概要
ポケモンはその多くの種が成熟に伴い、ある一定のタイミングで急激な成長を行う「進化」と呼ばれる生態を有する。
その回数や条件は複数へ及ぶものもいるが、それぞれの種によって常に一定で最終形態まで進化したポケモンがそれ以上進化することはない。
しかし、「進化を超えた進化」とされるメガシンカは、その限界を超えた「ポケモンの進化」である。
身体が成長し新たな姿となるのではなく、トレーナーと強い絆で結ばれたポケモンに、ある特定条件下のみで発現し、その後はそれ以前の姿へ戻る。
そして、メガシンカを遂げたポケモンは、通常進化ではあり得ないパワーを発揮することが出来るようになるという。
ゲーム中のエフェクトではエネルギーを取込んで繭のような物を形成し、殻を破るようにして変化。変化完了すると虹色二重螺旋構造のマークが表れるという演出となっている(アニメ版では繭演出はないが、二重螺旋構造エフェクトはある)。
こういった点より通常の「進化」とは異なるため、今までの漢字表記ではなく「シンカ」という表記が当てられている。ある意味「変身」や「パワーアップ」のようなものである(より厳密には強化形態に近い扱いである)。
メガシンカは現在カロス地方・ホウエン地方・アローラ地方・カントー地方で確認されている。
特に発祥地とされるカロス地方・シャラシティにはメガシンカ伝承が眠る「マスタータワー」が存在し、代々継承者と呼ばれる人間(『ポケットモンスター X・Y』ではコルニ)によって伝えられて来た。
『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』ではエピソードデルタにおいて、その起源がレックウザである事が判明している。
しかし、何故メガシンカという現象が起こるのか、いつ誰がメガシンカを発現させたか(前述のレックウザは他ポケモンとはメガシンカの仕組みが異なる)については未だに詳細が一切分かっておらず、このメガシンカの謎究明がポケモン研究者の課題となっている。
『Nintendo DREAM 2013年 11月号』の増田順一&森本茂樹インタビューによると、メガシンカしたポケモンは伝説のポケモン並みに強くなるため、メガストーンや1匹のみという制約がある。
また、他にも『オメガルビー・アルファサファイア』では「ゲンシカイキ」なる新たな形態変化も判明した。
メガシンカが人間(トレーナー)とポケモンと石で起こす物に対してこちらは自然パワーを吸込んで起こす違いがあり、メガシンカとは似て非なる形態変化である。
メガシンカの初登場は『劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ 神速のゲノセクト ミュウツー覚醒』のメガミュウツーY。メガシンカが明かされる前の先行登場ということもあり、当初は『覚醒ミュウツー』等と呼称され、ミュウツーが自力で好きなタイミングでメガシンカ出来るものであった。
『ポケットモンスター XY&Z』から登場したサトシゲッコウガは、メガシンカエネルギーを発しているため、ストーンを用いない程の強い絆で進化した一種のメガシンカなのでは?と推測されている(アニメでは『キズナ現象』、本編『ポケットモンスター サン・ムーン』では特性「きずなへんげ」によるものと位置付けられている。そのため『ポケとる』等ではメガシンカに含まれていない)。
いわば『ポケットモンスター X・Y』の花形ともいえる要素なのであるが、
- メガシンカポケモンごとの性能にかなりの格差がある。一部には「メガシンカさせると弱体化する」という評価もされている。
- 『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』以降の新ポケモン達がタブンネとディアンシーしかクローズアップされていない。この2種も『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』より導入された。
- これは元々「既存ポケモンのアップデート」として導入されたのかもしれないが…
- メガストーンの作品間の行き来が難しい
- 入手したばかりのポケモンでもメガシンカ可能る、メガシンカ後にポケパルレによる補正が掛からなくなるなど、ゲーム内で言及されているはずの「絆」要素が薄い。
- それどころか、トレーナーとの絆を無視していたり、図鑑解説ではメガシンカでダメージを受けている説明があるポケモンすらいる(溢れる冷気によって口が閉じられなくなったメガオニゴーリなど)。
- 『ポケットモンスター X・Y』のストーリーでジムリーダーなどがあまり使ってこない(その反動からかZクリスタルやダイマックス、テラスタルは各町のジムリーダーが切札として使用して来るようになった)。
- 『ポケットモンスター X・Y』ではコンコンブルは(メガリングが)本当に貴重なものであると語っており、中々研究が進まないという形で補完されてはいるが…。
などの点から、中々賛否が分かれるシステムとなっている。
それを受けてかは分からない(公式からのコメントが一切存在しないため)が、どのポケモンでも使えるシステムとして『ポケットモンスター サン・ムーン』ではZワザ、『ポケットモンスター ソード・シールド』ではダイマックス、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』ではテラスタルがとって代わるように実装されている。
『ポケットモンスター サン・ムーン』ではメガシンカ自体は続投したものの、新規メガシンカポケモンは一切増えなかった。
結果として最初にもらえるポケモンの一部しかメガシンカを得られないような状況になったため、それ以外のパートナーを選んだファンは気分を害したとか。こういった風潮はメガシンカを得られなかった最初に選べるポケモンにリージョンフォームを与えた『Pokémon LEGENDS アルセウス』発売まで根強く残っていた。
『ポケットモンスター ソード・シールド』以降
『ソード・シールド』においてはダイマックス導入と同時にメガシンカ(とZワザ)は廃止となった。
以降は『ポケットモンスター Let's Go!ピカチュウ・イーブイ』や『ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DX』といった外伝作品での登場に留まっている。
本編新作においては様々な新システムが導入されているものの、メガシンカは1度も復活していない(一部トレーナー解析による報告では、メガストーン自体はデータ内にあったが、実装はなかった)。
ではメガシンカが黒歴史として葬られたかというと、そんなことはない。
ゲーム媒体としては『ポケモンGO』および『ポケモンマスターズ』で続投中である。
それ以外では『Pokémon HOME』のぜんこくずかんでその姿を見ることができるほか、本編でもトドロクツキの図鑑説明に「他の地方でボーマンダに起こる現象に酷似している」などとして触れられてはいる。
アニメ版、特に『ポケットモンスター(第7シリーズ)』ではメガシンカがポケモンバトルの戦術の1つとしてクローズアップされており、サトシの挑んだ世界大会でも多くのトレーナーが使用した(ダイマックスとの共演もあった)。
このため、本編新作やリメイクでの再実装の可能性もゼロとは言えなかったものの、その復活の示唆もなかった。
『Pokémon LEGENDS Z-A』発表までは。
Pokémon LEGENDS Z-A
2024年のポケモンデーにて配信された「Pokemon presents」で発表された映像ラストにてメガシンカマークが登場。
解放手段
- 『ポケットモンスター X・Y』ではマスタータワーで「メガリング」を入手し、コルニとの対決を終えると自由に使用が可能。
- 『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』ではバランスバッジ入手後、南の孤島でダイゴから「メガバングル」を入手すると解放される。
- 『ポケットモンスター サン・ムーン』では殿堂入り後にポニの古道でデクシオを撃破するとキーストーンを入手でき、メガシンカが解放される。
- 『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』ではポニの花園前でデクシオを倒すとキーストーンを入手できる。
- 『ポケットモンスター Let's Go!ピカチュウ・イーブイ』ではクリムゾンバッジを入手するとグリーンからご褒美としてキーストーンを入手できる。
システム
- 全ポケモンがメガシンカ出来る訳ではない。メガシンカ可能ポケモンは一部ポケモンのみ。主に今まで進化形態がなかったポケモンや、最終形態ポケモンが対象となっている。分岐進化系も勿論その対象となる。
- メガシンカは通常進化とは違い、バトル中に発生し、バトルが終わると元の姿へ戻る。ただし、バトルが終わるか途中で倒れるかしないと元へ戻れない。
- メガシンカするための条件は、ポケモンにメガストーンという特別なアイテムを持たせ、トレーナーが持っているキーストーンが付いたデバイスと共鳴させることである(※メガレックウザや『神速のゲノセクト』のメガミュウツーY、メガラティオス・メガラティアスのみ。後者2匹はトレーナーなしでメガシンカした)。
- メガシンカを行う際は、「戦う」コマンドを選ぶと技と一緒に表示される「メガシンカ」コマンドを選択する。メガシンカ自体は戦闘行為ではないためか、メガシンカと同一ターンに技を選択することが出来る。
- ただし、メガシンカをさせたターンはそのポケモンは技や以外による交代をしたり、そのポケモンの行動として「どうぐ」を使うことは出来ない。
- ルカリオ専用「ルカリオナイト」、バシャーモ専用「バシャーモナイト」といったように、必要なメガストーンは対応するポケモンにより異なる。
- メガシンカしたポケモンは外見が変わり、能力が上がる。またポケモンによってはタイプや特性、高さ・重さが変化するものもいる。ただし、覚えている技が変化することはない。
- メガシンカによって上昇する能力は種族によって様々であるが、HPはそのまま。さらに、種族値上昇は基本的に合計+100となっている。
- メガシンカしたそのターンから、メガシンカ後の素早さが適用される(『ポケットモンスター X・Y』ではメガシンカ前の素早さが適用されていた)。
- 一度のバトル中にメガシンカを行えるポケモンと回数は1匹で尚且つ1回まで。
- 手持ちにメガシンカできるポケモンが2匹以上いてメガシンカポケモンが倒された場合、残ったもう1匹をメガシンカさせることは出来ない。
- 戦闘不能になったメガシンカポケモンを「げんきのかけら」等で回復することは可能だが、その時にもう一度メガシンカはさせられない。
- ゲンシカイキ、きずなへんげはメガシンカとの併用が可能。
- Zワザも同様(Zワザを撃ったからといってメガシンカ不可とはならない。逆も然り)。ただし、仕様上「メガシンカポケモンがZワザを使う」は出来ない。
- ストーリーで入手出来るメガストーンはごく一部であり、それ以外は特定時刻にメガストーンが隠された場所を訪れる、ホウエン地方各地でイベントをこなす、バトルツリーでBPと交換、ふしぎなおくりもの、マニアから3万円で買い取るなどして入手する他ない。案外入手に骨が折れる。
- ゲーム中では主人公以外にもキーストーンを身に着けているトレーナーがいる。
- バトル以外でも、『オメガルビー・アルファサファイア』のポケモンコンテストライブ!で、メガシンカ可能なポケモンが会場のエキサイト度をMAXとするとライブアピールの際にメガシンカする。
- その他、ラティオス・ラティアスに関しては背に乗って大空を飛ぶ際にメガシンカする。
- プラターヌ博士は共鳴にトレーナーとポケモンとの絆が深く関わっていると推測している。しかし、主人公がメガシンカさせる分には、懐き度やポケパルレで結んだ絆とは無関係である。さらに、メガシンカ中はパルレによる「絆」効果が消える。
- フォルムチェンジ同様画面上ではポケモンの名前は変化せず、横にメガシンカしたことを示す特別なマークが表示される。
- メガシンカポケモンはあくまで元ポケモンの別の姿扱いなため、図鑑のナンバーが変わることはない。1度でも良いからメガシンカした姿を見れば、図鑑にメガシンカの姿(捕獲済なら大きさと重さも)が登録される。なお、メガシンカ形態専用図鑑説明は『サン・ムーン』から見ることが可能。
- リザードンとミュウツーは持たせるメガストーンの種類によってメガシンカ後の姿や能力が変化する「分岐メガシンカ」が可能であり、「X」と「Y」の2種類が存在する。
- 対応したポケモンへ持たせたメガストーンは特定技によって持ち主を変更することは出来ない(どろぼう・ほしがる・トリックの効果はメガシンカ状況に関わらず発生しない)。
- 「変身」したポケモンはあくまでも変身前のポケモンとして扱われるため、変身相手をメガシンカさせるメガストーンを所持していてもメガシンカ出来ない。
- メガシンカした相手へ「変身」することは可能。普通に変身する場合メガシンカしたポケモンの一撃に耐えなければいけないため、特性「かわりもの」やダブル・トリプルバトルで活かすようにしよう。
- 『Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』では持ち物仕様がないため、ポケモンへ対応するメガストーンとトレーナーが持っているキーストーンが付いたデバイスと共鳴させてメガシンカさせることが可能(メガシンカに「X」と「Y」双方があるポケモンはどちらか片方のボタンを選択することでメガシンカが可能となる)。
一覧
メガシンカが確認されたポケモン一覧
→メガシンカポケモン記事参照
メガシンカポケモンの主な使い手
※アイテムについてはキーストーンの記事を参照。
ポケットモンスター X・Y
トレーナー名 | 肩書き | メガシンカする手持ち |
---|---|---|
カルム/セレナ | 主人公 | カントー御三家、ルカリオ他 |
コルニ | ジムリーダー(カロス) | ルカリオ(※) |
フラダリ | フレア団ボス | ギャラドス(アニメ『ポケットモンスターXY』では色違いのすかた) |
カルネ | ポケモンリーグチャンピオン | サーナイト |
セレナ/カルム | ライバル | アブソル |
(※)シャラシティジムでの戦闘ではメガシンカは使用せず、マスタータワーでの戦闘でメガルカリオ同士の一騎打ちとなる。その際に肩書きが「継承者」へ変わっている。
この戦闘でメガシンカを使いこなすことで初めてメガシンカが使用可能となる。
ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア
トレーナー名 | 肩書き | メガシンカする手持ち |
---|---|---|
ハルカ/ユウキ | 主人公 | ホウエン御三家、ラティ兄妹、タブンネ(PV)他 |
ダイゴ | ポケモンリーグチャンピオン | メタグロス |
ミツル | ライバル | エルレイド |
マツブサ | マグマ団リーダー | バクーダ |
アオギリ | アクア団リーダー | サメハダー |
カガリ | マグマ団幹部(エピソードデルタ) | バクーダ |
ウシオ | アクア団幹部(エピソードデルタ) | サメハダー |
ヒガナ | 流星の民 | ボーマンダ |
カゲツ | ホウエン四天王(殿堂入り後) | アブソル |
フヨウ | ホウエン四天王(殿堂入り後) | ヤミラミ |
プリム | ホウエン四天王(殿堂入り後) | オニゴーリ |
ゲンジ | ホウエン四天王(殿堂入り後) | ボーマンダ |
ハルカ/ユウキ | ライバル | ホウエン御三家 |
ルチア | コンテストアイドル | チルタリス |
ポケットモンスター サン・ムーン/ウルトラサン・ウルトラムーン
サカキ以外はいずれも殿堂入り後のバトル施設バトルツリーに登場(肩書はいずれもポケモントレーナー)。また、モブトレーナーの中にも使用者がいる。
トレーナー名 | 肩書き | メガシンカする手持ち |
---|---|---|
ヨウ/ミヅキ | 主人公 | フーディン他 |
レッド | バトルレジェンド | カントー御三家 |
グリーン | バトルレジェンド | ギャラドス、バンギラス、ピジョット、フーディン、プテラ |
サカキ(※) | レインボーロケット団ボス | ミュウツー |
ミツル | ポケモントレーナー | エルレイド、ガブリアス、チルタリス |
リラ | ポケモントレーナー | フーディン、ラティオス、ルカリオ |
シロナ | ポケモントレーナー | ガブリアス、ルカリオ |
ギーマ | ポケモントレーナー | アブソル、サメハダー、バンギラス、ヘルガー |
アクロマ | ポケモントレーナー | メタグロス |
デクシオ | ポケモントレーナー | フーディン、ヤドラン(バトルツリー) |
ジーナ | ポケモントレーナー | ユキノオー |
カキ | キャプテン | ガルーラ |
マオ | キャプテン | ジュカイン |
プルメリ | ポケモントレーナー | ゲンガー |
グズマ | ポケモントレーナー | カイロス |
(※)サカキは『ウルトラサン・ウルトラムーン』の「エピソードRR」とバトルエージェントで対決し、「エピソードRR」ではミュウツーをメガシンカさせて来る。ミュウツーのメガシンカ先はバージョンで異なり、『ポケットモンスター ウルトラサン』ではXに、『ポケットモンスター ウルトラムーン』ではYにメガシンカする。
なお、『サン・ムーン』では配信以外で対応メガストーンが入手出来ず、使用出来ないメガシンカがあるので注意。『ウルトラサン・ウルトラムーン』では全て入手可能。
詳細はこちらの項目で。
ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ
トレーナー名 | 肩書き | メガシンカする手持ち |
---|---|---|
カケル/アユミ | 主人公 | カントー御三家他 |
シン | ライバル(殿堂入り後) | ピジョット |
ワタル | 四天王(殿堂入り後) | リザードン(メガリザードンX) |
レッド | ポケモントレーナー | フシギバナ |
グリーン | ジムリーダー(殿堂入り後) | リザードン(メガリザードンY) |
ブルー | ポケモントレーナー | メガカメックス |
ポケモンマスターズ
原作でメガシンカを使用しないトレーナーと本作初の組合わせのみ記述
トレーナー名 | 肩書き | メガシンカする手持ち |
---|---|---|
カトレア(21シーズン) | 四天王(イッシュ) | ヤミラミ |
カルネ(マジコス) | ポケモンリーグチャンピオン | ディアンシー(色違いのすがた) |
カリン | 四天王(ジョウト) | ヘルガー |
キクコ | 四天王(カントー) | ゲンガー |
グリーン | ジムリーダー(カントー) | カメックス |
ジュン(スペシャル) | ポケモントレーナー | ヘラクロス |
シルバー(チャンピオン) | ポケモントレーナー | バンギラス |
ダイゴ(21アニバーサリー) | ポケモンリーグチャンピオン | 黒いレックウザ |
ダツラ | フロンティアブレーン | カイロス |
ツクシ | ジムリーダー(ジョウト) | スピアー |
トウコ(スペシャル) | ポケモントレーナー | ディアンシー |
ナツメ | ジムリーダー(カントー) | フーディン |
ハルカ(21シーズン) | ポケモントレーナー | ミミロップ |
ヒガナ | 流星の民 | レックウザ |
リーフ | ポケモントレーナー | フシギバナ |
マツバ(21シーズン) | ジムリーダー(ジョウト) | ジュペッタ |
マリィ(22シーズン) | ポケモントレーナー | クチート |
ミカン | ジムリーダー(ジョウト) | ハガネール |
ミカン(22シーズン) | ジムリーダー(ジョウト) | デンリュウ |
ミヅキ(スペシャル) | ポケモントレーナー | ハッサム |
ミツル | ポケモントレーナー | サーナイト |
アニメ
ネームドキャラ及び、原作でメガシンカを使わないトレーナーのみ記述
トレーナー名 | 肩書き | メガシンカする手持ち |
---|---|---|
アヤカ | エリートトレーナー | アブソル |
アラン | ポケモントレーナー | リザードン(メガリザードンX) |
イリマ | キャプテン | ガルーラ |
ウルップ | ジムリーダー(カロス) | ユキノオー |
カスミ | ジムリーダー(カントー) | ギャラドス |
ガンピ | 四天王(カロス) | ハッサム |
キミア | アゾット王国王女 | サーナイト(色違いのすがた) |
ゴズ | ロケット団 | ボスゴドラ |
コンコンブル | メガシンカ親父 | ルカリオ・フーディン |
サトシ | ポケモントレーナー | ルカリオ |
ジャービス | アゾット王国大臣 | ゲンガー |
ジョーイさん | ジョーイさん | タブンネ |
ショータ | ポケモントレーナー | ジュカイン |
ズミ | 四天王(カロス) | カメックス |
タケシ | ポケモントレーナー | ハガネール |
ドラセナ | 四天王(カロス) | チルタリス |
トロバ | ポケモントレーナー | リザードン(メガリザードンY) |
パキラ | 四天王(カロス) | ヘルガー |
バシャーモ仮面 | ポケモントレーナー | バシャーモ |
プラターヌ博士 | ポケモン博士 | ガブリアス |
メープル | ポケモントレーナー | クチート |
ルイ | ポケモントレーナー | ガブリアス(NN:ガブノジ) |
ポケットモンスター THE ORIGIN
トレーナー名 | 肩書き | メガシンカする手持ち |
---|---|---|
レッド | ポケモンリーグチャンピオン(カントー) | リザードン(メガリザードンX) |
派生作品において
アニメ
『劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ 神速のゲノセクト ミュウツー覚醒』でメガミュウツーYが、『ポケットモンスターTHE ORIGIN』でメガリザードンXがゲームXY発売へ先駆けてアニメ作品内で登場。
アニメ『ポケットモンスター XY』にもメガシンカやメガシンカポケモンが多数登場している。
キーストーン・メガストーンは古代や宇宙からのの産物であり、発掘などによって稀に発見される希少な物で「トレーナーとパートナーポケモンの絆」があって初めてメガシンカを行える。
言い換えれば、メガシンカを扱えるトレーナーは一定以上の強さを持つ強者ばかりである。
絆が重要であるために、メガシンカできるポケモンとの絆がないコジロウは洗脳装置で強制的にガブリアスのメガシンカを試みたり、おまけコーナーではオーキド博士がルカリオのメガシンカを試みて何の反応も出ずに失敗している。
コルニ編ではコルニとルカリオが絆を深めて完全なメガシンカを習得されるまでの過程が描かれ、メガシンカをキーとした『ポケットモンスターXY 特別編 最強メガシンカ』(全4話)も放送された。詳細は該当記事参照。
『ポケットモンスター XY』のポケモンリーグであるカロスリーグでは、メガシンカポケモンをエースとしているトレーナーが多く出場し、ハイレベルな試合が繰り広げられた。
『ポケモン・ザ・ムービー XY&Z ボルケニオンと機巧のマギアナ』では絆など関係なく、ポケモンを操り強制的にメガシンカさせてしまう技術「メガウェーブ」が登場し、従来とは異なるデバイス(人造キーストーン)を使い、複数のポケモンを操りメガシンカさせることが可能。
セレナ達から「絆がないメガシンカ何かに負けるもんですか!」と切り捨てられ、事実、XYパーティのポケモン達はそれらと互角以上に渡り合っており、本来のメガシンカ程強さを発揮出来ていないと思われる描写があった。その他、メガウェーブが壊れると解除され、正気とになった。
本作目玉要素の1つであったメガシンカは『ポケットモンスター XY』でサトシが使用することは最後までなかったが、数年後の『ポケットモンスター(第7シリーズ)』で、絆を深めたルカリオに使用している。
『劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ 神速のゲノセクト ミュウツー覚醒』ではミュウツーが、『ポケモン・ザ・ムービーXY 光輪の超魔神 フーパ』では野生個体の黒いレックウザ、ラティオス・ラティアスが自力でメガシンカを果たしているなど、トレーナーを介さなくてもメガシンカする例外もあるようである。
なお、劇中(特に『ポケットモンスター XY』及び『ポケットモンスター XY 特別編 最強メガシンカ』)でメガシンカ専用BGMとして用いられている曲は、『劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ キュレムVS聖剣士 ケルディオ』の聖剣士にまつわるBGM群(「修行 コバルオン」「聖剣士の誓い」など)。
これらのBGMはメガシンカテーマとして定着させたようで、『光輪の超魔神フーパ』『ボルケニオンと機巧のマギアナ』で新たに作られたメガシンカ時のBGMも、聖剣士にまつわるBGMのアレンジとなっている(特に『ボルケニオンと機巧のマギアナ』では聖剣士のBGMのアレンジでありながら曲名に「メガシンカとは」と当てられている)。
ポケモンカードゲーム
「XY」のレギュレーションで登場。表記は「M進化」である。ゲンシカイキとは同一視されている。
対象のポケモンEXに重ねることでM進化可能。通常のポケモンEXよりも強力な技を放つことができ、VMAXと異なり気絶した際に取られるサイド枚数が増えることもない。またグラフィックもより豪華で、通常のカードよりも大きいフレームで描かれている。
原作では1試合1回しか使えないが、今作ではデッキ構成に関して特殊なルールはなく、何回でもM進化できる。
但し、1度M進化すると自分の番が終わるというかなり重い制約が欠けられている。このデメリットは「(ポケモン名)ソウルリンク」という専用ポケモンの道具を使うことで解消が可能。
また、M進化後は技が1つしか使えない。種類によっては進化前の方が強い(メガヘラクロス等)こともざら。
故に火力をさらに上げただけで、戦略的な思考は引続き必要であることに留意すべきシステムである。
未実装種類はメガカイロス、メガヤミラミ、メガチャーレム、メガジュペッタ、メガラティアス、メガミミロップ、メガユキノオーである。このうちメガヤミラミとメガミミロップは後続SMでそれぞれバンギラス、プリンとのTAG TEAMとして登場した。
また、生身の人間もM進化したことがある。
ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENT
本作舞台となるフェルム地方にはそもそもメガストーンが存在していない。
そのため、メガシンカにはこの地方特有鉱石である『共鳴石』の力が用いられる。
ゲームシステム的にはバトル中に攻撃を当てたり受けたりした時などに溜まる『共鳴ゲージ』が最大まで溜まっている時にLボタンとRボタンを同時押しすることで発動。本家同様姿が変化するだけでなく、発動中はそのポケモンにちなんだ色のオーラを全身に纏うようになる。
発動後はゲージが時間経過及びダメージを受けることによって減少し、ゲージが0となるとメガシンカは解除される。さらに本家と異なりゲージを再度最大まで溜めれるのであれば1試合中に何度でも発動が可能である。
発動中は弱攻撃に対する耐性が付いてのぞけりにくくなり、通常攻撃やポケモン技強化や変化し、戦闘能力が格段に上昇。さらに1度だけ超必殺技に当たるバーストアタックが発動可能。
なお、厳密にいうならばこれは『共鳴バースト』と呼ばれる現象であり、 メガシンカとは根本的に異なっている現象である可能性が高い。
上記の様に本家のメガシンカとは大きな差異があるばかりか、メガシンカへ対応していない参戦ポケモンも全く同じ恩恵を受けることが出来、彼らの場合は姿こそ変化しないもののメガシンカ対応ポケモン同様に全身にオーラを纏い、一部ポケモンは凄まじい帯電・熱気で全身が赤く染まる・冷気でトサカが凍り付くといったビジュアル面変化も起こる。
何故この現象によりメガシンカが発生するのか、何故メガシンカ未対応のポケモンも姿の変化以外は同様の恩恵を受けれるのか、共鳴石とメガストーンに関係性はあるのかといった諸々の謎については作中では一切語られていないため不明である。
ポケモン不思議のダンジョンシリーズ
ポケモン超不思議のダンジョン
ポケモン不思議のダンジョンシリーズでのメガシンカ初登場作品。
ただし、人間が異世界にしか存在しない、その異世界から来た元人間である主人公もただのポケモンに姿が変わってしまう同世界では、ゲーム本編やアニメで説かれて来た「人間との絆でメガシンカ」は実現しないため、メガシンカの入方法が疑問視されていた。
そこで本作では「腕や前足などに付ける装備品『リングル』に、ダンジョンへ落ちている石『ラピス』をはめると様々な効果をもたらす(状態異常防止、攻撃回避、マップ透視など)」のシステムを使い、ラピスの一種「覚醒」をはめると、メガシンカ可能なポケモンはメガシンカする仕様となった。
-メガシンカすると姿が変わり、隣の敵からの攻撃は一切受けずノーダメージに出来る、攻撃力が倍増する、通常攻撃がダメージ5固定から威力数十倍の強力攻撃に変わる、壁に通常攻撃すると壁を掘れる……などのパワーアップの恩恵を受けられる。ところが、ステータスへ表示される赤いゲージがターン経過と敵からの攻撃を防ぐ行動などでゲージMAXとなると暴走してしまい、一定ターン操作不能になって歩き回り、途中で出会った敵・味方を見境なく攻撃してしまう状態となる。ターンが過ぎてメガシンカ状態が解除されると暴走が止まり元に戻るが、「覚醒」のラピスはリングルから消える。
- メガシンカ出来ない種族のポケモンは「覚醒状態」になり、一定ターン隣の敵からの攻撃を受けず、通常攻撃が非常に強くなる、というメガシンカよりも抑え目効果となり、上記と同じく赤いゲージがMAXになっても「覚醒」が消えて覚醒状態が終わるだけで暴走はしない。
ラピス名が「覚醒」となったのは恐らく『神速のゲノセクト ミュウツー覚醒』が元と思われる(ちなみに本家不思議のダンジョンシリーズにも『風来のシレン5』で覚醒システムが存在する)。
意外にも、ゲーム本編のストーリーにはメガシンカをあまり絡めていない。
ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DX
メガシンカが廃止となった『ポケットモンスター ソード・シールド』発売以後に発表された2020年3月に発売された同作でも、メガシンカが引続き登場。
覚醒状態となることでメガシンカ(ゲンシカイキ)対応ポケモンがメガシンカ(ゲンシカイキ)可能な点は『ポケモン超不思議のダンジョン』と同様ではあるが、覚醒状態となる手段及び覚醒状態の仕様は以下のように異なっている。
- 敵ポケモンがこちら側のポケモンを倒すと覚醒状態となる
- こちら側のポケモンは「覚醒のタネ」を食べると覚醒状態になる
- 覚醒状態となっても暴走はしない
- 覚醒状態となると能力向上・ゴリ押し効果付与などの強化があるが無敵とならない
- 覚醒状態はターン経過では解除されず、状態異常となると一定確率で解除される。
- 覚醒状態は解除されない限りフロアを跨いでも継続する
まず、『ポケモン超不思議のダンジョン』で最大の問題点であった暴走をしなくなっている。これにより、メガシンカ(ゲンシカイキ)をある程度自由自在に扱える。
そのうえ、ターン経過解除ではなくなったため、状態異常による解除さえ受けなければダンジョン最初から最後までメガシンカ(ゲンシカイキ)を貫くことも可能。
加えて、覚醒のタネを食べれば何度でも何体でもメガシンカ(ゲンシカイキ)可能なため、自分のパーティにメガシンカ(ゲンシカイキ)ポケモンを2体以上実現させることも可能。また、ダンジョン内で勧誘した仲間ポケモンに覚醒のタネを与えることでもその仲間ポケモンをメガシンカさせることが出来、プレイアブル3体+現地勧誘5体の最大8匹の味方ポケモン全てをメガシンカ(ゲンシカイキ)で占めることも可能。ここまで爽快且つ存分にメガシンカ(ゲンシカイキ)を揃えられるのは本作のみであろう。
また、クリア後ダンジョンでは見通し状態ではなくなるので味方が倒されやすく、敵側が覚醒(メガシンカ)状態になるケースがかなり目立つ。
なお、グラードン・レックウザの3体は再戦時、リメイク元とは異なり一度HPを0とするとメガシンカ(ゲンシカイキ)形態となって第2ラウンドへ突入するようになった。
カイオーガはクリア後初登場ボスのため、初戦時からいきなりゲンシカイキの第2ラウンドが設けられている。
天候・フィールドギミックとメガシンカ(ゲンシカイキ)の超火力を絡めてかなりの苦戦を強いられる。
今回メガシンカ(ゲンシカイキ)へ白羽の矢が立った理由としてはローグライクゲームの特性上、場所も大幅に陣取るダイマックスは表現しにくく、パワーアップ演出も非常に分かりやすかったからであると思われる。また、登場するポケモンが追加進化を除けば『ポケットモンスター ルビー・サファイア』までのポケモン中心であることも理由か。
今後も何らかの形で登場することが窺える。特に、メガシンカ(ゲンシカイキ)ポケモンが集中している『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』までのポケモンが登場する『ポケモン不思議のダンジョン 空の探検隊』がリメイクされる場合、『救助隊DX』と同様にメガシンカ(ゲンシカイキ)が続投される可能性も?
ポケモンGO
2020年8月下旬に正式実装された。
一斉実装ではなく少しずつ解禁されており、最初に解禁されたのはカントー御三家+メガスピアーの5種。
後に「メガシンカ図鑑」という通常とは別枠図鑑も新たに用意され、そこでメガシンカさせたポケモン情報が登録されるようになった。通常図鑑と同様、性別や色違いの有無に関する情報も登録される。
メガシンカすると原作同様種族値自体が上昇するため戦闘力が大幅に上昇する他、レイドやジムの攻略へ参加している全員にメガシンカポケモンと同じタイプ技が上昇するボーナスが付与されるため、レイドボスに有効な技タイプを持つメガシンカポケモンが登場するだけで、討伐速度の大幅な上昇が見込めるようになっている。
また、メガシンカポケモンがボックスにいる場合(相棒に設定する必要もなければ、レイドバトルの場合もバトルに参加させる必要はない)、メガシンカポケモンと同じタイプポケモンを捕まえた際アメが1個増えるボーナスも加算される。
このため、コミュニティ・デイやスポットライトアワーのような、短時間で効率的に大量のポケモンを捕まえる必要のあるイベントでは、バトルさせる予定がなくとも同タイプの手持ちをメガシンカさせておくのがお勧めである。
使用には制限が設けられており、ジム戦(攻める側)・レイド・GOロケット団とのバトルでのみ使用が可能で、パワーバランス崩壊が懸念されてか、実装当初はGOバトルリーグでの実装は見送られた。
その後、2022年5月29日のGOバトルデイにおいて、マスターリーグのみかつ1日限定という条件付きであったもののメガシンカポケモンがようやくバトルで使用できるようになった。今後本格的にバトルで解禁するつもりなのかはまだ予断を許さない状況(あくまでGOバトルデイのみの特別措置という可能性も考えられるため)。
つまり、
- コミュニティ・デイやスポットライトアワーなら同じタイプのメガシンカを行う
- レイドのように火力を優先する必要がある場合、レイド相手の弱点を突けるメガシンカを行う(レイドで入手できるアメはメガシンカ先のタイプを問わずアメが多くなるため、レイド相手と同じタイプのメガシンカでなくても良い)
- それ以外の場合はメガシンカを温存する
- メガシンカさせるポケモンに優先順位を決めておく(後述のクールタイムがあるため、色々なシチュエーションに対応可能なメガシンカポケモンよりも使いどころが限られるメガシンカポケモンを優先的にメガシンカさせた方が良い)
という運用方法が有用と思われる。
ポケモンをメガシンカさせるには、本作独自の消費アイテム「メガエナジー」を用い、主にメガシンカポケモンがジムに襲来する「メガレイドバトル」を通じて収集する。
メガストーンは実装されず、またメガリングも「アイテムとしては」実装されない様子(着せ替え用アクセサリーとしては登場するが、ただのアクセサリーであり、ポケモンのメガシンカには一切関係ない)。
これは、本作ではアイテムをポケモンに持たせることが出来ないというシステム上の違いによるものと思われる。
メガエナジーは名前の似ている某アイテムとは違って蓄積させて使用するタイプのアイテムであり、現行システムであると「初回のメガシンカ→多くの量が必要」「2回目以降→一度だけなら消費なし、その後クールタイムが切れた後に再度消費なしでメガシンカ可能」「クールタイム中にメガシンカさせるにはメガエナジーを少し消費する」となっている。
以上のことを理解しておけば問題ないが、ある系統のメガエナジーを別系統に使うことは出来ないのでそこは注意(例:リザードンのメガエナジーを使ってフシギバナをメガシンカさせるのは不可能)。
どのポケモンをメガシンカさせるにせよ時間制限があり、8時間が経過すると自動的に元の姿に戻ってしまう。メガシンカさせるタイミングはしっかりと考えよう。
問題はその消費量で、先述の通り初回時点で結構な量を要求される。しかも実装当初は2回目以降も毎回初回の1/4を要求される仕組みであった。
これに、バトルに不慣れなライトユーザーにはかなりハードルが高く、エナジー以外は報酬が渋いというメガレイドの性質が相まって、都市部でもクリア可能な人数が集まらないこともしばしば。
結果、総じて「こんなはずじゃなかった」「ただの課金促進」「がっかり」「不便」といった否定的な声が満ちていた。何も本編の歴史をその部分までなぞらなくても。
公式も失敗を悟ったらしく、2022年5月のアップデートより前述の通り、最初の1回以外はメガエナジーが不要となる仕様に修正された。
1度メガシンカさせると、最大7日間の長いインターバルを挟む必要があるが、余ったエナジーを使うことでリセット可能。加えて何度も繰返すことで"絆"に相当する「メガレベル」が上がり、メガシンカ中のボーナスが増える他、インターバルも最低3日にまで短縮される。
さらに、メガエナジーを獲得出来るフィールドリサーチやタイムチャレンジも実装され、ある程度敷居は下がった。
しかし、(特に初実装の時は)結局レイドをこなすハードルは変わっておらず、調整された難易度も未だライト勢が踏破出来るレベルではない(特に、新たに設けられた伝説メガレイドは10人以上が揃わないと安定した討伐が難しいため、ライト勢どころかガチ勢でも気楽に突破出来るものではない)。
そのため現在のメガシンカは、ガチ勢がレイド周回を楽としたりアメを余分に入手したりするためのシステムといった形へ落ち着いている。
ちなみに、通常ポケモンであれば、前述の条件を満たすことで捕まえた時期に関わらずメガシンカが可能。他方、通常出ないポケモン(シャドウポケモン、ライトポケモン、コピーポケモン等)に関しては、一部に制限が掛かった。シャドウポケモンとコピーポケモンはメガシンカ不可である(ライトポケモンはメガシンカ可なので、シャドウポケモンについても浄化でライトポケモンとしてしまえばOK)。
さらに今作ではシーズン切替時の技アップデートにより、『ポケットモンスター ソード・シールド』以降に各種族が新たに覚える技も追加され、
といった原作では再現不可能な戦法を使えるようになった。
その他
アプリゲーム『ポケモンマスターズ』においては、コルニのルカリオやカリンのヘルガーなどが「バディーズ技」と呼ばれる特別な技を放つ際にメガシンカを実行する。
メガシンカすることでステータスだけでなく使える技が大きく変化し、さらに強くなる。
だがゲンジのボーマンダなど、メガシンカが存在するはずなのにバディーズ技でメガシンカしないケースも存在する。
パズルゲーム『ポケとる』ではバトル中に一定数メガストーンを持たせたポケモンを揃えるとゲージが溜まってメガシンカが発動可能。
『ポケモンピクロス』ではメガペンシルを購入することで挑戦することができるようになる。問題を解き終わったあとは仲間にすることができ、1匹だけ手持ちに入れることが可能。伝説のポケモンや幻のポケモンのように強力な効果を持っていることが多い。
漫画
「ポケットモンスター X・Y」編(第12章)の主人公・エックスがメガシンカの使い手である。ある人物から譲り受けたキーストーンがキッカケで、カロス地方全体を敵げ回した戦いへ巻き込まれて行く。
幼少期からのパートナーガルーラを筆頭に、旅で仲間にしたポケモン数匹も成り行き上ハリマロン以外はほぼメガシンカ可能なポケモンのみで構成されており、各手持ちに対応したメガストーンも入手できているため、複数種のメガシンカを状況に応じて使い分ける手段を取れる。ただし、ゲーム同様「1度の戦闘でメガシンカ出来るのは1匹まで」の縛りがある。キーストーンとメガストーンが稀少な物という認識はどのメディア世界観でも共通なので、今までにない戦法のトレーナーとなった。
コルニやカルネやフラダリなどもメガシンカ使いとして登場し活躍している。さらにポケスペが作中で「全ポケモンの全ての姿を登場させる」方針を取っている都合上、モブトレーナーがメガシンカを使うだけでなく、歴代有名トレーナー達が思い思いのパートナーをメガシンカさせる展開が起こっている。
公式バトル大会「ポケモン竜王戦」のコラボで、コロコロでメディアミックス展開された漫画作品。
ドラゴンタイプのポケモンしか出場出来ないアマチュアトレーナーバトル大会「第1回竜王戦」に挑戦したい主人公・アキラは、メガリザードンYとなれるパートナーのリザードンを「昔見たドラゴンタイプの黒いリザードン」とするための旅に出て、無事メガリザードンXのメガストーンを入手し大会に出るというストーリー。
非伝説ドラゴンばかりが出演する展開の上、『オメガルビー・アルファサファイア』発売の8ヶ月前に単行本化した作品なのでボーマンダやチルタリスがメガシンカ出来ず、結果登場するメガシンカポケモンは僅か4種のみであるが、メガシンカポケモンのメガシンカ前後のステータスの特徴をいくつも取り上げて存分に活かした構成となっている。
外部出演
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』では、ファイターとして参戦したリザードン、ルカリオ、ミュウツーが、スマッシュボールを使用した最後の切りふだにより、メガシンカして、それぞれメガリザードンX、メガルカリオ、メガミュウツーYとなる。
このうちメガリザードンはヨッシーの「スーパードラゴン」へ近い運用法が可能。メガルカリオは通常時と操作方法は変わらないが、波動補正が常に最大になる。ミュウツーの場合はその場でサイコブレイクを放って直ぐもとの姿に戻る。
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』ではメガシンカを含め、自身のステータスを一時的に強化させるタイプの最後の切りふだが廃止されたため、メガシンカも最後の切りふだを発動した際の演出の1つに留められることとなった。一部のメガシンカしたポケモンはスピリットになっており、ファイターのルカリオへメガルカリオのスピリットを装備させるのは勿論、他ファイターへ装備させるのも可。
余談
メガシンカの図鑑説明に関して
『ポケットモンスター サン・ムーン』でのポケモン図鑑の説明がかなりブラックであることでも有名であり、これも「折角パワーアップしたのにあんまりでは……」と批判点に上がることが多い(『サン・ムーン』で野生出現しなかったポケモンにこの図鑑説明はない)。
以下は実例。
メガサメハダー | 過去の古傷にメガシンカエネルギーが巡って痛んで苦しいらしい。 |
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メガアブソル | 気が弱い人がショック死する程のオーラで威圧する。本来争いを好まないため、この姿に変わることをとても嫌っている。 |
メガガブリアス | メガシンカのエネルギーで自慢の羽が溶けて鎌状になってしまい怒り狂って暴れに暴れまくる。 |
メガフーディン | メガシンカによって筋力もサイコパワーへ置換わってしまう。 |
メガヘルガー | ヘルガー自身が苦しむ程の高温で既に溶け掛けている。 |
メガオニゴーリ | メガシンカパワーでアゴが砕けて上手くエサを食べられず苛立っている。 |
メガライボルト | 身体に扱い切れずに持て余すほどの電気がたまり過ぎていて苛立っている。 |
メガボーマンダ | 自慢の2つの翼が強いエネルギーで歪にくっついたストレスのせいで暴れまくりトレーナーにへ襲い掛かる。別名「血に塗れた三日月」 |
メガギャラドス | メガシンカで身体へ負担が掛かっている。ストレスで一層凶暴に暴れまわるのだ。 |
メガヤミラミ | メガシンカエネルギーを浴びた胸の宝石が膨張し皮膚を切り裂いて飛び出した。 |
メガバンギラス | 凄まじいエネルギーを注入され背中が裂けてしまった。トレーナーの命令が聞こえているのかも怪しく、ただただ破壊する本能のみで動く。 |
メガヘラクロス | メガシンカが終わると酷い筋肉痛に悩まされる。 |
メガハッサム | ハサミの重さに耐えられない。その上長い時間戦うと過剰なエネルギーで体が溶け始める。 |
メガジュペッタ | 桁違いのエネルギーが呪いを膨張し抑えきれない。自分のトレーナーさえ恨んでしまうのだ。 |
メガプテラ | 動くもの全てへ襲い掛かる。メガシンカが身体に負担でとても苛立っているからだ。 |
メガゲンガー | この世の全ての命を奪おうとする。獲物として狙う相手にしか絆は芽生えず、隙あらばトレーナーにも呪いをかけようと企む。 |
メガルカリオ | 膨張した波動によって闘争本能が目覚め、本能が赴くままに容赦なく非情な手段で敵を討つ。 |
メガメタグロス | 頭脳がさらに優秀となった結果戦い方がより冷酷なものに。それでも勝てない相手と知るとツメでつかみかかって大爆発のカウントダウンを開始する。 |
ただこれらの図鑑説明は、エネルギーの刺激が強過ぎて「自意識がコントロール出来なくなり暴走した場合」の説明とも考えられ(あるいはポケモン保護や生態研究に力を入れているアローラ地方の地方性を反映したものか)、実際ゲームのバトル中ではちゃんとこちらの指示に応えてくれるし、メガシンカさせただけでダメージを受けたりはしない。
また外伝であるがポケモン不思議のダンジョンシリーズにおいても絆で共鳴出来るトレーナーが存在せず、上記にあるように暴走すれば見境なく攻撃するようになるので、それを発動するのも制御するのもポケモンとトレーナーの絆が必要不可欠なのは間違いないと思われる。
また、メリットや従来の設定通り、絆に触れていたりとライトな記述もない訳ではない(※1)。特に『Let's Go!ピカチュウ・イーブイ』のメガリザードンYの図鑑説明ではトレーナーの絆の力が源と強調されており、暴走や過剰の疲労は絆が足りなかったり、絆や信頼を介さない強制的なメガシンカした場合のデメリットとも解釈可能。絆や信頼が生み出すエネルギーがデメリットを抑える役割を果たしているのかもしれない。他作品で例えると、テイマーの心のありようで姿を変えるデジモンの進化や条件付で制御/変身出来る特撮ヒーローの強化形態に近い(前者には暗黒進化という暴走状態がある)。
この他、メガシンカポケモンでも記述に矛盾が生じている例やメガシンカしているポケモンがメリットとデメリット双方を感じている例もあるので図鑑説明は鵜呑みには出来ない(※2)。
例えば、メガアブソルの図鑑説明では「戦いを好まない故にこの姿となるのを嫌っている」とされているが、だからこそ、アブソルが本当に信頼しているトレーナーが使うことを許される奥の手であるとも解釈出来る。無論、メガシンカポケモンを扱えるだけのトレーナーとしての手腕も求められているのであろう(その証左としてキーストーンを貰えるのはある程度ストーリーを進めてからであることがほとんど)。
こうしたデメリットもプラス面もひっくるめてメガシンカポケモンの生態であり、であるからこそ今後のシリーズにおいても、よりパートナーとの友情・信頼関係を強調した演出を求めているユーザーが多いといえるであろう。
(※1)
メガフシギバナ | メガシンカしてさらに大きく成長した花を支えるため足腰も逞しくなったのだ。 | Let's Go! ピカチュウ・イーブイ |
---|---|---|
メガリザードンY | トレーナーとの絆がパワー源。ジェット機を凌ぐ飛行能力を誇る。 | Let's Go! ピカチュウ・イーブイ |
メガカメックス | 甲羅の大砲は戦車並みの威力。発射衝撃を強靭な足腰で踏ん張る。 | Let's Go! ピカチュウ・イーブイ |
メガカイロス | メガシンカし飛べるようになった。余程嬉しいのか滅多に地上には降りて来ないぞ。 | ウルトラムーン |
メガギャラドス | 本能のまま破壊の限りを尽くすが本当に信頼するトレーナーの指示には応えるぞ。 | Let's Go! ピカチュウ・イーブイ |
メガヤドラン | シェルダーに丸呑みされて鉄壁の守りを手に入れた。中は結構快適なのである。 | ウルトラムーン |
メガガルーラ | メガシンカエネルギーで子供が急成長。親子で息があった連携プレーを見せるぞ。 | Let's Go! ピカチュウ・イーブイ |
(※2)
メガヤドラン | メガシンカのエネルギーを浴びたシェルダーは鉄壁の鎧。ヤドンには特に変化ナシ。 | ムーン |
---|---|---|
同上 | シェルダーの消化液に浸りヤドンが覚醒した。ちょっとのやる気と多くのパワーを得た。 | Let's Go! ピカチュウ・イーブイ |
メガガルーラ | メガガルーラが強い理由は子供の成長に喜び張り切っているママのせい。 | サン |
同上 | 爆発的なエネルギーを浴びた子供が一時的に成長。母親は気が気ではない。 | ウルトラサン |
追加進化との関係
- 『ポケットモンスター ソード・シールド』以降、数年間の沈黙を破り、過去作のポケモンに再度追加進化が追加される様になったが、メガシンカ枠だったポケモン自体に追加進化が与えられた例は2023年現在存在しない。強いていえばハッサムの進化前であるストライクが追加進化を得た程度である。
- このことから「メガシンカという恩恵1一度でも受けた以上、そのポケモンは当分追加進化を貰うことは出来ないのでは?」と考えるプレイヤーもいる。
宇宙との関係
- メガシンカの起源は一説によると宇宙から来たものではないかと言われており、ヒャッコクシティにある日時計も宇宙から来たもので、メガシンカの起源に関わっているということが仄めかされている。
- 通常進化以外の方法で姿が変わるポケモン第1号と言えば、デオキシスであるが、このポケモンは宇宙から飛来し、隕石に触れることで姿が変化する為メガシンカに深い関わりがあるとする考察がある(おまけにメガシンカのマークは二重螺旋構造であり、デオキシスも両腕が二重螺旋構造をモチーフにしている)。
- メガシンカが深く関わるエピソードデルタにも登場するなど、実際にメガシンカと関連したエピソードにも登場する。また、デオキシスの本体は宝石のようなコアである。
- また、上記のエピソードで活躍するレックウザは隕石を食べることで、隕石のエネルギーをメガシンカの糧にしているという設定があるためにメガシンカの起源が宇宙であることの信憑性を強めている。
- これ以外にも進化の石と関連付ける声もある(作中でもプラターヌ博士はメガリング強化イベントで進化の石について言及している)。
- ガラル地方で確認されている、同じくポケモンの姿を変え得るダイマックスも隕石に乗ってやって来たムゲンダイナが齎したエネルギーによるもの。このことからダイマックスとメガシンカは原理または起源が同じなのではないかと噂されている。同様に『NEWポケモンスナップ』におけるイルミナ現象も同様に隕石が由来なのではないかといわれている。
関連タグ
ポケモンXY ORAS ポケモンSM ポケモンUSUM LPLE LEGENDSZ-A
メガシンカポケモン キーストーン メガストーン マスタータワー
キョダイマックス:メガシンカ同様特定の種族にのみ存在するが、こちらはその中でもさらに特定の個体にのみ発生する。また、ダイマックスにも暴走の概念が存在する。
トドロクツキ/テツノブジン:メガシンカポケモンに近い姿をした古代種と未来種。
メカシンカ←1字違い