「美少女戦士セーラームーン ANOTHER STORY」に登場する、セーラー戦士と対を成す本作のメイン敵キャラクター。
それぞれのキャラクターは内部太陽系戦士を基に武内直子がシナリオと共に書き下ろしている。
概要
本編に登場するブラックムーンよりも少し先の未来の、シャーマン・アプスー率いる組織「ヘル・デスティニー」の幹部戦士。約一名を除き、幻の銀水晶の存在そのものに疑念或いは反感を持つ少女達で構成されている。
アプスーによって与えられた力によって、あらゆる時代で幻の銀水晶に纏わる「運命」を変える為、セーラー戦士が倒した敵を復活させる等の工作を施す。
また、相手に「夢(幻覚)」を見せ、眠らせたまま死に至らしめる術や、過去にあやかしの四姉妹が使用した必殺技とその上位技で、セーラー戦士達の前に立ちはだかる。
因みに、彼女達の名前はバビロニア神話とメソポタミア神話が基になっている。
オポシティオ・シン
オポシティオ戦士のリーダー格。
見た目こそうさぎに限り無く近いが、性格は正反対で極めて冷静であり残忍。
ただし弟のアンシャルに対しては特別で非常に可愛がり、何事も彼を中心にして行動している節が見受けられる(その様は、うさぎが弟の月野進悟を大切に想う姿と対のよう)。
両親はブラック・ムーンによるクリスタルトーキョーの襲撃で死亡。唯一生き残った弟と共に逃亡する際、シンはアプスーの声を聞く。
メンバーで最も幻の銀水晶を憎み、突き詰めれば銀水晶を守っているセーラー戦士そのものに凄まじい憎悪を抱いている。
必殺技は「ヘルズ・アタック」
オポシティオ・ナブ
チームの頭脳担当のおかっぱ頭の少女。亜美同様に冷静沈着。
予てから幻の銀水晶に疑問を抱いていた所にアプスーの声を聞き、「幻の銀水晶を解明する」という目的でオポシティオ戦士となった。
イシュタルとはその当時からの友人同士である。
水や冷気の攻撃の他に、毒霧といった状態異常攻撃を仕掛けてくる強敵であり序盤の壁。
必殺技は「ダルク・ウォーター」「ヘルズ・フリージング」
オポシティオ・ネルガル
チームの中では最も好戦的で気性の荒い、赤い短髪の少女。
彼女が戦士になった一番の理由は、銀水晶への疑問よりも純粋に「力」を欲した事に起因する。
アプスーの誘いも「セーラー戦士と戦える」と言った事が決め手となった。
唯一彼女だけ個別に再戦する場面があり、特に一度敗れたマーズに対しては執着がある模様。
それでも任務には忠実で、目上の人物には敬語を使用している。
後述のマルドゥクに比べれば、こちらは攻撃的な性格とは裏腹に状態異常の技も使用する変化球タイプ。
必殺技は「ダルク・ファイヤー」「ヘルズ・フレイム・バード」
オポシティオ・マルドゥク
ネルガル同様気が強い部分が見受けられるが、彼女の方がやや大人しい方。
それでもネルガルと違い、リーダー格のシンにも強い態度で接する。
幻の銀水晶に対する疑念よりも、それが原因で様々な事件が起こったにも拘らず幻の銀水晶を信じ切っているクリスタル・トーキョーの住民に不満がある様子。
ネルガルよりも純粋な力技が多いのが特徴。
必殺技は「ダルク・サンダー」「ヘルズ・サンダー」
オポシティオ・イシュタル
ナブの友人で金色長髪、見たまんま美奈子。
美奈子のおバカな部分をクローズアップした様な性格で(例:間違ったことわざを使用する)、メンバーでも非常に言動が幼いアホの子。
戦士となった理由も「ナブがアプスーに導かれた際に巻き込まれた」だけであり、本人は「選ばれた戦士」と思っている様だが、実際は「まぁいいか」とおまけで連れてこられた形、と散々。
その為か、他の四人と比べると彼女のステータスは全体的に低めに設定されている。
彼女の真に面倒な所は、現在HPの半数を奪う固定ダメージの「ダルク・ビュート」だろう。
それに加えた必殺技は「ヘルズ・シャワー」
アンシャル
シンの弟であり、オポシティオ戦士を統括する司令官。
アプスーに唯一直属し、実質ヘル・デスティニーの序列第二位に当たる(と言うか彼やアプスーを含めても構成員は7人しか居ない)。
ただし、姉であるシンはどうやら特別な様子。
物語のオープニングでちびうさと出会っており、以来彼女に恋心を抱いている。
彼がヘル・デスティニーに居るのも、本来吊り合う筈が無い自分とちびうさが対等になれるとアプスーに言われた為である(一応身分の違いを弁えている為、ちびうさを「プリンセス」と呼んでいる)。
だが、それを快く思わないシンが仕向けた妖魔からちびうさを守ったり、巻き込まれたちびうさの友達の手当てをするなど、セーラー戦士との戦いは不本意ではあるようだ。
彼には特殊な能力が備わっており、それが同時に今回の一連の騒動のキーポイントとなっている。
今作セーラー戦士以外で唯一歩行グラフィックが二種類存在する。
またキシャルという魔犬(?)を飼っていて、普段は非常に愛らしいが、いざ戦闘になるとFFに出てきても違和感の無い形相で襲い掛かってくる。