概要
「ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア」エピソードデルタの新キャラクターヒガナの放った名言(?)
わかりやすく言うとツワブキ・ダイゴやソライシ博士への皮肉にして決め台詞である。
デボンコーポレーションはホウエン地方に衝突する隕石の対策として、自社製の転送装置を使うことを計画。
だがこの装置は、かつてのカロスの王が使った最終兵器と同等以上のポケモンの生体エネルギー(∞エナジー)が使われており、しかもどこへ転送されるかは全くわからない。
(ヒガナ曰くメガシンカが無いホウエン地方の並行世界、つまりリメイク前のルビー・サファイアの世界の事である。)
もう一つの世界を守るためにヒガナは転送装置を破壊。主人公たちに隕石が落下を止める術の無い並行世界へ転送されてしまう可能性を示唆した上で、この言葉を言い放った。
「目先の技術にとらわれた現代の人間」に対する皮肉をこめた言葉と言える。
だが、ヒガナが取ろうとした「千年前の伝承に基づいてメガシンカさせたレックウザに隕石を破壊してもらう」という手段もまた、本当に犠牲無くして確実に世界を救えるのかと言えば疑問の残る話であったのも事実である。
最終的にうまくいっているとはいえ、それはあくまでも結果論(しかも、たまたまその場にいた主人公がたまたま持っていた隕石の存在が功を成したという偶然任せも良いレベル)でしかなく、ましてや「千年前の伝承」というポケモンの世界観を踏まえてもあまりにオカルト染みた手段では、余程信心深い人間相手でも無ければ納得させるのは不可能に等しかったと言わざるを得ない。
また、批判されているダイゴやソライシ博士、ツワブキ・ムクゲ等も、ポケモンを大切にしようとしている彼らの言動や行動からも分かる通り、ポケモンの生体エネルギーを用いて転送する手段を決して正しいと思っている訳では無いと言えただろうし、そもそも隕石が落ちてくるまで殆ど時間が無かった以上、転送装置以外での解決方法をじっくり考案出来る時間など無かったとも言える(代替案は幾つかあったかもしれないが、どれも転送装置以上に確実に解決出来る案までには至らずか、あるいは準備に時間が無かった)。
一方で、ヒガナの方も世界を救いたいという想いに嘘偽りが無かったのは確かである反面、伝承者としての意地やプライド(ポケスペ版ではデボンへの私怨まで混じってしまっている)を世界の命運と無意識的に秤にかけてしまっていた側面があり、流星の民達もまた、千年という猶予があったにもかかわらずこの問題について外部と積極的に話し合おうとはせず、本当に実現出来るか否か定かではない「伝承による解決」のみに固執し過ぎてしまっていた感もあった。
その為、ヒガナは伝承以外の方法を断固として認めたくが無い為に、デボン側の計画の粗探しをした上でこの発言を発した部分も少なからずあるかもしれない。
ネタ的な側面
とまあ、正に上から目線な物言いでこの言葉を言い放った当のヒガナ自身もまた、肝心のレックウザがメガシンカしないという想定外の事態に遭遇する等、「自身の想像力の無さ」がブーメランとなって帰って来る形で痛感してしまう事になったが、一方で思慮の無いアンチが彼女へのヘイトとしても扱われている。
だか、ヒガナの立場や心情、伝承者ではない裏設定等を踏まえると、仕方がない状況とも言えるので、一言に彼女に感情的な批判や悪意ある言葉を投げかけるのは思慮が浅い行動ではないだろうか。
以上の点から、ネタで使うにしても喧嘩が始まりかねないため注意が必要なネタである。
ただし何かと使い勝手がいい事から、このタグが付いた作品のほとんどがネタ絵である。
なお「俺の屍を越えてゆけ2」などを生み出した桝田省治氏は、「考察が足りないよ」という名言を語った事がある。
もしかするとシナリオの貫田氏が桝田氏から何かしら影響を受けて、この煽り文句を考えたという「想像」をしてみるのも面白いだろう。
関連タグ
ヒガナ(ポケスペ):こちらでも使用されているが、大分イメージの異なるものとなっている