概要
「美少女戦士セーラームーン」の第一部ダーク・キングダム編のラスボス。
太陽の暗黒点(黒点)から誕生した暗黒の王国「ダーク・キングダム」の大いなる支配者。
月の王国「シルバー・ミレニアム」に守られた『幻の銀水晶』のパワーを奪うため、流星群に紛れて地球に侵入し、月と地球を支配しようとした。
地球の予言者ベリルの心に語りかけ、地球の王子プリンス・エンディミオンに愛された月の王女プリンセス・セレニティへの嫉妬に火を点けて洗脳すると、ベリルを通して地球人の疑心暗鬼や欲望を利用して彼らを守っていたシルバー・ミレニアムを侵略させた。
シルバー・ミレニアム滅亡には成功したが「幻の銀水晶」奪取に失敗し、月の女王クイーン・セレニティによって地球の「北極圏Dポイント」へと封印された。
しかし、愛するものを失ったクイーン・セレニティの心が弱っていたために封印は不完全に終わり、長い時間をかけて20世紀に復活を果たす。
封印によって失った力を取り戻すため、ベリルたち配下に命じて幻の銀水晶探索、あるいは人間たちのエナジーの収集をさせた。
原作漫画・Crystal
封印前の完全体の時には、体中から発する猛毒の邪気で敵を石化する能力を持っていた。
20世紀の地球に転生して北極圏Dポイントの学術調査に訪れたベリルと何の因果か再会し、封印を解かれて復活。ダーク・キングダムを設立させる。
タキシード仮面に新たな人格を吹き込んで操り、幻の銀水晶の聖剣を持つセーラーヴィーナスを連れ去らせ、セーラームーンに「真の月の力」とは何かを吐かせようとした。
タキシード仮面と心中を選んだセーラームーンの体を体内に取り込むものの、息を吹き返したセーラームーンとタキシード仮面の逆襲を受ける。
最後は弱点の額の印を幻の銀水晶の光に灼かれ、銀水晶の中の「真の月の力」を求めながら暗黒の塵に還された。
旧作アニメ
「よかろう。宇宙に生息する全ての生き物たち、憎しみと欲望を与える時がきた」
「クイン・ベリル!!己以外全ての者を抹殺し、世界を暗黒の闇にするのだ!!!」
ベリルもメタリアも結界の中に封印されていたが、時の流れによって結界が緩んで解放されたらしい。ベリルの影に隠れてしまい、キャラクター像は一切不明。
セーラームーンを滅ぼす力を求めたベリルと合体し、暗黒の花の巨人スーパー・ベリルに変身した。しかし、人格はあくまでもベリルのものである。
最後は四守護神の魂に支えられたプリンセス・セレニティの「幻の銀水晶」の光に憑代のベリルを浄化され、自身も完全に封印された。
実写版
本作では設定が大きく異なっており、その正体はプリンセス・セレニティの負の心となっている。月と地球の戦争でキング・エンディミオンを喪ったセレニティの絶望が「幻の銀水晶」の力で増幅され、月の王国と地球国の双方を滅ぼした。