概要
セーラームーンにルナが授けた内部太陽系戦士のリーダーの証。デザインは原作者の武内直子。
輝く三日月を乗せたピンクの小さな杖で、必殺技は三日月から浄化の光を発射する「ムーン・ヒーリング・エスカレーション」。
どうやら正体は月の王家に伝わる王笏らしく、王家に伝わる『幻の銀水晶』をはめこんで光り輝かせる。先代月の女王クイーン・セレニティも使用した。
本来のリーダーはセーラーヴィーナスだが、銀水晶を守る本物の月のプリンセスをダークキングダムから隠す目的でルナの記憶の一部も封じられたので、このような渡し方となった。
原作版
三日月はクリスタル製で、発動すると青白く輝く。持ち手に十字状の宝珠を配置。
ヴィーナスがゲームセンター『クラウン』の『セーラーVゲーム』を通して月野うさぎに使い方をレクチャーした。後にヴィーナスは月のプリンセスの影武者として登場する。
セーラームーンの心の中のタキシード仮面への愛に呼応し、エナジーを吸い取られた街の人々を一気に回復させる。
イギリス王室の王笏をイメージしているのか、クイン・メタリアとの最終決戦では柄を長く伸ばし、銀水晶の真の力を発動した。
旧作アニメ版
三日月は金メッキ製で、持ち手に金メッキのリボンと宝珠をあしらったデザイン。発動すると宝珠と三日月が輝く。
月野うさぎに豚の貯金箱の破壊にも使われた。
最強妖魔七人衆の体に封じられた虹水晶に反応したり、暗黒のエナジーを取り除く力で妖魔にされた人間の変身を解くことができる。
実写版
「ムーンライトスティック」として登場。普段は縮小されてハートムーンブローチの中に入っている。
三日月はクリスタル製だが、原作漫画と旧作アニメ両方の浄化効果を併せ持つ。
玩具
1992年版
原作・アニメの三日月のデザインはシャープだが、玩具では子供に怪我をさせないように丸みを持たせている。
LEDライト搭載で劇中の効果音と光り方を再現。付属の虹水晶の指輪を装着して効果音を変更できる。
専用の幻の銀水晶の指輪はピンク色で、「コードネームはセーラーV」のクレッセントコンパクト風ケースに入れて別売りされた。
40万個以上を売り上げた異例のヒットを記録し、打ち切りも危惧されていた本作の放送延長を決定させ、結果としてシリーズ化を導いた。海外版も順次販売された。
再販版
アニメ再放送時の2000年に発売された。銀水晶が付属。
本放送当時の玩具のグレードアップバージョンで、銀水晶と三日月のデザインがアニメに忠実になる。
PROPULICA版
販売元はプレミアムバンダイのPROPULICAシリーズ。2014年に販売され、2018年に再販された。
大人向け玩具として販売され、対象年齢が15歳以上に上がった。銀水晶の色は設定通りの透明になる。
三日月がさらに鋭利になって凶器度もアップした。振り回したりすると本気で危ないため、扱いに注意する必要がある。
ミラクルシャイニーシリーズ版
発売元はプレミアムバンダイ。2023年に変身ブローチと同時販売。
LEDを搭載したクリアパーツの三日月と銀水晶が光り輝くギミックで、三日月と持ち手に彫刻を施している。
関連イラスト
関連タグ
聖水晶(セント・クリスタル):姉妹作「愛天使伝説ウェディングピーチ」の後半に登場したアイテム。ムーンスティックと同様、悪魔に憑依された人や悪魔の浄化に用いられた。