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概要

ひとまとめにされているので四字熟語と思われがちだが、類語を並べてひとまとめにして言っているだけで、正確には「誹謗中傷」である。

「誹謗」と「中傷」のこの二語は現在においてはどちらも「悪口を言う」意味で使われている。

解説

誹謗中傷という言葉を構成する「誹謗」及び「中傷」という言葉は、意味的に似通っているもしくは同義と思われがちだが、実際は、「誹謗」には「他人をそしる」という意味があり、根拠のある場合でも用いられる

「中傷」は、「根拠もなく悪口を言うこと」という意味があり、これらは別の意味を持つ言葉であるものの、用法が類似した言葉であるため、セットで用いられることが多い。

あくまで誹謗中傷と批判は別物である。

簡単に説明すると、誤った情報や不足した情報を流布した上で他者の信用を毀損する行為が誹謗中傷である。
誤りも不足もない情報を流布した上で他者の信用を毀損する行為は誹謗中傷には該当しない(名誉毀損に該当する可能性はあるが)。

例として、発達障害のあるブロガーについて「発達障害者」とからかう書き込みが投稿された。
しかし、同書き込みについて発信者情報開示請求が行われた結果、請求は棄却された。
理由としては、同ブロガーが発達障害であるのは誤りも不足もない事実であったため、誹謗中傷とは見なされなかったのである。
反面、発達障害ではない人物を発達障害者呼ばわりした書き込みについては発信者情報開示請求を認められた。
判例 東京地方裁判所判決/令和2年(ワ)第2746号

その他、電車の遅延が原因で仕事に遅刻した人物について「あの人物は仕事に遅刻した」という不足した情報を流布した場合、信用を毀損する可能性があるため、誹謗中傷と見なされる。

刑法上では、誤った情報や不足した情報を流布した上で他者の信用を毀損した場合、誹謗中傷と見なされ、信用毀損罪に該当する。
一方、誤りも不足もない情報を流布した上で他者の信用を毀損した場合、誹謗中傷とは見なされないが、名誉毀損罪か侮辱罪に該当する(ただし、世間的な制裁などはその限りではないが)。

誹謗中傷の実態

誹謗中傷は決して正義ではない。仮に相手をそれで屈服させることができたとしても、それはである。
たとえどんな理由があってもこの行為は表現として良いものではなく、誹謗及び中傷を受けた者はまず不快感や嫌悪感を感じることになる。
相手から仕返しされたり状況が悪化するリスクがあるし、何より相手が自殺したり、相手を精神的に病ませ人生を崩壊させることもあるかもしれない。誹謗中傷した側も手軽にドーパミンを得られるが依存症のサイクルに入ってしまうため、回り回って自身でも止められなくなる。
そして、その気になれば警察沙汰にしたり民事訴訟で慰謝料を請求したりすることも出来る。
どの方面から見ても正義では全くないため、控えること。それに日本法治国家であり犯罪加害者及び被告人を裁けるのは司法及び裁判所である裁判官であり、検察官被害者の代理人として被告人を非難かつ求刑を求め、弁護士は被告人を弁護かつ無罪か或いは起訴内容を認めても減軽執行猶予を求め、また裁判で被告人を有罪無罪どちらか下すのも裁判官である。また彼らもあくまで司法に沿った仕事してるので一方的に非難するのは考えものである。

また、どういう発言がその人にとって誹謗中傷に当たるのかは個人の感じ方によるところも大きいため、特に敵意や悪意がなくても誹謗中傷と受け取られる場合もある。
一般的には「個人から個人に対する行為」と思われているが、被害者・加害者が団体及び国家である事例も多数存在する(たとえばwikipediaのこの言葉のリンクから2ちゃんねるの項目へのリンクが張られていることも、そうであると感じる人も存在するかもしれない)。

過去にスマイリーキクチが長期間に渡って2ちゃんねるでの誹謗中傷に悩まされている事が公になった。
2000年代以降はTwitterなどSNSが普及した事で誹謗中傷に関するトラブルはさらに加速してしまう。
2020年に木村花がSNSでの誹謗中傷によって自殺した事を皮切りに、誹謗中傷に関する情報をメディアで大きく取り上げられた事で、SNSのシステムや誹謗中傷後にアカウントを削除して姿を消す加害者のモラルなど様々な問題点が浮き彫りになっている。

さらに同年、「COVID-19」の流行で長引く自粛生活によるストレスの影響か翌年に延期した東京オリンピックの出場者や増え続けるコロナ感染者が誹謗中傷されるケースが多発している。

TBS「ジョブチューン」の企画においてコンビニのおむすびを食べずに批判したシェフに対して本人のSNSに誹謗中傷が殺到してしまい、TBSが注意喚起するも収まる事はなくシェフが活動していたSNSは全て閉鎖に追い込まれてしまった。

また、コレコレガーシーといったいわゆる暴露系Youtuberの登場によって多くの芸能人が彼らの確証のない暴露を信じた人々からの誹謗中傷を受けるといったさらなる被害を生み出している。実際、警視庁もこの事態を問題視し、ガーシーに対して芸能人への脅迫及び名誉毀損の罪で任意の事情聴取を要請している。

さらには、坂道シリーズジャニーズ事務所をはじめとする多くのアイドルでも悪質なファンによるネット流出疑惑の発生とそれによる誹謗中傷が問題と化しており、一向に解決しない状況が続いている。

そして、バーチャルYouTuberへの誹謗中傷も常に絶えずVTuber事務所の大手でもあるホロライブにじさんじは誹謗中傷の根絶に向けて連携を取る事について2022年12月5日に共同声明文を発表している。

2022年7月から侮辱罪が厳罰化されるも現在も各方面で誹謗中傷は繰り返されている。

また我々国民とは対照的天皇皇族は基本的人権がなく誹謗中傷の被害があっても訴える権利がないゆえに風評被害に巻き込まれるケースが多い。また2022年に天皇陛下が誕生日記者会見で名指しは避けながらも誹謗中傷に対する警鐘を鳴らす形で異例のお言葉を述べる事態となった。諸君、天皇陛下も名指しは避けるがくれぐれも誹謗中傷せず相手の立場を考えて発言してほしい。

pixivにおける誹謗中傷

pixiv及びピクシブ百科事典においても、キャラクターや実在の人物、他ユーザーに対する誹謗中傷が見られる事例が散見される。
特にポケモンでは、各キャラクターの能力やタイプを貶めるような記述をする者が非常に多い。

しかし、利用規約において、pixivの運営及び第三者へのこの行為は明確に禁止された行為であり、実行した場合、アカウント停止のペナルティを課される可能性が大きい。
特に他ユーザーに対する誹謗中傷に関しては(特に他ユーザーを誹謗中傷する目的で記事を立てた場合)即座にアカウント停止される(ただし、中には運営のお気に入りだか何だか知らないが何度も他ユーザー等の第三者への誹謗中傷行為をしているにもかかわらずアカウントが健在のユーザーも多数いる)。
また、あまりにもやりすぎた場合、名誉毀損の当事者として誹謗中傷を行った人物及び団体、あるいはpixiv運営から訴訟を起こされる可能性も否定できない。


相手が仮に悪いことをしていたとしても、相手がその迷惑行為をやめたにもかかわらず続けるのはもはや完全に加害者と被害者が入れ替わっている状態なので、注意しよう。

ネット現実問わず、世の中全てが自分の気に入るばかりでないことは当然のことであるが、逆を言えば当然のことにいちいち腹を立てているのも至極不毛なことであるのは言うまでもないだろう。
気に入らないことに対して自分の感情をむやみやたらにぶつけてしまえばトラブルのタネにもなりかねない。そうした行動を取ったがために、周囲はもちろん自分自身も今以上に嫌な思いをしてしまうことになるのである。

万が一、pixiv含めたネットコミュニティの中で気に入らないことがあって、どうしてももの申さなければ気が済まないというのであれば、誹謗中傷という感情的な方法に任せず、理性と冷静さを持って相手に直談判なり話し合いなりをする。
その結果、話が通じないのであれば、それ以上こじらせないよう一切係わり合いを持たない等の大人の対応を取るべきである。
相手が気に入らないからといって、相手の人格や尊厳を傷つける行為に及ぶことは決して許されるものではない。

また、悪気ないつもりで言った言葉が相手に誤解されて受け取られ、誹謗中傷と見なされてしまった場合は、誠意を持って相手に謝罪し、誤解を解く努力をするようにしましょう。

場合によっては、加害者側が自分の何が悪いのか理解していないケースもあるので、誹謗中傷するより自分が何を不快に思っているのか教えたほうが余程賢明である。主人公側の人間のようないい人でいたいのであれば、そうしよう。

誹謗中傷を受ける側

もし貴方がpixivのユーザーではない場合、pixivのお問い合わせ欄あるいはピクシブ百科事典のお問い合わせ欄にて報告を行うこと。
また、イラスト小説など、pixivにアップロードされた作品に対して行われた場合、1点爆撃や、誹謗中傷後に退会したということ以外ならばタグ荒らしにせよコメント荒らしにせよ相手はわかる(ユーザーのID、すなわちid=XXXXXXの部分がわかれば、ユーザーページにアクセス可能)ため、その痕跡を復元する前にユーザーページ(このユーザーはサンプル)左下に存在するユーザーを通報/ブロック(このユーザーはサンプル)にてブロックするなり通報するなりするべきであろう。

ただし、自分の振る舞いや発言がまずかったために誹謗中傷されているという場合もあるので、注意が必要である。
もし心当たりがあるなら、相手を責める前に、自分の振る舞いに悪い点がなかったかを点検し、そして気づくところがあったなら素直に改めるように心がけよう。
わかり易く言えば「敵を自ら作っている可能性がないかどうか振り返ろう」ということ。
他人の振る舞いを非難する前に、まず自分の身の振り方を正すことが大切であることも忘れてはならない。
但し、反省して行動を改めたにもかかわらず相手がそれでも続ける場合はその限りではない。
あまりにもしつこい場合は通報しよう。

関連項目

中傷 規約違反 荒らし アンチ 差別 悪質 炎上
いじめ 嫌がらせ 悪口 侮辱 迷惑行為 囁き通り魔
通報 運営仕事しろ
運営のお気に入り…何度も他ユーザー等に誹謗中傷しているにもかかわらずアカウントが健在のユーザーのみなさん
誹謗中傷サイト…犯罪の1つ
推し活…気持ちが暴走して結果的に誹謗中傷に至るケースがある

関連サイト

ニコニコ大百科、同項目
SNSでの誹謗中傷加害者にならないための心がけ(政府広報オンライン)
SNS等での誹謗中傷(総務省内特集ページ)

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