曖昧さ回避
- ポケットモンスターシリーズにおけるかくとうタイプの技。本稿で説明
- ドラゴンクエストシリーズに登場する技。特に初登場の『ドラゴンクエストⅥ』や続編の『Ⅶ』では同作でのバギ系統の呪文の価値を落とした戦犯との揶揄もあった。
- ファイナルファンタジーシリーズに登場する技。ドラゴンクエストシリーズに先駆けて登場したが、初登場の『5』ではエクスデス等が得意とした武器による剣圧を利用した物理攻撃で、風圧を利用するドラゴンクエストシリーズやポケットモンスターシリーズ、『6』以降とは全く別の技である。風圧波タイプのものは同社の『クロノトリガー』にも登場する。
データ
初出 | 第4世代 |
---|---|
威力 | 40 |
命中 | 100 |
PP | 30 |
タイプ | かくとう |
分類 | 特殊 |
攻撃範囲 | 単体 |
直接攻撃 | × |
効果 | 必ず先制攻撃できる。攻撃優先度+1 |
英語名 | Vacuum Wave |
概要
第4世代から存在する技。
拳を素早く振り、真空の波を飛ばして攻撃する。
いわゆる先制技の一種であり、その中でも数少ない特殊技となっている。当然ながら非接触。
かくとう特殊技としても貴重な技。
自力習得可能なポケモンはかなり少なく、第9世代現在でもエビワラー・ストライク・ルカリオ系統・カミツルギのみ。タマゴ技として習得可能なのもたった3種。
第4世代では教え技となっており、主にかくとうタイプに与えられている……が、揃いも揃って特攻低めで活かせるポケモンはあまり多くなかった。ちなみに、教え技時代はなぜかストライクに教えられない(先述の通り自力で覚える)と言う妙な仕様になっていた。
その後、第5世代で教え技から外されるも、第9世代でわざマシンとして復活。
非常に多くのポケモンが新規に習得した。
現在は主に特殊型のかくとうタイプや、エンペルト・サーナイトなどの特殊ポケモンに採用されることが多い。
ちなみに、ゴウカザルはマッハパンチもレベルアップで覚えるので、どちらか一方あれば戦え、マッハパンチはピンクの悪魔を倒すために使われることが多く、しんくうははハガネールなど、防御が高く特防が低いポケモンに使われる。
まれに両方を併せ持つ猿もいたりするものの、どちらもPPの割にどうみても火力不足なのでPP切れを狙わない限りどちらかに絞った方が吉。
ルカリオはこれ以外にもバレットパンチ、しんそくを覚えられる。
メガシンカするとしんくうはとバレパンはてきおうりょく込みで威力80になり、不一致のしんそくと同威力になるが、しんそくは優先度+2とねこだまし、であいがしら以外なら先制技相手でも確実に先制可能、バレットパンチはかくとうと範囲は少々被るが無効タイプがなくフェアリータイプ相手にもよく刺さるという強みを持つため、どれを覚えさせるかは技構成と相談することになるだろう。
またさめはだやてつのトゲで相討ちに持って行かれやすいサメハダー、ナットレイには一応こちらの方が有効。
また、最近流行のからをやぶる使いは大半がパルシェンのような低特防・かくとう弱点なので結構この技が刺さる。
ちなみにポケダンにおける刃を広範囲に飛ばす「しんくうぎり」とは別物。
また、技説明で「拳を振って真空の波を巻き起こす」とは書かれているが、てつのこぶしは適用外である。直接殴らないと意味が無いと言う事なのだろう。
余談
アニポケ等の媒体では、進化するまで「はどうだん」を使えないリオルが代わりに使うケースが多い。
実際、第7シリーズの第45話でサトシのリオルがルカリオに進化した際に「しんくうは」を指示したのに対し、波動で「はどうだん」を覚えた事を伝え、それに応じたサトシが「はどうだん」を指示し直した、という描写がある。
(少なくともゲーム内では)ある技が進化して別の技になる、という要素は無いため、恐らく進化時に「しんくうは」を自発的に忘れ、「はどうだん」を覚えたものと思われる。
通常、ポケモンに技を忘れるのにはトレーナーの力を借りなければならない筈だが、ルカリオのような知能が高いポケモンならばそれも自ら行える、という事なのだろうか。
いずれにせよ、先制技を忘れてしまった事が今後のバトルにおいてどれだけ影響を及ぼすか、気になる点ではある(アニメでは先手後手の描写は不明瞭だが、「しんくうは」のような先制技は連射が利いたりするという形で優先度の高さが描かれている)。