概要
原作第一部、90年代アニメシリーズ第一期、ミュージカル版、実写ドラマ、WebアニメのCrystal版に登場する反セーラーチーム、ダーク・キングダムの幹部の四天王。
原作版、アニメシリーズ版、実写版、ミュージカル版では性格と設定が大きく異なるが、実写ドラマではジェダイト以外の容姿が激変している。
基本共通設定
セーラームーンシリーズの敵キャラの中でも最初の敵勢力であり、幹部がイケメン揃いであることや、下記のセーラー戦士との繋がりに関する設定などもあり、ファンの中でも未だに人気が高い。
エンディミオンの騎士たち
本来の姿は地球国ゴールデン・キングダムの王子であるプリンス・エンディミオンを慕う配下であり、月の王国シルバー・ミレニアムのプリンセス・セレニティの四守護戦士と対を成す存在。
さらに原作では、それぞれが対応する相手と恋仲だったという裏設定があり、ストーリーや設定が原作準拠となったCrystal版ではそれを匂わせるセリフなどがある。
ダーク・キングダムの手先に
しかし、クイン・メタリアに憑依されたクイン・ベリルに洗脳され、シルバー・ミレニアム襲撃に加担し、かつての主人と敵対することとなってしまう。
そして月の女王クイーン・セレニティと幻の銀水晶の力で平和な時代に人間として転生した筈が、ふたたびメタリアに憑依され蘇ったクイン・ベリルによって肉体を作り替えられてしまう。
そしてセーラームーンたちと敵対することとなった。
メディア媒体ごとの差異
原作およびCrystal
現代に転生した四天王たちは前世の記憶を取り戻す前にまたしてもベリルに惑わされ、洗脳されて名前の由来である宝石から造った身体に変えられる。
クンツァイト以外はセーラー戦士に倒されミイラとなった後、うさぎの覚醒の際に幻の銀水晶の力を浴び、一時は蘇生して前世の記憶を取り戻すも、強すぎる光の力に耐え切れず宝石に戻ってしまった。
最後まで残ったクンツァイトも記憶を取り戻した後にベリルによって石を額に表出・傀儡化され、セーラー戦士の攻撃で石に戻されてしまう。
四天王の化身である4つの宝石は第一部後半でベリルに洗脳された地場衛の手に渡り、最終決戦の直前に衛を庇うかのようにセーラームーンの剣を受け、幻影として現れクイン・メタリアの急所を衛に教えた後、プリンセスとの幸せを願って消えた。
その後も石は衛の下で保管され、時折そこに宿った残留思念が衛のサイコメトリーの力で幻影として現れ、彼に助言を行った。
四天王の石言葉には四守護戦士のイメージジュエリーの石言葉を補助する意味合いがあり原作をベースとしたWebアニメ、Crystal版では石言葉やパワーストーンの効力に因んだ騎士の称号が追加設定された。
アニメ版および派生ゲーム
90年代テレビアニメシリーズ第一期(通称『無印』)では妖魔に姿を変えられており、姿形は人間とほぼ同じだが若干肌の色が暗く、血の色は草色、倒されると光になって消える。
テレビアニメ本編では、洗脳されたダークエンディミオンを嫌うクンツァイトを見たクイン・ベリルが意味深にほくそ笑む描写があったりする。
PCエンジン版ゲームでは原作同様、洗脳されて妖魔にされてしまったという設定が追加されており、記憶が戻り苦悩する様が描かれている他、アニメでは面識がなかったネフライトにセーラージュピターが魅かれる演出がなされた。
スーパーファミコンのRPG「Another Story」では原作同様に他の四天王達と共に幻影としてうさぎ達の前に現れ、オポシティオ戦士の攻撃を受けて意識を失った衛を助ける方法をうさぎ達に教える。
実写版
実写版ではジェダイト以外はデザインが激変しており、それぞれがそれぞれの意志で自分の目的のために行動しているため、一枚岩とは決して言えない。
ベリルに忠実なジェダイトは前世の記憶を当初持っておらず、記憶が戻っても尚、今の主はベリルだというスタンスを取る。
同じくベリルに忠実なネフライトは前世の記憶をほとんど取り戻さないまま、エンディミオンに忠誠心を抱くのも遅かった。
ゾイサイトは最初から前世の記憶を持ちあくまでエンディミオンのために行動しているが、セレニティとの恋については否定的。
クンツァイトは前世で世界の滅亡のきっかけを作ったエンディミオンとセレニティを逆恨みし、自分を含めた前世に縁のある全ての元を破壊することを目的としている。
物語終盤でネフライト以外は全員命を落としたが、「Special Act」で復活し、セーラー戦士と共に戦いに挑む衛に加勢し、共に妖魔と戦った。
本編以前のセーラーVの活躍を描いた「Act Zero」では花子(ジェダイト)、赤井(ネフライト)、白井(ゾイサイト)、黒井(クンツァイト)という四天王にそっくりな十番街の警察官が登場し(花子のみ婦人警官)、作中の彼らの台詞を発言していた。
ミュージカル版
ミュージカル版では舞台ごとによって扱われ方は様々。
バンダイ版『外伝・ダークキングダム復活編』では美奈子たち四守護戦士に好意を持つ高校生に姿を変え、恋人としてセーラー戦士に接近する。
バンダイ版『永遠伝説』(1996年版のみ)では、セーラーギャラクシアが復活させたクイン・ベリルの騎士として、ゾイサイトとクンツァイトのみが復活させられている。
バンダイ版『スターライツ・流星伝説』ではアイドルグループ「ジュエルメタリアーズ」として登場し、ベリルと共にギャラクシアの配下となってセーラー戦士と戦ったが、セーラームーンの攻撃でブレスレットが外れて正気に戻り衛やセーラー戦士と共にギャラクシアの軍団に戦いを挑むが、最後は衛を庇って力尽き、石となった。
バンダイ版『スターライツ・流星伝説』のリメイク版にあたる『火球王妃降臨』ではクンツァイト以外のメンバーはすべてオリジナルキャラクターに入れ替わり、役割も変わっている。
ちなみにオリジナルキャラクターはカルナイト、ヒデナイト、ヘマタイトはジェダイト、ネフライト、ゾイサイトと外見が似ているが内面は似ていない。
ネルケ版『-La Reconquista-』ではアイドルグループ「パンデミック4」としてセーラー戦士を誘惑する。
構成員
CV:小野坂昌也(テレビアニメ)、岸尾だいすけ(Crystal)
ダークキングダム極東支部長。忍耐と調和の騎士。対応戦士はセーラーマーズ。
名の由来は翡翠の硬玉。金髪の天然パーマ。
テレビアニメ版では変装が得意。
CV:森功至(テレビアニメ)、鳥海浩輔(Crystal)
ダークキングダム北米支部長。知恵と安らぎの騎士。対応戦士はセーラージュピター。
名の由来は翡翠の軟玉。ウェーブのかかった黒い長髪。
テレビアニメ版では占星術にちなんだ星の力を操り、大阪なるとの悲恋が描かれた。
実写版では水野亜美とフラグが立った。俳優は後のガメルで有名。
CV:難波圭一(テレビアニメ)、松風雅也(Crystal)
ダークキングダム欧州支部長。浄化と癒しの騎士。対応戦士はセーラーマーキュリー。
名の由来は鉱物の灰レン石。ウェーブのかかった長い金髪を後ろに結んでいる。
テレビアニメ版ではオカマである。
CV:曽我部和恭(テレビアニメ)、竹本英史(Crystal)
リーダー格でダークキングダム中東支部長。純潔と慈愛の騎士。対応戦士はセーラーヴィーナス。
名の由来はリチア輝石の一種「クンツァイト」。ストレートの長い白髪。
テレビアニメ版では褐色の肌を持ち、伝説の公式ホモで有名。多分中の人ネタ。
一覧表
一覧表 | ジェダイト | ネフライト | ゾイサイト | クンツァイト |
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推定年齢※ | 18歳 | 19歳 | 16~17歳 | 25~26歳 |
宝石の色※ | 赤 | 緑 | 青紫 | 薄紫 |
称号 | 忍耐と調和 | 知恵と安らぎ | 浄化と癒し | 純潔と慈愛 |
対応四守護戦士 | マーズ | ジュピター | マーキュリー | ヴィーナス |
守護戦士とのタグ | ジェダレイ | ネフまこ | ゾイ亜美 | クン美奈 |
肩書 | 極東支部長 | 北米支部長 | 欧州支部長 | 中東支部長 |
※推定年齢は漫画版の設定より、宝石の色はCrystal版より参照。