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柳川茂

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やながわしげる

日本の絵本作家(文章担当)、脚本家、構成作家。タツノコプロ企画文芸部出身。

1950年5月18日生まれ、神奈川県出身。神奈川県立相模台工業高校卒。

人物

高校卒業後タツノコプロに入社し企画文芸部に配属され『いなかっぺ大将』で脚本家デビュー。以降タツノコプロのアニメーション企画スタッフ兼脚本家として活動する。1983年に独立しフリーとなった。

1979年に結婚。妻は絵本作家(作画担当)の河井ノア(旧名義・下元明子。タツノコ出身のアニメーター。奥さんの方は夫に先駆けて1981年に独立)

代表作

タツノコ時代は『タイムボカンシリーズタイムボカンゼンダマンオタスケマンヤットデタマン)』や『とんでも戦士ムテキング』『タツノコ聖書三部作(アニメ親子劇場・トンデラハウスの大冒険・パソコントラベル探偵団)』などの各作における企画スタッフ・文芸担当者として腕を振るった。『闘士ゴーディアン』では原案者名義を『森の陽気な小人たちベルフィーとリルビット』では原作者名義を持つ。

独立後はサブ脚本化として多くの仕事を受ける事が多く、受注元(監督・シリーズ構成)のオーダーをしっかりと反映させてカタチとする堅実な脚本職人であるが、それゆえにオタク的な議題においては話題に上る事は少ない。しかしビックリマンセーラームーン旧シリーズ初期にて共に活躍した富田祐弘とのコンビにおいては、暴走しがちだったりムラが出たりなどの悪い癖が出やすい富田をきちんと抑えて調えるサブ脚本筆頭として、絶妙な名コンビぶりを披露している。

一方で、その職人ぶりゆえにサブ脚本として参加した『美少女戦士セーラームーン』(無印)ではシリーズ構成であった富田祐弘の都合から同作におけるみんなのトラウマの代表格、第45話を担当。富田祐弘と佐藤順一SDのオーダーに忠実に応えた職人の仕事ぶりで、画面の前の少女たちを絶望のズンドコに叩き込んだ。(あくまでネタ的な部分が大きい事に注意。また柳川はSDの佐藤および物語における前話と後話を担当した富田のオーダーに応えただけである)

さらに後日談になるが、この45話は2020年10月にNHKBSプレミアムで行われた『全美少女戦士セーラームーン投票』エピソード部門において第2位の栄冠に輝いた。

また『うる星やつら』『らんま1/2 熱闘編』と高橋留美子作品を原作に置いたアニメ2作品でシリーズ構成を務めた事でも知られる。

現在は妻と共に絵本作家として活動している。そちらの活動では永岡書店による「名作アニメ絵本」における文章担当のひとりとして名義が出ている人物として知られる。

主要参加作品

企画およびシリーズ構成名義の作品を主に挙げる。

サブ脚本などでも特筆されるものは都度注釈する。

タツノコプロ作品(おもには企画参加)

タツノコ以外

他、多数の作品に参加。

絵本

★は妻である河井ノアとの夫婦共著作。

  • のどかの森のリトル・ジョイ シリーズ ★
  • きんぎょ ★
  • はくさい夫人とあおむしちゃん ★
  • イエスさまがうまれたひ ★
  • もりのはなよめ ★
  • ファーマーさんはみすてない ★
  • 火は早めに消さないと
  • 人にはどれだけの土地がいるか
  • 永岡書店「名作アニメ絵本」
    • かぐやひめ(イラスト:中島ゆう子)
    • ももたろう(イラスト:宮尾岳
    • こびととくつや(イラスト:宮尾岳)
    • そんごくう(イラスト:清水義治)
    • にんぎょひめ(イラスト:宮尾岳)
    • しらゆきひめ(イラスト:野田道子)
    • ながぐつをはいたねこ(イラスト:清水義治)
    • おやゆびひめ(イラスト:越田美喜)
    • ヘンゼルとグレーテル(イラスト:宮尾岳)
    • ジャックとまめの木(イラスト:まがみばん)
    • みにくいアヒルのこ(イラスト:大坂竹志)
    • みつばちマーヤ(イラスト:なかむらみつこ)

など。

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