基礎データ
ずかん | No.254 |
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英語名 | Sceptile |
ぶんるい | みつりんポケモン |
タイプ | くさ |
たかさ | 1.7m |
おもさ | 52.2kg |
とくせい | しんりょく / かるわざ(隠れ特性) |
他言語版の名称
英語 | Sceptile |
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イタリア語 | Sceptile |
スペイン語 | Sceptile |
フランス語 | Jungko |
ドイツ語 | Gewaldro |
韓国語 | 나무킹 |
中国語 | 蜥蜴王 |
進化
キモリ → ジュプトル(レベル16)→ ジュカイン(レベル36)→ メガジュカイン(メガシンカ)
概要
『ポケットモンスター ルビー・サファイア』(第三世代)に初登場したポケモン。
ジュプトルの時期より爬虫類っぽさが増した外見になった。名前の由来は「樹海」と思われる。
草御三家としてはドラゴンに近い割とオーソドックスな外見で(実際ドラゴンタイプの素養を秘めていた)、そのスタイリッシュさから根強い人気を博している。
密林では無敵の強さを誇るポケモンで、後ろや頭上からの敵の隙を突いた攻撃が得意。腕の葉っぱは刀の切れ味を持ち、大木をも容易く斬り裂く。
その一方で草木を大切に育てる優しい一面もあり、背中には栄養分を貯めた黄色い種を6つ付けている。
初登場の「ルビー・サファイア」ではグラフィックがラグラージ以上にキモいという声があるほど不評だった。
だが世代を追うごとに徐々にスマートになっていき、現在ではかなり落ち着いたデザインになっている。
ゲームにおける特徴
HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ |
---|---|---|---|---|---|
70 | 85 | 65 | 105 | 85 | 120 |
それまでのくさタイプ御三家がレベル32での進化なのに対し、このポケモンは初めてレベル36での進化となった。
また、くさタイプ御三家の最終形態では数少ない二足歩行であり、合計種族値もくさタイプ御三家では最も高い。この2点はカロス御三家であるブリガロンにも共通する。
御三家最終形態ではゲッコウガに次ぐ素早さを持ち、くさタイプとしても幻のポケモンのシェイミスカイフォルムを除けば最速。
そしてメガシンカ形態であれば、それすら上回る素早さを得ることが可能。
特攻も高く、現在に至るまでくさタイプ御三家では最も高い。
一方で防御・特防は低く、耐久数値だけ見ればマニューラとほぼ同じレベルという、分かりやすい速攻型のポケモンである。
くさタイプとしては珍しく粉系の補助技を一切覚えず、くさらしい補助技というと「やどりぎのタネ」や「くさぶえ」くらいしかない。
その代わりくさの中でもそこそこ攻撃技に恵まれており、特殊技では「エナジーボール」「リーフストーム」「りゅうのはどう」「きあいだま」などを覚えられる。
特に「きあいだま」を覚えられるおかげで、特殊型でもはがねタイプで止まらないのは大きい。
二足歩行の性か物理技も多く覚え、「リーフブレード」「じしん」「いわなだれ」「かみくだく」「かみなりパンチ」「シザークロス」と、特殊技を凌ぐレパートリーを誇る。
「つるぎのまい」も覚えられ、「こうげき」も低くはないので物理主体でも十分戦えるのが強み(というか物理技を使わないとジュカインをシナリオで使う事はかなり難しい)。
なお、元々「リーフブレード」はジュプトル・ジュカインの固有技として登場した。元々くさは特殊技だったためステータスもそれに合わせた格好になったが、第4世代で物理技になってしまったため、ステータスとの噛み合わせがやや悪くなった。
主な戦法としては、リーフストームの撃ち逃げ、「みがわり」で「ヤタピのみ」としんりょくを安全に発動させるもの、「みがわり」とやどりぎのタネを組み合わせる所謂「やどみが」、「つるぎのまい」「りゅうのまい」からの物理型などがある。
メガシンカもできるが弱点や耐性、特性ががらりと変わり、色々な持ち物と相性が良い為、敢えてしないまま戦っても十分強い。
だが登場当初こそ高い使用率を誇っていたものの、世代を経るにつれて相対的に弱化し、現在ではホウエン御三家同期の中で使用率が1匹だけ取り残されてしまっている。
そもそもくさタイプ自体がアタッカーに不向きで、よほど攻撃能力が高いか有用な補完技を覚えられるかしなければまともに戦えない。
最大の問題点は、攻撃よりも特攻種族値の方が高いのにくさ技を除く特殊サブウェポンが圧倒的に少ないこと。残念ながら「きあいだま」ではどく・ひこう・むしに何もできず(加えて命中率もかなり不安定)、「りゅうのはどう」もメガシンカしなければ弱点を突きづらいため採用価値が薄い。剣盾ではメガシンカと「めざめるパワー」が廃止され、より技不足が露呈してしまった。ダイマックスによるサブウェポン効果が高速特殊アタッカーに噛み合わない点や、とくこうを上げる積み技がないのも難点。
かといって物理型にしようにもライバルはごまんといる上にこうげきが100に届かない。一応すばやさは高く積み技も使えるが、高耐久相手には返り討ちに遭いかねない。そもそも自身が低耐久なので、積んでいる間にやられてしまう危険性だってある。「じしん」や「いわなだれ」で相性補完が利きやすいことだけ救い。
粉技を覚えないのも致命的で、苦手な相手が出ても足止めすることが難しい。
高いすばやさについても、高速で仕事をしようにもあくタイプ以外に先制で仕事できるエルフーンの影がちらつく上に「あまのじゃく」ジャローダという火力と耐久と速さを兼ね備えたポケモンまで出る始末。
上記の問題の根本は第四世代から技ごとに物理・特殊で分かれるようになった際、ジュカインの技の多くが物理に分類されてしまったことにあるのだが、何故かその後に覚える新技も物理技が中心になってしまっている。同期のバシャーモやラグラージは世代を経るごとに種族値や特性に噛み合った技をどんどんもらっているだけに、ますますもどかしい。せめて補完に優れたいわかじめんの特殊技を覚えればよいのだが。
隠れ特性は「かるわざ」。
元々が早いので素早さが2倍になったところで無駄に思えるが、「おいかぜ」やスカーフ持ちの上を取りやすいので出番がないわけではない。
登場したBW時代当時は「ひこうのジュエル」からアクロバットを使ってもよかったが、現在この戦法を取ることはできない。
現在はフィールド展開持ちと合わせてシード系アイテムを消費して「かるわざ」を発動するというコンボが主流となっている。
単体で安全に発動させるなら「しろいハーブ」を持って「リーフストーム」を使うのがよい。
ちなみにホウエン御三家で唯一、最終進化しても単タイプのままである(メガシンカすると追加される)。イッシュ御三家のエンブオーとは正反対である。
ポケモンGOでのジュカイン
他の草御三家の例に漏れず、進化前のキモリが結構出現してくれるのでアメを集めやすく、育成の難易度が低め。ごく稀にジュプトルやジュカイン自身も野生で出現する。
通常技は「れんぞくぎり」、「タネマシンガン」、
ゲージ技は「リーフブレード」、「ハードプラント」、「つばめがえし」、「じしん」、「ドラゴンクロー」を覚えられる。
「リーフブレード」は1/3ゲージ技でゲージ回転率が高く、威力も70あり強力。通常技もゲージを貯めやすい物を完備しており、ゲージ技の回転率に特化したポケモンとなっている。(ジム、レイドでは相手の攻撃を回避しやすいれんぞくぎり、トレーナーバトルではアプデでバークアウト並みのゲージ回収力を得たタネマシンガンがおすすめ。)
この特徴を活かし、通常技でゲージを貯めつつ、ひたすらリーフブレードを撃つ戦法が強力。コミュニティデイ限定技だがより威力の高いハードプラントも良い。一致技以外では、苦手なタイプのポケモンに対抗できる技を色々覚えられるので、技解放をして2つ目のゲージ技として覚えさせておくとより強力。
一方で原典同様に耐久が低く、ジム防衛は不向き。ジム、レイド戦で回避をミスったり、トレーナーバトルで相手のゲージ技を被弾したりするとかなりのダメージを受けるので注意。
アニメでのジュカイン
本家が冷遇気味な反動か、アニポケではかなり優遇されている。
アニメでの初登場は、AG編第127話。サトシとバトルした、テツヤというトレーナーが繰り出した。担当声優は阪口大助。
サトシのジュカイン
CV: うえだゆうじ
常に木の枝を咥えている。木の枝は進化する度に変えている。性別はオス。
AG編第161話にて、サトシのジュプトルが、一目惚れしたメガニウムを守ろうとしたことがキッカケで進化する。
しかしこの恋は、メガニウムが野生のトロピウスと恋仲だったことで失恋に終わる。この時、スランプに陥って技を出せなくなってしまうが、同第163話で克服。以降はAG編におけるサトシのエースポケモンとして活躍した。
一匹狼でクールな性格だがゲットされる前は故郷の大樹を一人で世話していた。これは図鑑説明文と一致している。キモリ時代は映画の短編では頑なに踊るのを拒んでいたが最終的には笑顔で踊っていた。
体が大きくなっても持ち前のスピードは落ちることなく、瞬間的な速さならばデオキシスのスピードフォルムにも匹敵する。
特性はしんりょく。センリのケッキングと戦った時に発動した他、AG編の最終回ひとつ前であるハルカのバシャーモとのコンテストバトルでは、相性不利であり向こうももうかを発動させた状態で対峙しつつも彼女と引き分けさせてダブル優勝させる結果をもたらした。
DP編では、シンオウリーグの準決勝(第189話)で久々に登場。強敵・タクトのダークライを4体目にして撃破という快挙を成し遂げた。
なお、野生のデオキシス、ジンダイのレジロックやタクトのダークライ&ラティオスといった伝説のポケモン・幻のポケモンと戦う回数が多く、サトシのポケモンの中ではトップクラスとなる。
ショータのジュカイン
CV: うえだゆうじ(サトシのジュカインと同じ)
XY編にて、新人トレーナー・ショータの最初のポケモンであるキモリが登場し、同第75話でジュプトルに進化する。
ショータ自身がキモリをジュカインに進化させ、更にメガシンカさせることを夢としており、XY&Z編OP『XY&Z』にてメガジュカインが登場したため、その夢が実現する可能性が高まっていた。
そして同第13話でジュカインに進化して登場し、同33話のカロスリーグ準々決勝でメガシンカを初披露、ショータを準決勝へと導いた。メガストーンは首に巻いたスカーフの留め具として身につけている。
同第34話、35話で行われた準決勝ではショータの6体目として登場し、サトシのピカチュウ・ゲッコウガと対戦する。
このバトルはスタッフの気合いが込められた一戦となっているので、未視聴の方には是非お勧めしたい。
本編のサイドストーリーを描いたオリジナルアニメ『ジェネレーションズ』では、ユウキ(トレーナー)の手持ちとして登場している。
ポッ拳でのジュカイン
2015年12月10日、『ポッ拳 POKKÉN TOURNAMENT』にて通算11番目のファイターとして参戦することが発表され、翌週17日のバージョン"L09"を以て開放された。ジュナイパーが参戦するまでは、バトルポケモンで唯一のくさタイプだった。
- タイプ:スピード
- バーストアタック:夢想・樹海新生
スピードタイプだけあって火力は控えめだが、時間差で効果を発揮する設置技を数多く持ち、相手を追い詰めつつじわじわと体力を削る持久戦を得意とする。
その他にも、相手の体力と共鳴ゲージを吸収する遠距離投げのギガドレイン、一定時間無防備になる代わりに成功すれば体力と共鳴ゲージを回復させられるバックシュート、攻撃力が下がるものの、共鳴ゲージを増やしながら大ダメージを与えられる対空投げ技のリーフストームなど、個性的かつトリッキーな技を多数有する軽業師。
反面、それらの技はトリッキーゆえ扱いづらいものも多い。また相手と密着しての殴り合いでは単発火力の無さで力負けすることも多く、遠くまで届く飛び道具もないため、間合いの調節が難しい。やや上級者向けのキャラといえよう。
共鳴バーストするとメガジュカインにメガシンカ。各種攻撃にりゅうのいぶきへの派生が追加され、投げ技の威力が上昇、さらに設置攻撃の弾数や攻撃のタイミングも変化し、積極的な攻撃にも強くなる。
同キャラ(ミラー)戦では、通常・共鳴時共に緑の部分が濃紺に変化する。
関連イラスト
関連タグ
ポケモン一覧 RSE くさタイプ リーフブレード
樹海/密林/ジャングル ヤモリ アサシン 新緑
ホウエン御三家・最終形態
くさタイプ | ジュカイン |
ほのおタイプ | バシャーモ |
みずタイプ | ラグラージ |
草御三家・最終形態
ポケモン | 該当地方 |
---|---|
フシギバナ | カントー御三家 |
メガニウム | ジョウト御三家 |
ジュカイン | ホウエン御三家 |
ドダイトス | シンオウ御三家 |
ジャローダ | イッシュ御三家 |
ブリガロン | カロス御三家 |
ジュナイパー(ヒスイジュナイパー) | アローラ御三家(ヒスイ御三家) |
ゴリランダー | ガラル御三家 |
サトシ・歴代エースポケモン
シリーズ | エースポケモン |
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無印 | リザードン |
AG | ジュカイン |
DP | ゴウカザル |
BW | ワルビアル |
XY | ゲッコウガ(サトシゲッコウガ) |
SM | ルガルガン(たそがれのすがた) |
新無印 | ルカリオ |