概要
議論の場において、相手の意見・主張に論理的に反論し、その問題点や矛盾点を表面化することで撃破するというものである。この行為は正しく行われた場合、議論の一つの決着となる。
問題点
しかし、世の中で「論破」と言われるものには、下記のような状況が多数含まれているのも事実である。
- 詭弁=論点のすり替え
- 相手の主張を誤解・曲解して反論している
- 物事のほんの一部分しか見ていない意見
- 重箱の隅を楊枝でほじくるような粗探し
- 即答できるはずがない質問を即答させるなど無理難題を浴びせて相手を困らせただけ
- 人格否定など議論に無関係な精神攻撃
- 大声など威圧的な態度で強引に相手を封殺しているだけ
- そもそも関わりたくない面倒な人なので相手が逃げ腰
- そもそも(相手にとっては)そんなに重要な話題ではないので相手は本気の議論などする気がない
- 逆に論破されているのにネチネチとゾンビのごとく立ち向かってくるので相手にされなくなる
- 的外れな反論や極端な主張ばかりで話が噛み合わないので相手がうんざりして引き下がった
- まだ議論の余地があるのに一方的に切り上げて逃げる
- いくら同じ説明をしても納得せず、おかしな理屈をこねて話が終わらないため、嫌になって話を切り上げる
といった感じで、論破(とされるもの)によって人間関係や印象が悪化することは多い。
また、平成後半以降はSNSの台頭で、見知らぬ相手との議論が活発化したことで、論破に躍起になる者も増加。2ちゃんねる創始者のひろゆきこと西村博之がYouTubeなどで活躍し「論破王」などともてはやされ、デジタルネイティブ世代の憧れとなったことも、その流れに拍車をかけた。
そのため、何でもかんでも「はい論破」などと食いついたり、レスバトルの要領で相手が反論しなくなったら論破成立という風潮が蔓延した。議論したところで意義のない全く不毛な議論や、議題そっちのけでいかに自分が優秀かと相手の愚かさをアピールしあっているだけの状態に陥っていることも珍しくない。
言うならば「お話にならない」意味としてこの場合における「論破」とは「論理破綻」と言えるだろう。
人は匿名性が高い環境では他者に攻撃的になったり、「非難されて当然」と感じた相手を過剰に批判するようになるといった傾向があることは研究によっても明らかになっており、そういった心理が影響している可能性もある。
ただし、実態は先述の通りだったりするので、本人が論破したと思っても、客観的には論理破綻していることは珍しくない。そもそも、まともな論破の手法は、先天的な頭の回転の速さや知見の広さ、そして巧みな話術の上に成り立つものであり、そこらの素人が意識的にコピーできるものではないのである。実際に論理破綻している者は自分からは積極的に意見を出さずに、相手に意見を言わせては否定してばかりといった悪癖があることが指摘されている。
なにより、最低限のマナーやTPOや節度を考えてないと、論破に躍起になったところで周囲にとっては鬱陶しいだけであり、ただの嫌がらせと大差はない。
pixivの作品
イラストとしては、ダンガンロンパシリーズや西村博之が多い。
またこの言葉を使った項目もそのシリーズのものがほとんどであるため、ここでは記述しない。
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関連タグ
議論 説得 デジタルネイティブ Z世代 自己矛盾 ネット弁慶 嫌がらせ ダンガンロンパ
ダンガンロンパシリーズ 西村博之/ひろゆき お前が言うな 知ったかぶり
はい論破 トーン・ポリシング ネットイナゴ 対立厨 逆張り 逆ギレ
論点のすり替え ストローマン論法 粗探し 迷惑行為 負け惜しみ
詭弁 木を見て森を見ず パワーハラスメント 屁理屈 言い訳 不毛
重箱の隅を楊枝でほじくる イキリオタク 口喧嘩 独善的 自己中心的
レッテル貼り マウンティング モラルハラスメント 自己満足 正義マン
ウザい ネットマナー ネチケット ブーメラン発言 特大ブーメラン
アニヲタWiki(仮):サイト内の記事やコメント欄を見ると、利用者の殆んどが論破する姿勢を持ち合わせている事がわかる。
懐古・懐古主義・昔は良かった…:論破の標的に最もされ易い意見・事例。