曖昧さ回避
ノースカロライナ州
アメリカ合衆国南東部に位置し、大西洋に面する州。
州境を長く接しているのは北のバージニア州と南のサウスカロライナ州。州都はローリー市で、最大都市はシャーロット市。
イギリスが北アメリカ大陸に最初に設立した植民地(バージニア植民地)の一部で、アメリカ合衆国独立時の13州のうちの1つ。南北戦争では南部連合に属した。
海岸平野は土壌が肥沃で、煙草、大豆、綿花などの農産物の生産で知られてきたが、現在は科学技術、研究調査、金融などの産業が発展し、シャーロット市はアメリカ第2位の金融センターを有する。
主要なプロスポーツでは、MLB(野球)のチームは無い(MiLBならある)が、シャーロットにNFL(アメフト)のカロライナ・パンサーズとバスケ(NBA)のシャーロット・ホーネッツ、ローリーにアイスホッケー(NHL)のカロライナ・ハリケーンズが本拠地を置いている。
ノースカロライナ級戦艦1番艦「ノースカロライナ」
1937年10月27日起工、1940年6月13日進水、1941年4月9日就役。
アメリカ海軍にとって、ワシントン海軍軍縮条約締結以来、20年ぶりに建設される新戦艦であった。
ツインスケグ形状の艦尾を原因とする高速航行時の振動があり、幾度となく改修が行われ、実戦投入可能になるまでカリブ海で調整を続けた。
1941年12月7日、日本海軍の真珠湾攻撃。太平洋戦争が勃発。
8月7日、ガダルカナル島とツラギ島へのアメリカ海兵隊の上陸を支援。
8月24日、第二次ソロモン海戦に参加。
9月15日、日本海軍潜水艦「伊19」が船団護衛中の空母「ワスプ」を攻撃。外れた魚雷が10km先を航行していた「ノースカロライナ」、駆逐艦「オブライエン」に偶然命中した。「ワスプ」は大破炎上して駆逐艦「ランズダウン」により雷撃処分、「オブライエン」は修理のためアメリカ本土へ向かう途中で沈没した。「ノースカロライナ」は復帰まで3ヶ月もかかる損傷となった。
1943年11月10日、ギルバート・マーシャル諸島攻略に向かう空母「エンタープライズ」を護衛して真珠湾から出港。
1944年1月、第58任務部隊(司令官:マーク・アンドリュー・ピート・ミッチャー海軍中将)に加わる。
2月17日、トラック島空襲を支援。
3月30日、パラオ大空襲を支援。
4月2日、ポナペ島を艦砲射撃。
6月15日、サイパン島へのアメリカ海兵隊の上陸を支援。
6月19日、マリアナ沖海戦に参加。
12月15日、アメリカ軍のミンドロ島上陸を支援。
12月17日、コブラ台風に遭遇。
12月30日、ウルシー環礁を出撃して台湾方面に出動。インドシナ、台湾、南西諸島の空襲を支援。
1945年2月22日、硫黄島を艦砲射撃。
4月6日、沖縄で神風特攻隊相手の対空戦闘中、友軍の誤射で3人が死亡(菊水作戦)。
8月15日、日本がポツダム宣言を受諾し降伏。
9月5日、東京湾に停泊。アメリカ本土へ向かう。
10月17日、ボストンに到着。その後、練習艦として運用された。
1947年6月27日、予備役となる。
1960年6月1日、アメリカ海軍から除籍。
1962年4月29日、ノースカロライナ州ウィルミントンにて「戦艦ノースカロライナ号博物館」として公開。