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概要編集

物事について、一貫した筋に沿って思考すること、またそのような考え方、意見の示し方のこと。主にビジネス用語として使われている。

日本語訳で「論理的思考」とも言う。感情論が対義語として用いられることがあるが、完全に対応する意味ではない。


大きく分けて4つ(5つ)の方法が主に使われている。

  • 演繹/帰納法
  • ロジックツリー
  • MECE
  • ピラミッドストラクチャー

以下にそれぞれの方法を簡単に紹介する。


演繹/帰納法

演繹法は一般的な法則から具体的な事実を導き出す、帰納法はその逆で、具体的な事実から一般的な法則を導き出す方法。

例えば「暑いときは汗をかいて体温を下げる必要がある」「唐辛子に含まれるカプサイシンは血行を促進し汗をかきやすくする」「南アジアや中南米は唐辛子の消費量が多い」という前提条件から「暑い地域では汗をかきやすいように唐辛子を使った辛い食べ物がよく食べられている可能性が高い」という結論を出すのが演繹法。これに対して、結論から前提条件を推測するのが帰納法である。


ロジックツリー

一つの大きな事象を、小さなフレームの事象(要素)に分解していきながら問題点を把握する方法。

例えば「回転寿司」は「寿司店」「ファミリーレストラン」「低〜中価格帯」「全国規模の展開」「セルフでの配膳」といった形に分解できる。


MECE

読み方は「ミーシー」。情報をとにかくもれなく、重複なく拾い上げ、それらの要素をひたすら細かく分類していく方法。他の方法の補助的な形で使われることも多い。


ピラミッドストラクチャー

結論(メインメッセージ)をピラミッドの一番上に置き、その下にメインメッセージを構成・支援する根拠(キーメッセージ)を、さらにその下に根拠を構成する別の根拠を細かく分解して並べていくという方法。

ロジックツリーに似ているが、ロジックツリーが「問題点の解決のために洗いざらい探す方法」として使われるのに対し、ピラミッドツリーは「一つの大きな主張を確実なものにするための根拠をつける方法」として使われる。


また、対立・矛盾する事象から、それぞれの核心となる部分を保存しつつ「いいとこどり」の結論を導き出す「弁証法」などもよく使われる


ロジカルシンキングはあらゆる事象に適用でき、物事の改善点や評価点を正確に把握できる。議論の際にも相手を納得させる手段として有効である。


一方適切に行わなければ論理自体が「○○と言われてムカついた→相手と言い合いになった→言葉では解決しないと思った→殴った」というような感情による飛躍も起こり得るうえに、根拠や分析した原因がヒューマンエラーに集約してしまい改善や反省につながらないこともある。

さらに、本来問題解決のための思考法なのに正論だけを押し付けて事態の解決を投げ出す、「筋が通っていないから間違っている」と決めつけるような形で、相手を追い詰めてしまう可能性もある(ロジカルハラスメント)。

そのため、偏りなくフラットな視点で行うこと、理性的な感覚を保つことが重要であり、他者と問題解決のために行う場合、あくまで「起こっている問題の原因を突き止めるため」「改善すべき点やもっと推進すべき点を見つけるため」の振り返りであり、相手を煽ったり詰めたりするためではないことを心がけるべきである。


関連項目編集

思考 論理 理論 理屈 なぜなぜ分析

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