解説
創作物でキャラクターの言動や行動が、それまでの性格とかけ離れてしまっている様子である。
キャラ崩壊はわざとキャラ崩壊させているのか、誤ってキャラ崩壊しているかで大きく異なる。
シナリオ上の演出
登場人物が制作側の意図によって豹変する状態。
大きなショックを受けたり、興奮状態になったり、今まで我慢していた反動などで、それまでの性格では考えられないような行動をとった場合である。
この場合は、その人物の意外な性格が垣間見える扱いになり、そのキャラクターにより愛着が湧いたりファンが増えたりするケースもある。
あるいはカミングアウトに類する、本性や正体を明かすケースもある。
本編とは全く別のドラマCDやおまけのOVA、番外編のメディア展開では、作品の趣旨やシナリオに合わせる形で公式がキャラ崩壊をさせるケースもある。中には「シナリオ内でキャラ崩壊しているのでは……?」なケースも稀にある(例:誰も聞いてはならぬ裏ヤマト、リヨぐだ子、ぐらぶるっ!、ミリオンアーサーの一部メディアミックスなど)。
制作ミス、もしくは大人の事情
作者が誤ってキャラ崩壊させてしまうのは「作り手として失敗である」と断言して良いだろう。
これにはいくつか理由が考えられるが、1つは作者がキャラ設定を忘れていたケースであり、例えば「高所恐怖症の設定のあるキャラクターが、後に高いところでも平気そうな発言をしている」などが挙げられる。
この場合、キャラ崩壊は作者のミスであるが、笑撃(?)と共に崩壊したキャラがファンの間でそのまま定着してしまう場合がある。
尤も、厳密にキャラ設定を守り続けると、ストーリーの進行に支障が出るために(例えば、高所恐怖症のキャラクターが飛行機等の乗り物の移動を拒否すれば、話が進まない)わざと設定を捨てる、忘れさせる例もある(この場合「キャラ崩壊じゃないよ」と説明させるために登場人物にツッコませる演出も)
また、漫画のアニメ化や、アニメの実写化など、他メディアで制作された作品の中には、原作のキャラクター像から著しく改変される場合も珍しくない。その要因は様々で、シナリオやキャストの都合もあるが、制作側が原作を十分に熟知していないケースもある。
原作のキャラクター設定の変更は、好意的に受け止められるファンも多い一方、ファンの期待を裏切るような変更が加えられると「キャラ崩壊」だと批判を受けるのが常である。
中には公式の方で今までの言動をなかった扱いにする工作として、改編を行うケースも極稀にある。
他にも理不尽暴力ヒロインなどの好悪が両極になるキャラクターの場合、メディア展開の際に原典での問題行動を良くて限りなくソフトに表現する 、悪いと徹底的に隠蔽 して新規のファン層を(ほぼほぼ騙す形で)取り入れようとするケースもある。
この場合、
- 原典からの当該キャラの熱烈なファン=「原典の言動が良かったのに何故変えた!?」
- メディア展開で知り原典に入った新規の当該キャラのファン=「えっ!?……本当はこんなキャラクターなの」
- 原典からの当該キャラの苦手層=「明らかに新規層に好かれそうな工作して、このキャラクターはメアリー・スーか!?」
……等々、どう転んでも悪い結果に陥る。
pixivでのキャラ崩壊
例えば純朴な性格のキャラクターが、腹黒い行動をしていたり(いわゆる黒化)と、このキャラクターならこんな行動や態度をとらないだろうなどの、本来のキャラクター設定やイメージが壊れたイラストにつけられるタグ。ただし、公式が病気と言われるようなケースも存在する。
二次創作では自由に作者に応じた性格の付与が可能であるため、これらのイラストは結構多い。
いじりやすくするために、意図的に崩壊した設定をキャラに付与する(「わざと」キャラ崩壊させている)場合と、二次作者が原作の設定を把握しておらず、原作とはかけ離れたキャラに描いてしまう(「誤って」キャラ崩壊している)場合がある。
前者の場合、そのキャラのファンから不快感を抱かれる場合がある。また後者の場合、原作をろくに知らずに二次創作している訳で、二次作者としてはあるまじき事態である。
上述で言及した公式が行うキャラ崩壊に関しては、「公式ならば仕方ない」と見るか「公式でもやり過ぎると……」と見るかで変化するので、早まった判断はしないように。
よくわかるキャラ崩壊
特撮
- いつも担当している脚本家じゃない人が書いた
漫画
- アンソロジー系統
ゲーム
- スーパーロボット大戦などに代表されるクロスオーバーもの。参戦キャラ的な事情で設定が変化することもある。
関連イラスト
関連タグ
腹筋崩壊 ギャップ萌え 作者は病気 誰得 インテル入ってる きれいな○○
キャラ崩壊注意(注意喚起用タグ)
東方Project(二次創作):キャラ崩壊の常連(?)。