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美少女戦士セーラームーン

びしょうじょせんしせーらーむーん

1991年から少女向け雑誌「なかよし」で連載された、武内直子の漫画。及びそれを元に展開されているメディアミックス群。
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概要

武内直子による漫画連載と同時にテレビアニメ化もされ、様々な年代の支持を受けた超人気作品。
読者対象の少女だけでなく、大人の女性や男性の間にまで広く人気を博し、単なる少女漫画・アニメの域を遥かに超えたブーム・社会現象となった。
日本国内外問わず知名度が非常に高い作品であり、普段アニメや漫画とは無縁の層の間にまで広く知られており、日本のアニメ文化のひとつの象徴とも言える作品。

原作掲載元であるなかよしの代表作品の一つとなっているのは言うまでもなく、連載中の1993年には部数が200万部越えを記録する程になかよしの売上にも大きく貢献していた。

特徴

月や星、宝石、前世、お姫様といったロマンチックな要素がベースでありながら、「恋愛」と並行して「友情」、そして闘うという「燃え」が見所となる。
ジャンルは少女が変身して能力を使う、いわゆる魔女っ子魔法少女)ものでありながらも、少女達が様々な敵と戦うという設定であり、少女漫画とバトルヒロイン物の要素が混ざった物語である。
このように本作は、戦闘美少女系魔法少女物の先駆け的な作品とされている。本作のヒットにより美少女戦士物という作品が認識されて多くの派生作品が誕生するまでに至る。(ジャンル化は派生作品が登場した後の出来事)無論、その後の作品にも大きな影響を与えている。

ストーリー全体の下地である月野うさぎことセーラームーン地場衛ことタキシード仮面の前世、月の王女・プリンセス・セレニティと地球の王子・エンディミオンの悲劇は、ギリシャ神話に登場する月の女神セレーネーとエンデュミオーンの悲恋が元となっており、特定の登場人物にはギリシャ神話に由来する名前がつけられている。

性別に対する寛容さがあり(テレビアニメが顕著)、男装両性同性愛的表現など時代を先取りしている。逆にテレビアニメではそれほど表現されていないが、原作では流血・人死に等の残酷描写も存在する。

原作における武内直子のデザインセンスは、類似作品が多く生まれる中、現代にまでセーラームーンが人気を保持する大きな要因と言える。時代に左右されない、その美しく優れたファッション、デザインやイメージは海外でも評価が高い。
メインキャラクターのみならず、個性的な敵キャラクター達にも見ることができる、完成度の高いデザインは特徴的。
20年が経った現在も女性からの根強い支持を受けてることが何よりの証明だろう。

キャラクターの少女達の体型・雰囲気は14歳程度のとしてはかなり大人っぽく、8頭身の手足のすらりと長いプロポーションは魅力の一つだが、「大きくなったらセーラームーンのようになれる」と信じた多くの幼女達が現実に直面すると理想とかなり差異があったのも事実である。
総じて女性の強さと美しさ、憧れを詰め込んだ今作への「セーラームーンになりたい」「プリンセス・セレニティのドレスを着たい」といった女の子の憧れは未だに生き続けている。

衣装

特徴的なセーラー戦士の衣装。これはセーラー服とハイレグレオタードを組み合わせたもの。イメージとしてはスカート付きのレオタードである。つまり、スカートの部分を取るとレオタード状態になっており、スカートがめくれたとしても下着を晒すわけではない。

影響など


テレビアニメシリーズ

制作は東映動画(現・東映アニメーション)。テレビ朝日系で1992年3月7日 〜1997年2月8日まで放映された。5シリーズ全200話(+スペシャル版1話)。裏番組に人気番組があったにも関わらず平均視聴率11.6%を記録。劇場版も3作公開された。
日本以外では北米、中南米、アジア各国で放送されている。

近年もテレ朝チャンネルアニマックス等で不定期に再放送されているが、2015年4月より何とNHK・BSプレミアムにおいて第1シリーズの再放送が決定。自局制作以外にも『世界名作劇場』の諸作品他、過去の民放の重要作品を積極的に再放送してきた実績のあるNHKだが、『セーラームーン』もその中に名を連ねる事となったが、残念ながらRを以て打ち切りとなった。トホホ…。
なお、このオンエアに際しては史上初となるHDリマスターが施されており、単純なアップコンバートのみであった従来の再放送と比較して格段に画質が向上している。今後の他局における再放送やソフト化の新基準となる事も見込まれ、後続シリーズのHD化にも期待がかかる。

・美少女戦士セーラームーン(無印)/1992年3月7日 - 1993年2月27日
美少女戦士セーラームーンR/1993年3月6日 - 1994年3月5日
美少女戦士セーラームーンS/1994年3月19日 - 1995年2月25日
美少女戦士セーラームーンSuperS/1995年3月4日 - 1996年3月2日
・美少女戦士セーラームーン セーラースターズ/1996年3月9日 - 1997年2月8日

各話リスト

※無印のみ。各シリーズのサブタイトルは各シリーズの記事を参照されたし。

第1話泣き虫うさぎの華麗なる変身記念すべき第1話。うさぎ初変身
第2話おしおきよ!占いハウスは妖魔の館
第3話謎のねむり病、守れ乙女の恋する心
第4話うさぎが教えます!スリムになる法
第5話妖魔の香り!シャネーラは愛を盗む
第6話守れ恋の曲!うさぎはキューピッド
第7話うさぎ反省!スターの道はきびしい
第8話天才少女は妖魔なの? 恐怖の洗脳塾水野亜美登場。マーキュリーに初変身
第9話うさぎの災難!あわて時計にご用心
第10話呪われたバス!炎の戦士マーズ登場火野レイ登場。マーズに初変身
第11話うさぎとレイ対決?夢ランドの悪夢
第12話私だって彼が欲しい!豪華船のワナ
第13話女の子は団結よ!ジェダイトの最期
第14話新たなる強敵、ネフライト魔の紋章
第15話うさぎアセる!レイちゃん初デート
第16話純白ドレスの夢!うさぎ花嫁になる
第17話モデルはうさぎ?妖魔カメラの熱写
第18話進悟の純情!哀しみのフランス人形
第19話うさぎ感激!タキシード仮面の恋文
第20話夏よ海よ青春よ!おまけに幽霊もよ!
第21話子供達の夢守れ!アニメに結ぶ友情
第22話月下のロマンス!うさぎの初キッス
第23話流れ星に願いを!なるちゃんの純愛24話と合わせて屈指の人気回
第24話なるちゃん号泣!ネフライト愛の死ネフなる回として屈指の神回
第25話恋する怪力少女、ジュピターちゃん木野まこと登場。ジュピター初変身
第26話なるちゃんに笑顔を!うさぎの友情
第27話亜美ちゃんへの恋!?未来予知の少年浦和良初登場
第28話恋のイラスト、うさぎと衛が接近?
第29話大混戦!グチャグチャ恋の四角関係
第30話お爺ちゃん乱心、レイちゃんの危機雄一郎初登場
第31話恋されて追われて!ルナの最悪の日
第32話海野の決心!なるちゃんは僕が守る
第33話最後のセーラー戦士、ヴィーナス登場セーラーヴィーナスこと愛野美奈子登場
第34話光輝く銀水晶!月のプリンセス登場うさぎ、『プリンセス・セレニティ』に覚醒。幻の銀水晶出現
第35話よみがえる記憶!うさぎと衛の過去
第36話うさぎ混乱!タキシード仮面は悪?
第37話めざせプリンセス?うさぎの珍特訓
第38話雪よ山よ友情よ!やっぱり妖魔もよ
第39話妖魔とペア!?氷上の女王まこちゃん
第40話湖の伝説妖怪!うさぎ家族のきずな
第41話もう恋から逃げない!亜美と衛対決浦和良の再登場。良亜美確定回
第42話Sヴィーナスの過去、美奈子の悲恋
第43話うさぎが孤立?S戦士達の大ゲンカ
第44話うさぎの覚醒!超過去のメッセージ
第45話セーラー戦士死す!悲壮なる最終戦うさぎを残し、4戦士戦死
第46話うさぎの想いは永遠に!新しき転生第1部完。クイン・ベリルとの死闘後に世界が再構築されて転生。良亜美がリセット

スタッフ

シリーズディレクター - 佐藤順一幾原邦彦五十嵐卓哉
シリーズ構成 - 富田祐弘榎戸洋司山口亮太
音楽 - 有澤孝紀
作画 - 只野和子伊藤郁子爲我井克美
美術- 椋尾篁窪田忠雄田尻健一

テレビアニメ主題歌

本作の製作・放映時期は、90年代には入り、現在に至る「タイアップの関係で1~2クールごとに主題歌が代わる」作品がぼちぼちと現れていた頃であった。
しかし、その中にあって、本作のテレビアニメは全シリーズ200話+TVSP2話という長期シリーズにもかかわらず、わずか2曲である。
特に『スーパー』まで使用された『ムーンライト伝説』は、連続途中アレンジバージョンに変更されつつも、166話連続して使用された。これは『ルパン三世』TV第2シリーズで使用された『ルパン三世のテーマ』(155話)を抜き、『ゲゲゲの鬼太郎』OP(累計439話)、『鉄腕アトム』OP(累計245話)に次ぐ第3位の地位にある。

テレビアニメ自体の人気、及びグッズ売り上げなどもさることながら、全編のシリーズ音楽を担当した有澤孝紀によるBGMは評価が高くJASRAC国際賞を受賞している。

オープニングテーマ

※無印のみ。各シリーズの主題歌は各シリーズの記事を参照されたし。
ムーンライト伝説」(1-46話)
作詞:小田佳奈子 作曲:小諸鉄也 編曲:林有三 歌:DALI

エンディングテーマ

「HEART MOVING」(1話-26話)
作詞:小田佳奈子 作曲:佐藤和郎 編曲:佐藤和郎 歌:高松美砂絵(さくらさくら)

「プリンセス・ムーン」(27話-46話)
作詞:武内直子 作曲:さとうかずお 編曲:さとうかずお 歌:橋本潮(コーラス:アップルパイ)

2014年新作アニメ「美少女戦士セーラームーンCrystal」

詳細は⇒美少女戦士セーラームーンCrystalを参照。

その他メディアミックス

玩具

セーラームーンについて語る上に欠かせないのが、バンダイから発売された玩具である。
第1作の当初こそなかなか売れなかったが、ムーンスティックが発売された時は同玩具が約42万個(PROPLICAムーンスティックの情報より)を記録する大ヒット商品となった。この事が当初1年で終了予定とされていたセーラームーンがシリーズ化される要因となっている。
またその後は同作に登場するブローチや武器などが積極的に玩具化された他、人形なども発売されておりいずれもヒットし商業展開も大成功を収めている。
2000年にテレビアニメが再放送された際には、多少デザインが変更された再販版が発売されている。
これらの玩具は現在ヤフオク等のオークションやまんだらけ等の古物店ではプレミア値段で取引されており、当時の値段の数倍の価格となっている。
20周年の企画として、バンダイがPROPLICAという新ブランドを設立し、コレクターズアイテムとして、最新技術を取り入れ音声を収録し直した上で再度商品化が展開されている。

カセットコレクション

MOVIC(アニメイトの関連会社)の製作により、アニメイト限定(=大きなお友達向け)で発売されたカセットブックサウンドドラマカセットテープ。今でいうドラマCD)のシリーズ。1993年から96年まで6つ発売された。実は書籍扱いであるためISBNが振られている。ちなみに無印分の初版には付録として出演声優による寄せ書きサインリーフレット(メッセージカード・印刷物)が添付されていた。
当たり前だが設定ベースは旧アニメ版。内容はぶっちゃけ公式が末期。「どうせ子どもたちは聞かないだろう 」と思って、やりたい放題やらかしている。だがそれがいい!(好きな人には)

言うなればアニメ無印初期に見られたギャグ脚本のカラーをベースに、それらでは少女漫画としてかけられていたリミッターを取っ払って限界突破させた、下ネタ・性的表現も解禁されている放送規制(ピー)音連発のなんでもありのギャグ作品。(ただし「三石琴乃による無印ラスト(当時、三石は病欠)のリベンジ」を主眼のひとつに置いたカセットコレクション3「PRELUDE OF ROMANCE」以外は。ただし、こちらはこちらでシリアス方面に公式が病気である)
無印のギャグ脚本が大好きな人には必聴かもしれないが、原作(あるいは「実写版」および「Crystal」)のイメージが強く、それを大事にしたい人は自身の精神衛生防護のためにも聞かないほうが身のためである。正直あえて言えば「セーラームーンキャラで『銀魂』のノリ」というフレーズを聞いた時に少しでも抵抗がある人は存在を忘れておいたほうがいい。いやマジで。
なにしろ「ゾイサ伊藤とクンツァ伊藤の『伊藤夫妻』がセーラー戦士たちの恥ずかしい秘密を集めてリベンジをかますために作り上げた『恥ずかしい秘密収集マシン(判定機能付き)』が、うさぎのカマした『恥ずかしい秘密(キモおっさんクラスのエロさ内包済み)』にオーバーフローを起こして自爆。しかも、タキシード仮面がノリノリでマシンの残骸(恥ずかしい秘密の音声データ収録済み)を回収しようとする」なんぞという内容を平然とかました上にコレが通常運転だってんだから、あぁもう!

主要スタッフとして、脚本は1巻と2巻と4巻(R)が隅沢克之、3巻が榎戸洋司、5巻(R2)が杉原めぐみ、6巻(S)が五月はじめ(小黒祐一郎)。監督(演出)は1巻から3巻までが、おなじみ我らが最大手監督幾原邦彦、4巻が本作における幾原の盟友にして後継五十嵐卓哉、5・6巻が佐々木憲世。あぁ、さもありなん

ちなみに。4巻(R)初版では特別案内としてグッズの通信販売のリーフが添付されていた。そのグッズとはなんとSDキャラプリントの男性用トランクス(しかもご丁寧に内部太陽系戦士それぞれの専用柄で5パターン。……タキシード仮面が無い事が救いだったのだろうか?)と、同じく男性向け布団用シーツ(ノーマル頭身とSDキャラの2パターン)である。

コレだけでもカセットブックシリーズが女性・女児向けに作られたモノではないことがよーく解る。

ところが、なんと1998年日本コロムビアからCD化されてしまった。アニメイト限定ならばいざしらず、よりにもよって子ども向け作品では一級ブランドであるコロムビアから一般売りにされてしまった以上、当時の少女たちの心痛や親たちの阿鼻叫喚は察するに余りあるかもしれない。(何度でも言うが、もともと子どもが聞くことを前提にして作られたシリーズではない)

ミュージカル

通称セラミュ。1993年〜2005年にかけて上演されたミュージカルシリーズ。のべ46万人を動員。詳細はセーラームーン(ミュージカル)を参照。
2013年の9月中に舞台公演の復活がおさぶ氏のtwitterによる発言で明らかに。
詳細は下記の公式ホームページで発表していくもよう。

TVドラマ

2003年10月から1年間、TBSテレビ系で放映された特撮ドラマ。原作第1部(テレビアニメ『ダークキングダム』編)をベースに随所にオリジナルも織り交ぜたストーリーを展開。脚本は小林靖子の単独執筆。
詳細は美少女戦士セーラームーン(ドラマ)を参照。

幻のハリウッド特撮映画版

旧アニメ版完結後の1997年頃、ハリウッドから特撮映画版のオファーがあったものの、諸般の事情で頓挫
作者自身、アニメではなく実写で作りたかったそうで、1992年当時の映像技術では困難且つ、東映不思議コメディシリーズが幅を利かせた時代であり、1992年時点では「無名の作家によるオリジナル特撮番組」は、かなりの冒険であったかも知れない。
このハリウッド特撮映画版の頓挫が実写版を作る原動力となったと言える。

その他

この他にも様々な企業とコラボしており、20周年後には商業施設ISETANとのコラボ、S.H.Figuartsによるフィギュア化や、PEACH JOHNとコラボした下着セーラームーンなりきりブラセット」など、様々な展開が成されている。
さらに、2017年にはカプコンの『モンスターハンターダブルクロス』とのコラボが行われることも決定している(ちなみに、内容はルナになりきることのできるオトモ装備であり、女性ハンター用のセーラー戦士のコスプレ防具ではない。残念

登場キャラクター

⇒「セーラームーンの登場キャラクター一覧」(敵については「セーラームーンの敵キャラ」)を参照。

トリビア

実は穴埋め番組だった

東映アニメーションは当初、1992年度テレ朝土7枠はリメイク版キャンディキャンディを導入しようとしたが、テレ朝から「新鮮味が無い」と言われノーを突きつけられ(その後、原作者と絵師が対立。代替措置に絵師にムカムカパラダイスを提供する)、次に当時放送中だったきんぎょ注意報!の2年目を呈示するもこれまたノーと言われた。
困った処にスタッフが「コードネームはセーラーV」を見付けるが、スポンサーを予定していたバンダイからセールスポイント不足を指摘され、往年の名作「キューティーハニー」、80年代後半の傑作「聖闘士星矢」、東映のお家芸「スーパー戦隊」の三つを掛け合わせ、セーラームーンは生を受けた。当初は1年限りの予定だったが、社会現象にもなったメガヒットと、テレビ朝日のネットワーク拡大運動の看板も背負い、次番組が決まっていたにも関わらず、急遽延長となった。(注)
なお、次番組候補の一つが後に関西地区を除き、セラムンの30分後に放送され、パートナーとなった「SLAM DUNK」であった。 
(注)だからRが二部構成だったのも、急遽延長によるスタッフ再結集の時間と尺稼ぎの為で、「エイルとアン編」を製作中にスタッフを再結集し、態勢が整った時点で本編開始となった。

第一期最終回~第二期序盤のアクシデント

第一期終了直前に月野うさぎ役の三石琴乃が病気療養で休養となり、第一期ラストから第二期序盤まで荒木香恵代役を務めた。その縁なのかちびうさ役に荒木の起用が決まった物と思われる。

テレビ朝日ネットワーク拡大の功労番組(…の筈だった)

放送期間中、1994年のSを除き、テレビ朝日系列局が新設6・編入1の合計7局も増加した。
1992年:無印 
秋田朝日放送10月開局
1993年:R
山形テレビ4月編入で唯一の編入局 番組開始前の1991年の青森、1992年の秋田に続き、3年連続東北進出となった。
山口朝日放送10月開局で、従来の系列局だった山口放送日本テレビ系とのクロスネットを解消して独立
大分朝日放送10月開局
1995年:SS
愛媛朝日テレビ4月開局だが予定より半年遅れる
琉球朝日放送10月開局
1996年:スターズ 
岩手朝日テレビ10月開局で最終系列局
正に、テレ朝発展を影で支えた…筈だった。

継続するも様々な思惑に振り回される

そう、…筈だったである。R後半からスターズ序盤まで関西地区を除き、30分後にSLAM DUNKが編成された為、後々影響を受ける事になる。
当時、テレビ朝日はネット局を増やしながら番組を放送していた為予算の制限が掛かり、SLAM DUNKの原作ストック確保、セーラームーン、SLAM DUNK、果ては暴れん坊将軍の製作スケジュール、製作費確保・捻出の為、プロ野球・Jリーグ中継や期首期末特番への差し替えが増え、延長を重ねた反面、話数短縮の代償を払う羽目になる。 
その時点から「テレ朝はセーラームーンとSLAM DUNKと暴れん坊将軍を看板番組として大切にしているのか?」や、「テレ朝は将来土曜夜アニメ枠を止めるのではないか?」等の不安や不信感を持つ視聴者も現れ、その視聴者の不満を突くかの様に1995年秋以後はTBS系バラエティ番組筋肉番付に視聴率を奪われる事態も起きた。やがて、その懸念は現実の物となる。
そんな中翌96年のスターズを以てシリーズ終了が決まった後、海外投資家マードック氏がテレ朝の経営に介入。組織改革が行われ、当時不採算番組が多かったアニメ番組の整理が進んだ。同年秋に最終系列局岩手朝日テレビが開局し、ANNネットワークが完成し、セーラームーン継続の理由が消滅。翌97年2月に5年に渡る放送に終止符を打ったが、放送終了7ヶ月後に掌返しこれまでの伝統と実績を否定するかの様に、放送枠が呆気なく時間帯移動(結局2000年に廃枠)したのに遣り切れなかった。そして、皮肉にもセーラームーンの後継者が今日のニチアサの隆盛とテレ朝の視聴率三冠王に大きく貢献することとなった

余談


作者の出身地の地元テレビ局テレビ山梨では旧アニメ版を番宣ネットで、実写版を同時ネットで放送するも、惜しくも新アニメ版は放送されなかった。

セーラームーンと聖闘士星矢との因縁

セラムンを立ち上げる際に聖闘士星矢のコンセプトも参考にされ、奇しくも星矢セーラームーンの前の1986~89年に時間帯・製作プロ・スポンサーが同一で放送された。
セラムンのメガヒットに対し、星矢の原作者・車田正美は当時のアニメ誌で「何時かセーラームーンを倒してやる」と公言。
21世紀に入り、実写版セラムンの導入に対し、90年代にOVAが一度はお蔵入りした冥王ハーデス篇に始まり、天界エリュオン編エピソードGロスト・オブ・キャンバス等の派生作品で対抗(当時の星矢リバイバルの追い風もあったが)、冥王ハーデス編は09年に完結。12年~14年のΩ古谷徹星矢役に復帰し、セラムンプリキュア等の後発作品のアイデア取り入れたのに対し、crystal月野うさぎ三石琴乃の続投でそれぞれ対抗した。
星矢セラムンはお互い対抗や切磋琢磨しあっており、恐らくΩの原企画とcrystalの原企画は当時のテレ朝新番組の枠を競った可能性もあり、それなら星矢セラムンに一矢報いた事になる。
(因みに実写版セラムンテレ朝で放送出来なかったのも、「東映の特撮番組は同一局では2本しか放送してはならない」自社規制の存在で、平成仮面ライダー龍騎以降も続投となり、テレ朝放送が潰えたのであった。)

庵野とエヴァとセーラームーン

第一期最終回(第46話)で庵野秀明が数カット手掛けたのは知る人ぞ知る事。
また、新世紀エヴァンゲリオン碇シンジ緒方恵美起用は天王はるかに触発され、葛城ミサト月野うさぎに影響されたと庵野秀明自身が公言している。

セーラームーンとウェディングピーチ

旧アニメ版初代シリーズ構成担当だった富田祐弘は本作自主降板後に、同じく本作の初代キャラクターデザイナーであった只野和子と共に『愛天使伝説ウェディングピーチ』(略称:ウェピー)を作っている。(旧アニメ版の「初代シリーズ構成・初代キャラクターデザイナー」という事はつまりは初代監督と共に以降旧アニメ版シリーズの全作品に共通して守られるべき「コンセプトデザイン」の原型を作り上げた、という事でもあり、その意味は本作にとって結構重い。また、この事象が当時のアニメ業界に与えた「意味」についてはジャンルの項目を参照のこと)
つまり『ウェディングピーチ』は富田脚本・只野キャラデザによる本作のスタッフ的な姉妹作品ともいえる立場にある。
ちなみに余談になるが「ウェピー」のアニメ版は『魔法のプリンセス ミンキーモモ』の監督である湯山邦彦の旗下でOLM「TEAM OTA」が実制作を務めた。のち、このチームは富田只野の離脱後に『ポケットモンスター』を作り上げている(このシリーズのキャラデザはウェピーにおいてメイン作監として只野の薫陶を受けた一石小百合)。
そして漫画版作画者(兼、アニメ版キャラデザ補、かつ1次原著作の富田に次ぐ2次原著作権保持者)は東映不思議コメディ美少女シリーズ(の、うち『ぱいぱい』『いぱねま』『シュシュトリアン』)の小学館サイドコミカライズを務めた谷沢直である。

そして「ウェピー」製作の際、富田はウェディングドレスの広告と本作を安易に掛け合わせて「ウェピー」を作ったのだと言われている。
ただし富田はインタビュー等において時折、勢いがてら「ファン(インタビュアー)の望んだ答えを(それが事実でなくても)返す」癖を出すノリやすい人であるため、発言にブレが生じることがある。
実際には『ウェディングピーチ』企画のコア原案は1988年頃から少しずつ組まれており、そのコアに富田が参画した様々な作品の要素が流入・排除され続けることでブラッシュアップされて作品に至っている。(ある意味で1995年時点での富田脚本の集大成とも言える作品)ウェピーにおいてファンに公開された資料集での企画素案(いわゆるボツ案)には『イデオン』『ダンバイン』(転生)『マクロスシリーズ』(ロボット)『魔物ハンター妖子』(大剣ヒロイン)『ビックリマンシリーズ』(SDキャラ・多段変身)などの要素(どれも富田が脚本参加していた作品)が混ざった初期設定があったりするので、ウェピーにおけるセーラームーン要素もそれらの中で試行錯誤を繰り返されながら他の作品の要素と統合・収斂されて運よくウェピー内に生き残った要素のひとつと言える。それらの過程を見れば、決して「ウェピー」が本作のみを基盤にした安易な発想のもとに作られた作品ではない事は理解できる。(ちなみに『イデオン』『ダンバイン』の要素に関しては「ウェピー」ではなく本作無印最終章の方で遺憾なく全力で発揮された)

ウェピーはその作品の傾向から本作のファンには賛否両論を食らうことになったが、一方でセラムンの原作者自身は当時「ウェピー」に対しては大肯定&ガチハマりしており同人誌即売会でウェピーの同人誌を買いあさりまくり、あまつさえ『コードネームはセーラーV』でセーラームーンとウェディングピーチがミクスチャーされたような劇中劇「オーロラ♡ウェディング」を仕立てている。

ちなみに「ウェピー」では敵幹部のひとりであるポタモス川浪ひろみ)役をセーラームーンでは言わずもがなおなじみすぎる三石琴乃が演じているが、そんな彼女を筆頭に「ウェピー」のラスボスである悪魔界の女王レインデビラ様を本作ではクイーン・セレニティであった土井美加が、初期の副幹部であるアクエルダを本作では愛野美奈子セーラーヴィーナス/セーラーV)であった深見梨加が、それぞれ演じており「セーラムーン」とはまた違った味わいのある演技を魅せてくれている。

なお、ここからは余談の余談になるがウェピーの企画ラインはその後もテレビ東京に残りプリティーシリーズおよびガールズ×ヒロイン!シリーズを生み出すに至っている。(ウェピー・プリティーシリーズ・G×H!シリーズは、すべてタカラトミー(ただしウェピーはTOMY時代)旗下の作品であり、ウェピーはそのルーツとして位置づけられている。またポケモンに関してもアメニティ系の玩具はTOMYの担当であった)

関連イラスト

クイーンセレニティがみてる
光と闇



関連動画



関連タグ・項目

カテゴリー漫画 / アニメ / ゲーム / 実写
原作者武内直子
制作講談社なかよし / るんるん) / 東映アニメーション / テレビ朝日
表記揺れ・シリーズセーラームーン セラムン 美少女戦士セーラームーンシリーズ 美少女戦士セーラームーンR 美少女戦士セーラームーンS 美少女戦士セーラームーンSuperS 美少女戦士セーラームーン セーラースターズ SailorMoon
派生・関連作品劇場版セーラームーンR / 美少女戦士セーラームーンCrystal / 亜美ちゃんの初恋 / コードネームはセーラーV / セーラームーン(ミュージカル)セラミュ) / 美少女戦士セーラームーン(ドラマ)
イラスト評価タグセーラームーン100users入り / セーラームーン500users入り / セーラームーン1000users入り / セーラームーン5000users入り / セーラームーン10000users入り / セーラームーン50000users入り
小説評価タグセラムン小説10users入り / セラムン小説30users入り / セラムン小説50users入り / セラムン小説100users入り / セラムン小説300users入り / セラムン小説500users入り
キャラ/コンビ・CP一覧セーラームーンの登場キャラクター一覧 / セーラームーンの敵キャラ / セーラームーンのコンビ・カップリングタグ一覧
地名/組織クリスタル・トーキョー / シルバー・ミレニアム / ゴールデン・キングダム / エリュシオン(セーラームーン) / 無限学園
楽曲ムーンライト伝説 / セーラースターソング / 乙女のポリシー
その他セーラームーン20周年記念タグ / セーラームーンのアイテム / セーラームーンの必殺技 / オリジナルセーラー戦士 / ダーク・セーラー戦士 / 港区(主な舞台) / 2015年春アニメ
パロディ・コラボセーラームーンなりきりブラセット(公式) / セーラー戦士化 / ストライクセーラームーン / 小宇宙戦士セーラー聖闘士 / ピュエラ・マギ・セーラー・クインテット / ピュエラ・マギ・エスメラルダ・カルテット / セーラープリキュア計画 / セーラームーン×プリキュア / キュアムーンライト伝説 / イカマーキュリー / セーラームーン×ラブライブ / セーラーびより / 東方セーラームーン / セーラーm@ster / セーラー戦士(仮) / セーラー松 / セーラーどれみ
影響を与えた作品など美少女仮面ポワトリン東映不思議コメディーシリーズ美少女編の人気作であり、スーパー戦隊シリーズ及びこの作品に影響を受けたと作者が公言)/愛天使伝説ウェディングピーチ(本作初代シリーズ構成富田祐弘と初代キャラデザ只野和子が、本作自主降板後に製作した派生作かつ競合作。スタッフ的な意味での姉妹作品) / プリキュア(同系列局、同制作会社の戦闘系変身ヒロインの後継) / ムーンライトレディ(どう見ても本作をオマージュしてるとしか…) / 月光刑事&美茄子刑事(どう見ても本作キャラをオマージュしてるとしか…) / 聖闘士星矢Ω&セインティア翔(先祖作品でありながら、セラムン&プリキュアと言った後発作品のアイディア&コンセプトを逆輸入、なお、Ωは後のセラクリと競合し、破った模様)


外部リンク

公式サイト

20周年プロジェクト公式サイト
美少女戦士セーラームーン 東映アニメーション公式サイト

Wikipedia

美少女戦士セーラームーン
美少女戦士セーラームーン(アニメ)
美少女戦士セーラームーン(ゲーム)
美少女戦士セーラームーン(ミュージカル)
美少女戦士セーラームーン(ドラマ)

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