概要
自身の感情のみを根拠とした議論や意見のこと。
対義語として「理論」や「ロジカルシンキング」等が挙げられる。
基本的に冷静な議論には論理性や合理性といった根拠が求められるが、感情論はそれらを排し、自身の刹那的感情や思いで押し切る論法である。
人間は感情を持つ生き物なので、感情論が生まれること自体は極めて自然な事であるが、理論・理屈・専門知識を一切要さない、悪い言い方をすればバカでも出来ること、そして話の方向性が定まらずダブルスタンダードになったり迷走しがちなこと、自分がしたいことのために他が割を食ったり犠牲になることを無視するので、幼稚なものとして否定的に捉えられることが多い。
また、感情論に基づいた行動であっても、熱しやすく冷めやすい結果飽きっぽい人と捉えられる他、事典では視野が狭いために何度も修正する結果に至ってしまう。
かといって正論や理詰めで人を追い詰める行為もまた反感を買うため、双方のバランス感覚が大事だと言えよう。