概要
刑事訴訟における罪に問われないことである。
刑事裁判で罪に問われている被告人が、何らかの事情で有罪にすべきと認められない場合に無罪であると判断される。
- 被告人の犯罪を立証する証拠品や証言が不十分だったり、信憑性に欠けていたりする場合。
- アリバイなど、起訴前には見つけられなかった被告人の無実を証明する新たな証拠が見つかった場合。
- 正当防衛が認められる場合。
- 刑法39条に該当する場合(後述)。
……などが挙げられる。
不起訴とはまた別物である。
刑法39条
刑法39条には「心神喪失者の行為は、罰しない。」と明記されている。
現代の法律は、「法律違反を回避できる能力を持つ人間」だけが法を犯した場合、罪を償う責任を有するという考える。ゆえに、この能力を持たないと見なされた人物、すなわち心神喪失者とされて無罪になるケースもある。
このため、しばしば凶悪事件が起きた場合には容疑者の精神状態が争点となり、「罪を逃れようとする者の抜け穴となっている」と批判されることがある。ただし、その際に行われる精神鑑定は厳格であり、たとえ医師が認定をしても裁判所にとっては参考意見程度のものでしかないため、実際に心神喪失者として認定されるケースは非常に少ない。そうして裁判所で認定されても、その場合は一般人のように即日自由とならず、治療が済むまで無期限で医療機関に強制入院となる。
近年は被害者の保護への配慮もあり入院は長期化しており、退院率は18%程度であるとされ、退院後の再犯率も一般人と比べて低いなど、退院や社会復帰には慎重な措置が取られている。
関連項目
イケメン無罪:『被告がイケメンならば無罪になる』という概念……もとい俺ルール
お咎めなし:無罪の同義語だが、「叱責を受けない」という意味もある。
美少女無罪♡パイレーツ:タイトルに「無罪」が入っている楽曲。
美少女無罪:↑の歌詞の中における『イケメン無罪の美少女版』に相当する概念。