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曖昧さ回避編集

  1. とある『スタートレック』の二次創作小説に登場するオリジナルキャラクター「メアリー・スー(Mary Sue)大尉」のこと。
  2. (1)のキャラクターが元ネタとなった二次創作の用語⇒メアリー・スー(二次創作用語)
  3. 中田永一作の短編小説『メアリー・スーを殺して』に登場するキャラクター。(記事トップのキャラクター)
  4. フューチャーカードバディファイトに登場するカード。この名を持つカードは現在『世界の中心 メアリー・スー』『理想少女 メアリー・スー』の二枚が存在する。
  5. 小説『幼女戦記』の登場人物⇒メアリー・スー(幼女戦記)
  6. SCPのオブジェクト『メアリー・スーの怪物』⇒SCP-1973-jp

関連タグ編集

人名 キャラクター 曖昧さ回避


1としてのメアリー・スー編集

概要編集

1973年に出版されたファンジン『Menagerie』2号に掲載されたポーラ・スミス(Paula Smith)による『スタートレック』の二次創作(より正確には三次創作)小説「A Trekkie's Tale」に登場するオリジナルヒロインのこと。

メアリー・スーはわずが15歳にして大尉になり、これは艦隊で最年少の大尉である。

更に彼女は艦隊でも最優秀であり、カーク船長スポックが驚くような能力を持っていた。

これらのハイスペックさから、15歳半で重要な任務のためにエンタープライズ号(艦隊)に乗せられ、他の仲間と共にリゲル第37惑星に転送される。

その後、着いた星で仲間たちが病に倒れ、彼女が治そうと奮闘する。

そして、彼女が皆の病気を治して力尽きて倒れる時、彼女についてきた仲間は彼女を囲って涙し、メアリー・スーは天国に旅立った。


日本語訳はこちらで読むことができる。→カスガ氏によるメアリー・スーの元ネタA Trekkie's Taleの日本語訳


注意点編集

タイトルの「Trekkieトレッキー)」とは『スタートレック』の熱狂的なファンのことであるが、否定的、揶揄的なニュアンスが強く、ファン自身からは好まれない言葉である。

つまり、この作品自体がトレッキー(痛いファン)作のテイル(物語)を揶揄したものであり、今でいうところのアンチ行為のために書かれたヘイト創作だったわけである。

ちなみに、「概要」と書いてはいるが「A Trekkie's Tale」の本物も大体この程度の長さであり「お前らはよくこういう主人公で長々と何話も書いているがその実、やってる事、やった事、オチがご覧の通りA4用紙一枚に書き出せる程度しかない(あとは全部原作準拠)ので薄っぺらい」「…で?これの何が面白いの?見てる側はコレに何を見出してるの?」というモノである。


ポーラ・スミス自身はあくまで「二次創作の問題点」に言及した作品である事を明言しているが、広義的には「痛いファンが一次創作に関わった可能性」や「原作者と作品そのものが痛い」という非難を否定できるものではなく、他ならぬポーラ・スミス自身が下記のウェスリーを始めとした「一次創作のキャラクター(ひいてはそれらを愛好するファン)に対する非難」としてメアリー・スーを恣意的に用いている。


これらに乗っ取り、他作品のキャラに対しても「メアリー・スーっぽい」などとレッテル貼りのための蔑称として使われるようになった。メアリー・スーは自己愛から生まれるとされ、作品の批判に留まらず作者の人格の否定に用いられることもある。詳しくはメアリー・スー(二次創作用語)を参照のこと。



ウェスリー・クラッシャー編集

TVシリーズ二作目「新スタートレック」に登場する医療主任の息子ウェスリー・クラッシャーが、「艦隊アカデミーの成績が優秀で、原作者ユージーン・ウェスリー・ロッデンベリーの名前を持ち、艦の危機を救ったり、超能力の素養があると言及され、訓練中の事故で同期を死なせた」というメアリー・スー要素を持つため、メアリー・スーを原作が本編に投入したキャラクターと呼ばれることがある。


一応擁護すると、スタートレック世界では地球人の超能力(ESP)も素養としては誰もが持っていて何らかのきっかけで覚醒する可能性がある(宇宙大作戦セカンドパイロット『光るめだま』より)ことがすでに描かれているし、艦を救ったとはいえそう何度もあったわけではなく、救った時も「指示通り動いただけ」のこともあった(一番の危機であるボーグとの戦いでもただ艦を操縦していただけ)。同期の死に関してもウェスリーを含む若者たちの未熟さや挫折を描いたエピソードであり、他人の死を踏み台にしたわけではない。


なお、ウェスリーは物語中盤から殆ど登場しなくなり、最後は「超能力をちゃんと使えるように訓練する」という理由で艦隊アカデミーを辞め、物語から退場している。自分の道を選んだと言えば聞こえはいいが、次世代の主役になる可能性を否定されたとも言える。

撮影当時にはスタッフから「ウェスリーは将来2代先のエンタープライズの艦長になる」と聞かされていたというが、後述の理由で実現しなかった。


こうした降板劇の影には「ウェスリーはメアリー・スーだ」というファンからの意見・非難があった事は否定できない(あまりに不憫だった為か、当時のスタッフからはフォローとも取れる言葉を投げかけられており、『ネメシス/S.T.X.』『ピカード』などの後続作品でゲスト出演を果たしている)。

最終的に、彼は時空を移動する能力を使いこなせるようになったようで「旅人」または「ウォッチャー」と呼ばれる観察者、あるいは監視者となったことが描かれた。

演じたウィル・ウィートン自身は『ディスカバリー』以降PRでの露出は多いものの、ウェスリーとしては世の理を外れた存在になってしまったためか、『ピカード』第二シーズンで観察者として少し登場したのみであり、第三シーズンで再集結したTNGファミリーの輪には加われなかった。

また、上に述べた「次世代の主役」としてのポジションは30歳ほども年の離れた異父弟ジャック・クラッシャーが担う形で『ピカード』は完結を迎えた。


メアリー・スーの定義編集

ぶっちゃけメアリー・スーの特徴はあらゆる作品のあらゆるキャラに恣意的に当てはめることが可能であり、このような「言った者勝ち」の便利な言葉で鋭い批判者を気取ったり、あるいは「自分のキャラはよくあるメアリー・スーではない・自分はありふれたメアリー嗜好者ではない」などとアピールして特別な存在だと主張したがるのは余計な反感を招くことも多く、注意が必要である。


この言葉を使うことはネガティブな意図を大きく含み、誹謗中傷でしかないので気を付けた方がいいだろう。メアリー・スー(二次創作用語)も参照のこと。

pixivにおいてはタグ荒らしによって用いられることもある。


気になる人はテストしてみよう。⇒Mary Sueテスト

余談編集

同じくスタートレック由来のスラングとして赤シャツがある。意味合いとしては「すぐ死ぬモブキャラ」のことで、メアリー・スーとは逆の立ち位置。

三次創作が由来のメアリー・スーと違い、赤シャツは本編中で実際に死にまくることで有名。

関連タグ編集

厨設定 真メインヒロイン/いらない子 蔑称 レッテル アンチ ヘイト創作 オリ主 夢主 ヒドイン

MarySue

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