「待っていたぞセーラー戦士ども‼」
概要
魔人アプスーとも表記される“ヘル・デスティニー”の指導者。未来の時間軸を生きるシャーマン。
上半身に向かって複数の鋭い花弁のような飾りが伸びたようなデザインのドレスに身を包む、すらりとした外見の細身の女性。白髪は身長よりも長く、頭上には黒い太陽を模した飾りを付けている。
不治の病に蝕まれ、命が尽きかけている。その運命を回避するため、30世紀に地球へと近づいていた“邪悪な彗星”の意思と同調、力を授かり、世界の“運命”を自在に操作しようと目論む。
しかし“幻の銀水晶”の力で思うように“運命”の操作ができなかった為、 原因である“幻の銀水晶”を奪い取ろうとした。ブラック・ムーンの襲撃事件におけるシルバーミレニアムの対応に特に強い不信感を抱いていた少女たちを勧誘していた際、偶然にも時空を移動出来る能力を持つ少年を見出し、彼の力を利用する事も思い立つ。彼の姉をはじめとした特にシルバーミレニアムに強い憎しみを抱いていた少女たちを利用して過去を改変、“幻の銀水晶”の力を弱めた上で回収。その力で世界の運命を捻じ曲げようと暗躍していた。
上述の様に病を患っている為、自ら前線に立つことは滅多に無い。普段は本拠地である暗黒の城の深淵部に籠り、部下であるオポシティオ戦士たちに作戦の実行を任せているが、決して自身の戦闘能力は低いという訳ではない。必殺技は『黒い太陽』、『ソニック・ウェーブ』。
最終局面で自身の能力で復活させた“時空の塔”でセーラー戦士たちを迎え撃ち、最後の戦いを挑むも敗北。
その後、全ての元凶である“邪悪な彗星”もセーラー戦士たちによって浄化され消滅し、これにより事件は収束に向かうものと思われていたのだが……。
破壊神・アプスー
セーラー戦士に敗れるも、半死半生の状態で生き延びていたアプスーが、彼女の呼び掛けに応じてやって来たシンと合体した姿。
本作のラスボスで、シンが抱いていたセーラー戦士に対する強い怒りと憎しみの影響故か、口が耳まで裂けた醜悪な姿(本人曰く「少々醜くなった」)へと変貌し、巨大な黒いドラゴンの頭部に乗っている。
容姿と引き換えにクリスタルパレスを簡単に破壊できる程の強大な力を身に付けており、その力で今度こそ“幻の銀水晶”を奪わんとクリスタルパレスの地下室にて待ち構え、セーラー戦士との最終決戦を繰り広げる。必殺技は『黒い波動砲』。
結局は自身の破滅という運命からは逃れる事は出来ず、最後はセーラームーンを中心としたセーラー戦士たちの前に敗れ去り、“幻の銀水晶”の浄化の力で肉体が崩壊し消滅した。
余談
名前の由来はシュメール神話・アッカド神話に登場する原初の水、あるいは神とされるアプスーから。