概要
ネット・SNS世界における利用マナーのことであり、20世紀末から21世紀初頭では「ネチケット」とも呼ばれ、意味もほぼ同義である(現在ネチケットは大方死語に近い)。
といっても、その内容は現実世界における一般常識や社会人マナーとほとんど変わらないため、一部では「ネットマナーやネチケットなどと、当たり前のことにわざわざ名称を作って呼ぶ必要はない」と考える人も少なからずいる。
問題
2000年代半ば頃から利用者低年齢化、スマホやSNS登場などに伴い、ネット環境利用者が爆発的に急増したのと比例して、10 - 20代を中心にネットマナー(ネチケット)を守らない人が増加し、犯罪行為やトラブルへの発展が世界中で発生するようになった。
特に日本の場合、ネットマナーが乏しかった(想像力が足りなかった)がゆえに起きた代表的な事件として、事実無根な誹謗中傷行為により一斉検挙された『スマイリーキクチネット中傷被害事件(外部リンク)』や、オープンな場所であるという自覚を持たず、友人にばらす感覚で犯罪行為や悪ふざけをネット・SNS上に公開して炎上する『バカッター』『バイトテロ(外部リンク)』が挙げられる。
ネット・SNS利用の他、リスク回避をする上でも事件の詳細は知っておきたいし、余計なトラブルやお互いに不愉快な思いをしない様に、ネットマナーは身に付けておいた方が良いであろう。
広義的なネットマナーの詳細やPixiv利用マナー・概要及び、二次創作取扱については、『Pixivマナー』『ネチケット』の項目を参照。
万が一、法律に関わる間違いを犯してしまった場合
- 軽い気持ちで相手を晒し上げた。
- 犯罪(殺害)予告・犯罪自慢をしてしまった。
- 無断転載やトレパクなどで、権利元から法的措置を処する警告メールが来た。
- 誹謗中傷やバッシングをして、相手側が訴訟を起こすといわれた。
- ネット・SNSに上げた顔写真が拡散され、アダルトサイトなどに転載された。
過去にネットマナーを考慮せず、結果として犯罪行為やトラブルに巻き込まれたケースは以上の項目が多く挙げられるが、自力で対処できない場合、親族や学校の先生、会社の上司、最悪の場合は最寄警察署へ相談する方が賢明である。
なお、自身に原因がある場合は言い訳や応酬をせず、とにかく相手側に一刻も早く丁重な謝罪・対応を行い、これがXなどのSNS上のやりとりであった場合は炎上も考慮し、自身のバッシングやプライバシー侵害行為には、毅然と対応する旨を併せて伝えることも求められる。
後者の場合、良く削除をしたりアカウントを消して逃亡するケースも多いが、5分もあればネット・SNS情報は拡散され、より事態が悪化するだけでしかないし、学生であれば将来の進学や就職活動に支障をきたす恐れがある。
また、ネット・SNSの怖さを知らない若い世代や利用初心者は、顔写真や住所といった個人情報を平然と載せたりするケースが多いので、無闇に公開するのは慎んだ方が良い。
なお炎上の際、これらを嗅ぎ付けてネットイナゴがやって来る場合が多く、説得や弁解、話合いはより彼らを喜ばせ、エスカレートさせるだけなので、極力相手にしない方が望ましい。
こちらも上記の『スマイリーキクチネット中傷被害事件』や『[ネットイナゴ』の記事が詳しいので、読んでみると良いであろう。
関連項目
毒吐きネットマナー:以前はネチケットと共に個人サイト運営者に重宝され、「マナーサイト」と呼ばれていたが、その実態は大きく異なる。
ネットマナーに反する行為