逆張り
11
ぎゃくばり
わざと一般論と真逆の主張をすること。
わざと一般論と真逆の主張をすることで、既存の日本語で言う「天邪鬼」「へそ曲がり」と同義にあたる。
世間の流行となっている文化・作品・論調・倫理観を否定し、あえて少数派な意見を唱える手法である。2ちゃんねる利用者を筆頭に、古くからネット住民の必須スキルみたいになっている。
狙いとしては、煽りや挑発、自分は他とは見方が違うアピール、知名度アップなどである。
ただし、客観的事実や論理的思考に基づかない逆張りは底が浅くなりがちで、論破されやすい諸刃の剣となる。
反抗期や中二病によるケースも多いが、いい年しても繰り返している場合、本物の精神疾患から来る挙動だったりすることも。
創作においては、典型的なキャラクター像やストーリー展開とは反対にする逆張りをすることも指す。そうすることで幾多の作品から埋没されるのを防ぐ狙いもある。
例えば鈍感で朴念仁にされがちなラブコメの主人公を即断即決型の性格や人の心の機微に聡くしたり、死亡フラグを立てておきながら生かしたり、男⇒女の異世界転生が流行っているのなら女⇒男の現世転生(逆異世界転生)の作品を作ってみたりという感じである。
とはいえ、無闇に乱用する・行き当たりばったりで用いると作品の方向性が行方不明になる、王道展開から逸れすぎて盛り上がり・説得力を欠く、後々の軌道修正が不可能になるといった弊害も発生しかねない。
総じて作者自身の計算・プロットの管理が試される上級テクニックと言えるだろう。
関連記事
親記事
兄弟記事
コメント
コメントが未記入です
pixivに投稿されたイラスト
すべて見るpixivに投稿された小説
すべて見る- 婚約破棄に続くお話
悪役令嬢に処刑された娘の話
たまには逆サイドの話も良いかなと思いましたので。 あらすじ>子爵令嬢ヴァイオレットと恋に落ちた王子アルジュストは侯爵令嬢ウィスタリアとの婚約を破棄する。後に隣国の皇子と結ばれたウィスタリアは国を滅ぼしヴァイオレットを処刑した。だがウィスタリアの取り巻きだったブルーベルは生前の二人との交友を通じ、ウィスタリアとアルジュストの間の深刻な亀裂、ヴァイオレットとの愛情を知っていた。二人の死後、ウィスタリアと敵対することとなったブルーベルの領地でヴァイオレットとアルジュストのを主題とした演劇が作られ、その作中でウィスタリアは悪役令嬢と呼ばれるようになった。劇を見たウィスタリアは初めて二人の恋に思いを馳せたのだった。6,755文字pixiv小説作品