概要
『美少女戦士セーラームーン』に登場する星の守護を受けた戦士で、当初の名前は「セーラー服戦士」。名前にも入る守護星の魔力を操る。
同じ天体集団の戦士を1チームとし、基本的に女性(ただし、仮の姿で男性に変身する場合がある)。
守護星とは占星術用語で十二星座を支配する惑星のこと。スーパーセーラー戦士からエターナルセーラー戦士の順にパワーアップする。
太陽系惑星を守護に持つセーラー戦士(セーラー10戦士)の使命は、「幻の銀水晶」を持つ月の王国ことシルバー・ミレニアムの女王と王女の警護だった。
しかし、クイン・メタリアの陰謀で地球国ことゴールデン・キングダムに月の王国を滅ぼされ、幻の銀水晶の力で平和な時代の地球人に転生した。そして復活したダーク・キングダムとの戦いで次々と覚醒し、地球を守っていくことになる。
サークル状に手を繋ぐことで目的地にテレポートする(セーラーテレポート)。原作版・新作アニメ版では空を飛ぶが、旧作アニメ版では高いジャンプ能力にとどまる。
変身と衣装について
月の使者の猫ルナとアルテミスに開発された変身アイテムをかざして「メイク・アップ!」と叫ぶ。
戦闘服はセーラー服とレオタードを合わせたバレリーナ風の衣装(プロテクター付き)。アニメ版と実写版の変身バンクではリボンに包まれて着替え、マニキュアや口紅を塗る演出が入る。
ティアラとブローチ、手袋などの他に、ハイヒールのブーツかパンプスという動きにくそうな靴をはくが、ハイヒールは女の戦闘服ということなのだろう。あんまり気にしてはいけない。魔法で出した服なので案外動きやすいかもしれないが。
セーラー戦士は銀河中に存在し、キンモク星のプリンセスを守るセーラースターライツはビキニに、セーラーギャラクシアは金ぴかの鎧にセーラーカラーをつけている。要はコスチュームにセーラーカラーさえあればOKらしい。
戦士の一覧
内部太陽系戦士
- セーラームーン/月野うさぎ(声:三石琴乃)
- セーラーマーキュリー/水野亜美(声:久川綾、金元寿子)
- セーラーマーズ/火野レイ(声:富沢美智恵、佐藤利奈 )
- セーラージュピター/木野まこと(声:篠原恵美、小清水亜美)
- セーラーヴィーナス/愛野美奈子(声:深見梨加、伊藤静)
外部太陽系戦士
- セーラーウラヌス/天王はるか(声:緒方恵美、皆川純子)
- セーラーネプチューン/海王みちる(声:勝生真沙子、大原さやか)
- セーラープルート/冥王せつな(声:川島千代子、前田愛)
- セーラーサターン/土萠ほたる(声:皆口裕子、藤井ゆきよ)
セーラーカルテット
セーラースターライツ
- セーラースターファイター/星野光(声:新山志保、井上麻里奈)
- セーラースターメイカー/大気光(声:津野田なるみ、早見沙織)
- セーラースターヒーラー/夜天光(声:坂本千夏、佐倉綾音)
シャドウ・ギャラクティカ
- セーラーギャラクシア(声:堀江美都子、林原めぐみ)
- セーラーアニマメイツ
- セーラーアイアンマウス (声:原えりこ、小泉瀬奈)
- セーラーアルーミナムセイレーン (声:井上喜久子、村瀬歩)
- セーラーレッドクロウ (声:鈴鹿千春、日笠陽子)
- セーラーティンにゃんこ (声:大谷育江、伊瀬茉莉也)
- セーラーヘヴィメタルパピヨン(声:工藤晴香)※以下5人は、90年代アニメでは登場せず。
- セーラーチュウ
- セーラーマーメイド
- セーラーコロニス
- セーラーマウ
実写版に登場したセーラー戦士
- プリンセスセーラームーン/プリンセス・セレニティ(演:沢井美優)
- セーラールナ/ルナ(演:小池里奈)
- ダークマーキュリー(演:泉里香)
セーラー戦士はどこから来たのか
原作版での正体は、所属天体を率いる主星の王女警備に派遣される守護星の王女(セーラープリンセス)らしく、守護星の衛星軌道上に存在する城と分身の『守護力精霊』〈セーラーパワーガーディアン〉を持つ。養成所も存在し、異星出身者を側近に持つ場合がある。
『セーラースターズ』によると、魂の核となる「星の種」<スターシード>の中で最も強い力を持つ『セーラークリスタル』を宿し、闇から星を守る使命を背負って生まれる。たとえ死んで転生してもセーラークリスタルは壊れない(ただし不滅ではない)。原則として一つの天体につきセーラー戦士は1人しか選ばれない。
劇中では惑星・小惑星・衛星を守護に持つセーラー戦士が存在するが、恒星モチーフのセーラー戦士は登場しておらず、存在するのかは不明。
原作版では力を渇望して闇の力を借りるセーラー戦士もいる。セーラーギャラクシアの主張では、この世にいるのは星になれるセーラークリスタルの所有者と星になれないクズの二種類だが、まれにセーラークリスタルに耐えうるような強い力を持つ者が生まれる。ただし、セーラームーンによると誰でも胸の中に持つスターシードこそが星で、光り続けて闇や暗黒の心に負けない力を与えてくれるらしい。
旧作アニメ版のシャドウ・ギャラクティカはファージという擬似セーラー戦士を産み出すが、星の種を無理やり歪めて兵士に仕立て上げるので能力はやや劣る。
余談
原作漫画では変身バンクは存在せず、変身アイテムを持った手を空に掲げる変身バンクの第一段階だけで変身する(原作者の初期案では変身ペンを空中回転する間に早変わりする想定)。
覚醒時に守護星のシンボルマークを額に浮かべたり、パワーアップ後で変身呪文や衣装も変わる。
変身バンクの演出は旧アニメスタッフのアイデア。初代監督の佐藤順一によると『コン・バトラーV』などを参考にし、登場人物ごとに変身シーンを緻密に描いたのは当時画期的なことであった。
英語版ではガールスカウトと斥候を意味する"Scout"を掛けたのか、『Sailor Scout』に訳されている。テレビアニメやミュージカルの英語表記は『Sailor Soldier』だったが、実写版で『Sailor Gardian』に変更され、以後はそちらで統一されている。
『美少女戦士セーラームーンCrystal』主題歌に使用されたももいろクローバーZの楽曲「MOON PRIDE」PVでは、ももいろクローバーがセーラー戦士風の衣装を着る。
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