曖昧さ回避
- アメリカ海軍の護衛空母「ボーグ」。
- アメリカ海軍の護衛空母の艦級。→ ボーグ級
- スマホアプリ「戦艦少女」のキャラクター。博格。
- スマホアプリ「アズールレーン」のキャラクター。→ ボーグ(アズールレーン)
- テレビドラマ「スタートレック」シリーズに登場する種族。
- テレビドラマ「ウルトラセブン」に登場するキャラクター。→ ボーグ星人
- タカラトミーの玩具シリーズ。→ カブトボーグ
- テレビドラマ「人造昆虫カブトボーグV×V」。
- テレビドラマ「超音戦士ボーグマン」。
- テレビドラマ「爆転シュート ベイブレード」のロシア・チーム。→ ベイブレード
- テレビドラマ「マクロスΔ」に登場するキャラクター。→ ボーグ・コンファールト
護衛空母「ボーグ」
アメリカ海軍がC3型貨物船をベースに建造したボーグ級護衛空母の1番艦。
艦名はボーグ水道(ノースカロライナ州)に由来する。乗員の多くは空母「レキシントン」(CV-2)の生き残りであった。
1941年10月1日起工、1942年1月15日進水、1942年9月26日就役。
12月31日、ノーフォーク海軍基地に到着。
1943年3月1日、アルジェンシャ海軍基地(ニューファンドランド)に到着。第24.4任務群に配属。対潜攻撃作戦に従事し、Uボートや伊号潜水艦(伊52)等13隻を撃沈した。
1945年5月8日、ドイツが降伏文書を批准。「ボーグ」はアメリカ西海岸へ移動。
7月24日、グアム島へ到着。
8月15日、日本がポツダム宣言を受諾して降伏。アダック島(アリューシャン列島)へ向かう。
8月19日、アダック島に到着。
9月6日、マジック・カーペット作戦に参加し、太平洋戦線の帰還兵をアメリカ本土へ輸送。
1946年11月30日、予備役となる。
1955年6月12日、予備役のまま護衛ヘリコプター空母(CVHE)に種別された。
1959年3月1日、アメリカ海軍から除籍される。
1960年、スクラップとして売却。
関連タグ
アメリカ海軍 護衛空母 ボーグ級 博格 ボーグ(アズールレーン)
「スタートレック」に登場する「ボーグ」
1987年から1994年にかけてアメリカで放送されたテレビドラマ『新スタートレック』に登場し、以後の『スタートレック』シリーズに登場する種族。
機械と生物が融合したサイボーグの集団であり、集合体と呼ばれる社会を築く。そこに所属する生物個体はボーグ・ドローンと呼ばれる。
全宇宙に対する侵略活動を行っているが、彼らの目的は宇宙征服や破壊といったものではなく、他の生物や文明そのものを同化して完全な機械生命体として進化していく事である。ボーグは「ボーグ集合体」と呼ばれる集合意識で繋がっており、ボーグ・クイーンのような例外を除き、個人の概念は存在しない。
クリンゴンやロミュランといったそれまでの敵対勢力と違い、交渉の余地というモノが基本的に無く、一方的に同化を試みるので、全宇宙で最悪の種族と呼ばれ忌み嫌われている。
おまけに様々な文明を同化したことで技術力も極めて高く、高次元生命体など一部の例外を除けばシリーズ最強クラスの戦闘力を有する。
他種族を生命体○○と番号で呼称する(地球人は生命体5618)。ボーグ・ドローンにも個体名称を持つ者は基本的におらず、「集合体ユニマトリックス01の第三付属物 7 of 9」というような所属・番号で個体を識別する。
同化の概要など無意味だ
ボーグの最大の特徴である「同化」とは多種族を強制的に機械化して洗脳、知識や文化をそのまま文字通り同化させてしまう略奪に等しい侵略行為である。
初登場時は敵を捕縛したのち手術台に乗せて大仰な同化作業(サイボーグ化手術)を行っていたが、劇場版8作目からはボーグ・ドローンが腕から「同化チューブ」と呼ばれる注射器を出して同化作業を行うようになった。
同化チューブから「ナノプローブ」と呼ばれるナノマシンを注入されたヒューマノイド生命体は、あっという間に体内からボーグ・ドローンに作り変えられる。そして脳内に形成された通信機により強制的に他のボーグ達と記憶と意識を共有させられ、個人という意識を保てなくなり、自らを「ボーグという集団の一部」と認識。グロテスクな外見に変貌すると同時に、死を恐れない殺戮兵器と化してしまう。
集合体との共有を切り離せば支配から逃れること自体は可能だが、失った個人という認識を取り戻すのは容易なことではない。また、強固な自我の持ち主ならば短時間は耐えられなくもないが、やはり後遺症は重い。
戦闘力の考察など無意味だ
ボーグ・ドローンはサイボーグなので力が強い。格闘に秀でたクリンゴン人でさえもパワー負けしてしまうので地球人が素手で対抗するのは困難である。当然各ドローンはプラズマビームなどのエネルギー兵器を備え、防護プレートやフォース・フィールドによる防御力を有しているので一兵士としても優秀である。
最も厄介なのは「適応能力」である。前述の通りすべてのボーグは集合体で繋がっている為に、ドローンを一体倒したら、その方法が全部のボーグに送信されてしまい、即座に対応策が取られてしまうのである。この為、惑星連邦の主力装備のエネルギー兵器であるフェイザーが数発しか通用しない(フェイザーの周波数をランダムに変えればある程度は通じる)。
基地や船内に十数体も侵入されれば、殆ど碌な抵抗も出来ずに同化されてしまうことになる(劇場版8作目でエンタープライズEのクルーの大半が抵抗むなしく同化されてしまっている)。
ただしアナログなブービートラップ等、センサーで確認出来ないものはその限りでは無いようである。劇場版8作目では(ホログラムとはいえプログラムの安全装置を解除した)トミーガンでピカードが銃撃を浴びせてボーグ2体を倒している。
彼らの操る宇宙艦も絶大な戦闘能力と適応能力を有しており、特にボーグ・キューブによる侵攻は惑星連邦に甚大な被害をもたらした。
例えば、2366年末から2367年初旬にかけて、惑星連邦宇宙艦隊とボーグ・キューブとの間でウォルフ359の戦いが勃発。果敢に立ち向かった宇宙艦隊だったが、戦闘に参加した40隻の内39隻がたった一隻のボーグ・キューブによって無惨にも破壊され、惑星連邦での死者は1万1000人にもなったという。幸い、このボーグ・キューブはUSSエンタープライズDの活躍により阻止された(第一次太陽系侵攻)。
その後、宇宙艦隊はボーグやドミニオンといった強力な外敵に対処すべく軍事力の強化と艦船の設計改良と造船に傾倒したため、かなりの戦力強化に成功した。2373年に起きた第二次太陽系侵攻では約24時間に渡る継戦を行い、数十隻を失ったものの地球の手前でボーグ・キューブの破壊に成功している。
シリーズにおける活躍など無意味だ
作中では『新スタートレック』41話「無限の大宇宙」で初登場。高次元生命体Qの気まぐれで未知の領域に飛ばされたUSSエンタープライズDはボーグのファーストコンタクトを果たし、ボーグ・キューブの攻撃で全滅の危機に陥る。ジャン=リュック・ピカード艦長はこの事件をQからの遠回しな警告だと察し、いずれボーグが惑星連邦の存在を察知すると予測した。
そして74話「浮遊機械都市ボーグ(前編)」にて遂にボーグによる侵攻が始まる。前述の事件を基にボーグ対策を進めてきた惑星連邦だが、その備えすらボーグの前には無力だった。ボーグ・キューブは前哨戦でピカード艦長を誘拐し、ボーグ・ドローン「ロキュータス」として取り込んだ挙句、彼の知識を基に宇宙艦隊の戦力を把握。ウォルフ359の戦いで宇宙艦隊を壊滅させてしまう。惑星連邦の最重要拠点・地球が同化されるのも時間の問題かに思われたが、ライカー臨時艦長率いるUSSエンタープライズDがピカード艦長を奪還。彼を基に送信された休止コマンドによりボーグ・キューブは自滅し、第一次太陽系侵攻はかろうじて阻止された。
その後、劇場版第8作では再びボーグ・キューブが出現(第二次太陽系侵攻)。こちらも宇宙艦隊の総攻撃やUSSエンタープライズEの活躍で撃退された。本作ではボーグの指導者であるボーグ・クイーンも登場している。
一方、『スタートレック ヴォイジャー』ではボーグの支配圏であるデルタ宇宙域での様子が明かされた。本作ではナノプローブによる同化すら通用しない生命体8472との戦闘により苦境に立たされるという意外な姿が描かれたほか、全宇宙に侵攻する為の最重要拠点トランスワープ・ハブの存在が明かされた。最終的にキャスリン・ジェインウェイ艦長の活躍により、トランスワープ・ハブは破壊。更にボーグ・クイーンも神経溶解ウイルスに侵されたことでボーグ全体が壊滅的な被害を被るという形でシリーズが完結している。
しかし、ボーグが全滅したわけではなく、後のシリーズにおいてもその存在は未だ脅威であり続けている。
裏話など無意味だ
実のところ『新スタートレック』はシーズン2時点で人気低迷による打ち切りの危機に瀕していた。その為、シリーズの命運が懸かったシーズン3では様々なテコ入れが行われており、シーズン最終話の74話では先が予測できないクリフハンガーとして、ボーグによる宇宙艦隊の壊滅やピカード艦長が敵に回るという衝撃的な展開が描かれた。結果としてこれが功を奏し、『新スタートレック』は視聴率が回復して放送延長が確定。更なるシリーズの展開も決まった。いわばボーグは『スタートレック』シリーズ全体の救世主とも言える。
決め台詞だ。お前達は同化される
「我々はボーグ。お前達は同化される。抵抗は無意味だ。」
「我々はボーグ。お前たちの生物的特性と科学技術は我々と同化する。お前たちの文化は我々と同化する。抵抗は無意味だ。」
関連イラストなど無意味だ