はどうだん
はどうだん
初登場 | ポケットモンスター ダイヤモンド・パール |
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威力 | 90→80(『ポケットモンスター X・Y』以降) |
命中 | - |
PP | 20 |
タイプ | かくとう |
わざ分類 | 特殊 |
攻撃範囲 | 相手1体 |
直接攻撃 | × |
効果 | 必ず攻撃が命中する |
英語名 | Aura Sphere |
『ダイヤモンド・パール』から存在する技。
身体の奥から波導の力を撃ち放ち攻撃する。
ゲーム中では作品によって多少の差異はあれど、青白い光球のような形状で描写されることが多い。
格闘技の中では珍しい特殊技。さらに必中効果を有する技の中ではトップクラスの威力を誇る。
漢字で書くと「波導弾」と考えられる。多分「波動拳」とは別物る。
注意点はゴーストと特性「ぼうだん」で無効化される(後述の「きあいだま」も同様)。
厳密な初出は『劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション ミュウと波導の勇者 ルカリオ』(2005年)。
BWでゲーム内に遂に漢字表記が登場したが、この技の説明文では「波導」、ルカリオの図鑑では「波動」の表記となっている。…あれ?(この点については×波動_○波導も参照のこと)。
なお、英語では"Aura Sphere"(オーラ(恐らく「波導」のこと)の球体)である。
他の「はどう」技(「りゅうのはどう」など)は全て"XXXX Pulse"と訳されているが、恐らくは「波導」と「波動」を区別しているものと思われる。
この作品ではまだ『ダイヤモンド・パール』発売前ということもあり、レジロックの「はかいこうせん」を貫通するという活躍を見せた。
ルカリオの他にコジョンド系統・テツノブジン・ゴウカザルがタイプ一致で習得可能。
コジョフーの名前の由来であるカンフーには「気の鍛錬」という修行法があるため、そこから習得に繋がったと考えられる。彼の場合は気功拳か何かなのであろうか。
他にも特性「メガランチャー」関連ブロスター系統やカメックス系統(第6世代から)、伝説・幻枠ではミュウツー・ミュウ・ディアルガ・パルキア・ギラティナまで習得することが出来る。
ちなみに、何故かトゲキッスまで習得可能。
限定配信のみであるが、リオル・ライコウも使える(現在は入手・使用不可)。
何というか安売りされている感じは強いものの、SUSM時点では、一応「はどうだん」で1番ダメージが狙えるのはメガルカリオであるため、元祖波導使いの面目は保っているといえる。
素のルカリオはブロスターやメガカメックスよりも火力を出せないことは内緒である。
XYでは威力が低下したものの、それでも威力・安定性は非常に頼りとなる…と思われていた。
XY - SMまでは、対戦環境におけるルカリオの流行が度々「特殊>物理」となったことから「はどうだん」のニーズも上がったと思いきや、何と「はどうだん」採用率は特殊・物理・補助合わせてもランキング外となってしまっている。
実のところ、「はどうだん」の威力80は大抵のガチ対戦において力不足も良いところであり、メガルカリオ自身、技打合いが厳しいレベルで耐久力が低いことから相性が悪い。
事実、特殊型において命中率差を考慮した上で一撃重視「きあいだま」が優先される傾向にあった。
よってこの世代の「はどうだん」は先述のメガカメックス、ブロスターにしか採用されてなかったといって言い。
『ポケットモンスター ソード・シールド』ではわざレコードに登録されたことで習得者がさらに増え、エルレイドやジャラランガも使用可能になった。ちなみにこれまで配信限定個体でしか習得できなかったライコウも通常の方法で使用可能になっている。
ポケモンGO
実装時点ではルカリオのみ習得可能で、その後、2023年4月のコミュニティ・デイにおいてトゲキッス、2024年2月に新登場したヒスイジュナイパーがそれぞれ習得可能となった。
なお、現状習得可能なのはこの3体のみ。これ以外ではカメックスもコミュニティ・デイで習得出来るチャンスがあったが、ビードル系統とゴース系統に投票で敗れ、残念ながら実現しなかった。
ジムバトルにおける性能はゲージ消費1/2、威力90と、ゲーム上で表示される数値だけ見れば「ばくれつパンチ」と同性能に見えるが、性能は「ばくれつパンチ」の完全上位互換。発動からダメージ発生までが早く(ただ、この関係上はどうだん本体が相手に着弾するより前にダメージ判定が発生するという訳が分からないこととなっている。同じことはシャドーボールにもいえる)、さらに発動後の硬直も短い。「ばくれつパンチ」は愚か御三家専用ゲージ技にも全く劣らない程高性能な技となっている。
その習得者であるルカリオは、今までは恵まれた種族値を持っていながらタイプ一致のゲージ技がイマイチ扱いづらいものばかりだったため使い勝手が良くなかったのであるが、「はどうだん」習得によりその欠点を見事に克服。一転して「最強格闘」とまでいわれるほどの大躍進を遂げることとなった。
一方、トレーナーバトルにおける性能は威力100、特殊効果なし。「シャドーボール」「ストーンエッジ」のタイプ違いであり、優秀ではあるがジムバトル程極端に強い訳でもない。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
『大乱闘スマッシュブラザーズX』より参戦したルカリオの通常必殺ワザとして実装されている。
モーションは『大乱闘スマッシュブラザーズDX』でミュウツーが使用していたシャドーボールのものを流用している。
波導補正影響により、受けているダメージが大きい程相手に大きなダメージを与えることが出来、弾サイズや吹っ飛ばし力も大きくなる。反射された場合はお察し下さい。
チャージしている最中にも判定があり、接近して来た相手にダメージを与えることも出来る。溜の判定に引っ掛けてからキャンセルで上スマッシュへ繋げるという撃墜コンボが存在する。
なお、カービィもルカリオをコピーすることで使用することが可能(ただし、カービィには波導補正はない)。
そして『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS/ Wii U』からは波動拳との共演も実現することとなった。
ルカリオの場合
発射ポーズに関してはアニメのルカリオの影響からか、両腕に形成した波動球を投げつけるというイメージが根強く、スマブラもこれを踏襲している。
一方で、『ダイヤモンド・パール』ではルカリオのバトルグラフィックのせいか、片腕撃ちしているようにも見える。この影響なのか、『X・Y』以降は左腕を顔の前に持ってきて念じた後に、右手を突き出して発射するというモーションになっており、ゲームのルカリオに関してはこの撃ち方を貫いていくスタイルのようである。
実はこれ以外にも発射ポーズにはバリエーションがあり、『ミュウと波導の勇者 ルカリオ』では襲って来たヘルガー2体に至近距離の片腕撃ちを披露。最後の1匹には蝶番を作るように合わせて突出した両腕から発射するポーズ(投げ付ける動作は行わない)を見せている。
『ポケットモンスター(第7シリーズ)』第86話のオトスパス戦では右手に「はどうだん」を生成したまま、飛び込んで来たオトスパスの懐に突き出す型を、キョダイマックスカイリキー戦では天高く掲げた両手に「はどうだん」を発生させてサッカーのスローイン宜しく両手で投擲する型、従来通りのチャージポーズからの右手投擲型など様々な型を披露している。