概要
原作漫画版第五部・ミュージカル(ネルケプランニング版)『Le Mouvement Final』・劇場版『Cosmos』(シャドウ・ギャラクティカ編)に登場。
月野うさぎ(セーラームーン)の前に現れた謎の少女・ちびちびの原作版での正体で、セーラームーンに似た背格好を持つ銀髪のセーラー戦士。
全体的に白いが、ワンピースのスカートのエプロン風の部分には9色のラインが付いている。
ちびちびの正体が原作版と旧作アニメ版で違うため、旧作アニメ版には登場しない。
容姿の特徴
- 羽と真珠、星の輝きを散りばめている
- 前髪は外巻きカール、ハート型のシニヨン(お団子)
- 額の星のマーク、マント、腰に境目のないワンピース、ハイヒール
- 手袋なしで、両手の親指以外の指にパールの指輪を着用
- ワンピースのスカート前部分のラインは(読者や視聴者から見て)左から順に、黒→紫→桃→赤→黄→黄緑→青緑→紺→水色。実は太陽系戦士と同じである。
正体(ネタバレ注意)
以下、原作漫画版終盤のネタバレのため注意
「もうわからなくなった。なんのために戦いはあるのか。なにが正しいのか。どうすればいいの?」
「迷うたび苦しむたびに思い出す。「ここ」での戦い」
「あのときコルドロンを消滅させていれば戦いは、苦しみはなくなっていた?」
実は気の遠くなるような遥か未来におけるセーラームーンの究極の姿。すなわち遥か未来の月野うさぎ本人である。
ネオ・クイーン・セレニティ(未来の月野うさぎ)が永い時を生き続けた末に覚醒したのか、転生後の姿(つまりうさぎの来世)なのか、はたまたうさぎの未来におけるもう一つの可能性なのかは原作・『Cosmos』では明言されていないが、ミュージカル版では「うさぎが転生を繰り返した姿」と扱われている。
タキシード仮面やセーラー9戦士のような仲間はおらず、たった一人で宇宙を守り続けていたらしい。
セーラーギャラクシアとの決戦を前に一人生き残った過去の自分・エターナルセーラームーンに正体を明かし、「終わることのない辛く苦しい戦いに疲れ果て、全てを捨てて逃げてきた」と語る。
その目的は遥か未来で破壊の限りを尽くし、被害の復旧もままならない悪の根源を断って歴史を変えるため、銀河の生命誕生システム「ギャラクシーコルドロン」に辿り着いた頃の過去の自分にコルドロンを破壊させることだった。
しかし、エターナルセーラームーンの決断と戦いぶりに逆に勇気づけられた彼女は、遥かな未来に戻りセーラーカオスと決着をつけることを決心する。
なお、『Cosmos』では地場衛にそっくりな人物(詳細な説明は一切ないが、恐らく遥か未来の衛=キング・エンディミオン本人)がセーラーカオス達と戦っているアニメオリジナルの回想シーンが描かれており、原作のようにずっと独りだったわけではなく、少なくともかつては共に戦う仲間がいた模様。
余談
Cosmosでの演者である北川景子は自身のデビュー作である実写版美少女戦士セーラームーンで火野レイ/セーラーマーズを演じていた。
ネルケプランニング版ミュージカルでは、第3期までうさぎ役を演じた女優が担当している(第4期からうさぎ役は野本ほたるに交代していた)。