概要
原作第5部・旧作アニメ版シリーズの第5期『セーラースターズ』・新作アニメ劇場版『Cosmos』で登場するセーラー戦士。
シャドウ・ギャラクティカの奇襲によって故郷である「キンモク星」を追われており、流星に紛れてアイドルグループ「スリーライツ」として地球へ降り立ち、自分たちの主君である火球皇女を探している。自分達もキンモク星を廻る3つの衛星をそれぞれ守護に持っている。
原作と『Cosmos』では第4部に登場するエリオスの様なゲストキャラクターに近い扱いで、終盤では敵にスターシードを奪われそのままフェードアウトしてしまう。
旧作アニメ版では大幅に出番が増えており、その中でも月野うさぎに接近していく星野光は準主人公として活躍した。ファンの間でも人気が高く、セーラー10戦士に加えスターライツも主要のセーラー戦士として数えるファンも珍しくない。
性別について
原作と『Cosmos』では男装した女性という設定(旧作アニメ版の天王はるかと同設定)。
旧作アニメ版では普段は男性に変身しているが、セーラー戦士に変身すると本来の女性の姿に戻るという設定。このため男性から女性に変身していると勘違いされやすいが、先述の通り彼女達は元から女性である。
原作と『Cosmos』では変身しても口調に差異は無いが、旧作アニメ版では変身すると口調や仕草が女性的になる。
スターライツたちが男性の姿をしていることに疑問を覚えた火球皇女に対し、星野は「地球でたった1人の女性(プリンセス)を探すにはこの姿が都合が良かった」と説明している。
余談だが「現世は男性で、変身すると前世のセーラー戦士に変身する」という説が広まったことがあるが、実は全くのデマである。
メンバー
※CV表記は旧作アニメ版『セーラースターズ』/『Cosmos』の声優
スリーライツのボーカル担当。爽やかなスポーツマンで、長い黒髪をベリーショート風に束ねている。
原作ではクールで物静かな性格。旧作アニメ版では少し子供っぽいが情熱的でうさぎに一途な思いを寄せている。
スリーライツの作詞作曲担当。茶髪を七三風に分けている。
冷静沈着なブレーン役で常に敬語で話す。水野亜美に並ぶ程の秀才で、旧作アニメ版では彼女との関わりも多い。
スリーライツのキーボード(アレンジ)を担当。銀髪でベビーフェイスな顔立ち。
原作ではファンサービスは旺盛だが二面性が激しく毒舌。旧作アニメ版ではプリンセスを慕う一方で地球人を嫌っている。
- 【セーラー戦士3人組『スターライツ』メイクアップ動画:『セーラースターファイター / セーラースターヒーラー / セーラースターメイカー』】
※星の守護者の証であるセーラークリスタルの神秘の力により男性の姿に変身、戦闘時には本来の姿である女性に戻り正体を現す。
※『Cosmos』版では変身シーンが一新され、タップダンスとアクロバットを取り入れたモーションになっている。
旧作アニメ版
旧作アニメ版ではスリーライツは多種多様なジャンルの仕事をしていることが描写されている他、うさぎ以外の内部太陽系戦士たちが彼らのファンクラブに入っているのが描写されている。
ファンクラブ
アイドルらしく公認のファンクラブが存在し、番号の桁の区分でカードの色が異なっている。
うさぎたち二学年年上、十番高校3年生の伊集院園子はスリーライツと同じ学校に所属していることもあり校内の親衛隊を統括している描写がある。
名前 | 会員番号 | カードの色 | カードの桁区分(推察) |
---|---|---|---|
伊集院園子 | 1 | 描写なし | 不明 |
水野亜美 | 25 | ゴールド | 100前後まで |
愛野美奈子 | 278 | 赤 | 1000前後まで |
木野まこと | 1606 | 緑 | 2000前後まで |
火野レイ | 2906 | 青 | 3000前後まで |
メディア出演作
旧作アニメ版では多種多様な作品に出演している。
話数
| 作品名
| 対象者 | ジャンル | 備考 |
---|---|---|---|---|
7話
| ホームズ少年のZファイル | 全員 | 推理ドラマ |
|
9話
| 【赤汁のコマーシャル】 | 全員 | CM |
|
9話
| 素顔のスリーライツ | 全員 | 写真集 |
|
10話
| イースト42ストリート | 全員 | ミュージカル |
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11話
| 【ワタル彗星特設番組】 | 大気 | 子供番組 |
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12話
| スターのペット拝見 | 夜天 | 特番 | |
12話
| ハンサムな彼女は東くんの恋人 | 夜天 | 恋愛ドラマ |
|
13話
| 吉野川哲郎の友達と楽しく食べよう! | 大気 | 料理番組 |
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14話
| ファンタスティック国際音楽祭 | 全員 | コンサート |
|
16話
| 一日警察署長 | 全員 | イベント |
|
17話
| 秘密戦隊チョーコマンダー | 全員 | 特撮ドラマ |
|
19話
| 【コンサート】 | 全員 | コンサート |
|
20話
| 【コンサート】予定 | 全員 | コンサート |
|
22話
| 機場試写会※ | 全員 | イベント |
|
23話
| ジャックの夜の招待席 | 全員 | ラジオ |
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24話
| メガロポリスオープニングセレモニー | 全員 | コンサート |
|
25話
| ゲームフェスティバル | 大気 | イベント |
|
26話
| 第四回アイドルスカウトキャラバン | 夜天 | オーディション | |
29話
| 解散コンサート | 全員 | コンサート |
|
※スリーライツ主演映画完成イベント「秘密戦隊チョーコマンダー ~流星よ永遠なれ~」
ミュージカル版
実写ミュージカルの設定は原作がベースとなっている。
バンダイ版初代キャストの片山さゆり、小野妃香里、奥山桃子は左から順に歌手、舞台女優、ダンサーであり、歌唱力とダンスを披露した後でコントのキャラ崩壊っぷりのギャップでも絶大な人気を集めた。
2代目キャストの星野を演じた秋山千夏も、劇中にテナーサックスの生演奏を披露したりと、非常にパフォーマンスが豊かであった。大気役はのちにウラヌスを演じる中山旦子、夜天役はデビューしたばかりの多部未華子が演じた。
なお、バンダイセラミュの役者兼振り付けも行っていた遠藤あど氏がおまけムービーにおいて、「初代はアイドルみたいだったけど、2代目は戦士って感じ(部分要約)」と語っている。
ネルケ版キャストの春川芽生、立道梨緒奈、松田彩希は、バンダイ版のコント要素も取り入れつつ戦士らしさとアイドルらしさを兼ね備え、観客の人気も高かった。
楽曲リスト
アイドルグループのスリーライツとして各媒体ごとに楽曲を披露しているスリーライツ。
上述の通り火球皇女を探すための歌なので、彼女に向けたメッセージが盛り込まれた楽曲が多い。
旧作アニメ版
曲名 | 概要 |
---|---|
流れ星へ | 火球皇女に向けた歌。原作でも存在するが、アニメ版とは歌詞が若干異なる。 |
とどかぬ想い -my friend's love- | 90年代版の曲、星野の片思いを歌った歌 |
ミュージカル版
曲名 | 概要 |
---|---|
Chasin' After You | バンダイ版の火球皇女に向けた歌 |
See Me, ぼくたちの時代 | バンダイ版の応援歌 |
Knockin' Down Hesitation | バンダイ版の月野うさぎとの歌 |
Wandering Stars | ネルケ版の火球皇女に向けた歌 |
余談など
金木犀の麗人
主人公の月野うさぎが「月の兎」の伝承に由来するのと同様に、キンモク星は中国の伝説、月に生えているという「月桂」に由来し、スターライツ達はその月桂と関わりを持つ伝説の男、「桂男」をモチーフとしたものと考えられる。この場合の「桂」は中国語で「金木犀」を指し示す他、「桂男」は月を擬人化した異名として使われる他、美男子の意味で用いられるため人気アイドルに扮するキンモク星人の三人を表している。
キンモク星と三つの衛星
旧作アニメ版の描写をみるに、キンモク星には三つの衛星が存在している。火球皇女はキンモク星の、三人はこの三つの月の守護を持つセーラー戦士だと考えられ、三つの月の名前がファイター、メイカー、ヒーラーと思われる。
関連イラスト
関連タグ
美少女戦士セーラームーン セーラースターズ 劇場版美少女戦士セーラームーンCosmos
男体化(旧作アニメ版の設定)
鋼鉄聖闘士・先祖作品に於ける類似ポジションキャラであったが、無印当時の扱いはスターライツとは天と地の差であった。しかし、TVアニメ版続編では改善された。