「ざざ ざり ざ……」
基礎データ
全国図鑑 | No.377 |
---|---|
ホウエン図鑑 | No.193 |
英語名 | Regirock |
ぶんるい | いわやまポケモン |
タイプ | いわ |
たかさ | 1.7m |
おもさ | 230.0kg |
とくせい | クリアボディ |
概要
『ポケットモンスタールビー・サファイア』(第3世代)で初登場した伝説のポケモン。
所謂レジ系に分類されるポケモンの一匹で、昔の人々によって、ホウエン地方を始めとする各地に封印されていた。
身体全てが岩で出来たゴーレムのような姿をしており、他二匹同様脳や心臓に当たる器官は現代の最新科学でも確認されていない。
顔に当たる部分には7つの点で構成された点字の様なHに見える模様があり、レジロックの思考や感情によってサーバーの如く点滅する。
後のシリーズで、レジギガスにより特殊な岩石や粘土から創られた事が明かされた。
そして戦いで体の一部が削られると、そこら辺で新たな岩を見つけ、自分の体にくっつける事で修復している。
粗削りで均一さのない容姿もその為で、体中の岩石は全て違う土地から掘り出されていた事が研究の結果判明しており、世界中のあらゆる地層から体の岩と同じものが見つかっている。
名前の由来は、恐らく「レジェス(ラテン語で"王")+ロック(岩)」から。
ピクシブ内では、他の地方に出てくる伝説トリオ程の人気が無いのか、あまり投稿数は多くない。
とはいえその無機質な見た目、登場演出の豊富さ、専用BGMの特有の恐怖感からファンは多い。
入手手段
第三世代
『RSE』で初登場となるが、レジロックの所まで行くにはかなり大掛かりな調査が必要。
ホウエン地方のどこかに隠されている「おふれのせきしつ」内に書かれた点字の謎を解く事で、キンセツシティ近郊の砂漠にある「さばくいせき」の入り口が開く。
その中にも点字の謎が書かれており、読み解いた通りの行動をすれば最深部への道が開く。
そこにレジロックが一匹だけ佇んでいる為、調べれば戦闘・捕獲が可能となる。
第四世代
『プラチナ』でのみ、映画『ギラティナと氷空の花束シェイミ』の前売券に付属する引換券で、特別なレジギガスを受け取ることが出来た。
するとリゾートエリア近郊の砂漠に「いわやまのいせき」なる隠し洞窟が現れ、特別なレジギガスを手持ちに入れた状態で仕掛けを解くと、レジロックと戦い捕獲する事が可能となる。
当然ながら、キャンペーンが終了した現在ではこのイベントを行う事は出来ない。
第五世代
『ポケモンBW2』にて、イッシュの地下に新しく出来た「ヤーコンロード」の最深部にある「ちていいせき」に出現。
殿堂入り後、そこに行って部屋の壁に書かれた暗号を解読すると、遺跡の部屋が「岩山の間」に切り替わる。そして、その奥にいるレジロックとバトルできるようになる。
第六世代
RSEのリメイクである『ORAS』には当然登場し、道のり自体は上記と全く同じ。
第七世代
『ウルトラサン・ムーン』で、ウルトラワープライドの黄色いホールから行ける洞窟に一匹のみ出現する。
レジロックだけと狙って行く事は難しいが、それ以外の特殊な条件は要らない分かなり楽である。
第八世代
DLC第2弾冠の雪原で登場。カンムリ雪原の「巨人の寝床」に存在する「岩山の遺跡」に出現する。
遺跡の扉を開けるにはまず、先頭のポケモンにかわらずのいしを持たせた状態で扉を調べる必要がある。
遺跡に入った後は床の光るスイッチを踏み、石像を調べる事で戦闘・捕獲が可能になる。
今作では捕獲しない限り、スイッチを踏み直せば何度でも挑戦できる為、過去作に比べて捕獲が一番楽である。
性能
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
80 | 100 | 200 | 50 | 100 | 50 |
数少ないいわタイプ単体のポケモン。防御種族値が200とずば抜けて高く、ハガネールと並んで、全ポケモン中3位の防御種族値である。
特防種族値は100とそこそこであるが、すなあらし状態にするといわタイプのポケモンは特防が1.5倍になる。そのため、すなあらし状態ならば種族値160相当となる。
その耐久は数値だけ見ればハガネールをも超える物理防御(防御は同じだが、HPでこちらが上回っている)とバンギラスに並ぶ特防(HPでは負けているが、こちらは4倍弱点が無いため安定性では上回る)を兼ね備えており、HP種族値や4倍弱点が無いことを加味すると、全ポケモン中トップクラスの耐久力を誇る。
また、攻撃種族値も100とそこそこ高めであり、物理アタッカーとしてもまあまあいける部類である。
そのため、耐久の高い物理アタッカーとして活躍ができる。地味にクリアボディのためよく登場する「いかく」等による攻撃低下を無視できるのもメリット。
隠れ特性のがんじょうに変えると上記のメリットを失う代わりに行動が1回は保証されるようになり、一撃必殺も効かなくなる。
その代わり、特攻と素早さ種族値は50と低い。似たような種族値を持つポケモンとしてドサイドンやギガイアスが挙げられるが、特性の違い、4倍弱点の有無、でんじはやだいばくはつによって差別化は十分にできていると言える。
最も特攻、素早さはレジロックが活かすことも然程無いため無駄を省くという観点では低い方がむしろ良いのだが。
攻撃技としては、タイプ一致技である「いわなだれ」「ストーンエッジ」、いわ技が通りにくい相手に対して放てる「ばかぢから」「アームハンマー」防御を活かす「ボディプレス」、「れいとうパンチ」「ほのおのパンチ」「かみなりパンチ」ダイスチル用に「アイアンヘッド」ダイアース用に「じしん」、最後の悪あがきとして「だいばくはつ」が挙げられる。
変化技には、高い耐久や低い素早さと相性の良い「でんじは」「のろい」「てっぺき」「ステルスロック」が挙げられる。
弱点としては、やはり多弱点低特防といういわタイプ共通の課題で、いわタイプが苦手とするみずタイプやくさタイプには特殊攻撃を得意とするポケモンが多く、これらを相手にする際には苦戦を強いられることになる。
この弱点を補うために、天候をすなあらしにして戦うのが無難であると言えよう。
…まぁとは言っても砂嵐さえまいてしまえばバンギラス以上の特防を得られるため生半可な攻撃はまず気にならないかもしれないが…
第8世代ではダイマックスして自慢の高耐久に更に磨きをかけ、ダイロックを発動させることで自主的にすなあらし状態を発生させ、ダイスチルやダイアースを使えばさらなる強化もできるようになったために恩恵を受けやすくなっている。レジロックにとっては嬉しい強化と言える。
第8世代で登場したダイマックスはレジロックとの相性が抜群で、先のすなあらし発動もそうだが、元から高い耐久が更に高くなり、かつ弱点も多いことから「じゃくてんほけん」を発動させやすい。
さらにバンギラスと異なり4倍弱点がなく、特性「クリアボディ」のおかげで相手のダイマックス技で能力を下げられないため対ダイマックスも安心。特に対ドラゴンやゴースト、あくに対してはダイマックス技の付属効果である能力ダウンが効かないためかなり強く出られる。
このため一時期ダブルバトルで使用率が急増した。現在では落ち着いてきているが、強力なことに変わりはない。
といってもシングルでも十分強く、簡単に言えばれいとうパンチを覚えさせHPと攻撃に252振るだけでガブリアスにタイマンで勝てるほどの実力は持っている。特に準備せずともほのおのパンチがあれば上記の型でハッサムにも余裕で勝て、果てはダイマックスし条件さえ揃えばメタグロスの弱点保険で攻撃力が倍加したダイスチルすら壁無しで耐えてしまう程の耐久を持っている。
人気はさほどないがポテンシャルは十分ある部類であるため、興味がある方は是非使ってみよう。
ポケモンGO
レジ系レイドボスの最後の1匹として、2018年8月17日~9月20日の期間限定で実装される。
他のレイドボスと同様、手持ちに加えるには、バトルで勝利した後のゲットチャレンジで捕獲する必要がある。
弱点とするタイプがみず、くさ、じめん、かくとう、はがねタイプと種類が多く、比較的メジャーかつ強力なポケモンが数多く揃っているタイプなので、対策自体は比較的立てやすい。
…なのだが、原作同様、高い防御力が引き継がれたことで鬼のような硬さを誇る難攻不落の要塞と化しており、これまで登場したレイドボスの中ではあのルギアに匹敵するほどの超耐久を誇る強敵となっている。
当然ながら、5~6人程度ではまず倒せず、10人揃ってなんとかクリアできるかといったところ。
挑戦する際には、できるだけ人が集まりやすいジムを選定する等、場所選びも重要となってくる。
他のレジ系同様、技も多彩で、通常技で「いわくだき」と一致技の「いわおとし」に加えてゲージを効率良く溜められる「ロックオン」、ゲージ技で一致技の「ストーンエッジ」の他、「きあいだま」と「でんじほう」を覚えている。
「でんじほう」はみずとひこうタイプの弱点を突いてくるので、これらとの複合は注意。特に両方のタイプを保持しているギャラドスやマンタイン、ペリッパー等は直撃を受けるとほぼ一撃で力尽きることになるので、この技が来そうだと判断したら投入は見送った方が良い。でんき技を軽減できるくさタイプやじめんタイプを中心にPTを組もう。
なおこのレジロックのレイドは、他の2匹と異なり割り込みや中断により実質的な開催期間が短かったという悲劇に見舞われた。
8月25~28日はジョウトウィークのためホウオウに伝説レイドの地位を譲り、更に9月14日~20日にはウルトラボーナスのため三鳥と同時出現することになったせいでプレイヤーから邪魔者扱いされてしまった。
レジロックが何をしたというのか。
性能
原作同様、べらぼうに高い防御力と、そこそこの攻撃力・HPという種族値配分になっている。
攻撃の種族値が全体的に低めであるため、攻撃力が重視されやすい伝説ポケモンの中では、当初需要はそこまで高くはなかった。当時、いわタイプのアタッカーには既にバンギラス、サイドン、ゴローニャといったより攻撃力の高い実力者が数多くおり、これもレジロックの立場をより厳しいものにしてしまっていたのである。
一応、これら3者と比べると、いわ単タイプであるため二重弱点が存在せず、持ち前の高い防御力も相俟って非常に打たれ強いという差別点はあるのだが…。
伝説ポケモン故にジム防衛に充てられないのが何とも惜しいところである。
しかし、2018年8月にトレーナーバトルが実装されると、
- 純粋に耐久性がべらぼうに高く、かつ二重弱点がないため安定した立ち回りが可能で、長期戦にもめっぽう強い。
- 最大のネックであった攻撃力の低さも、今回は逆にそれが功を奏して、制限CP内でも高耐久を維持しやすいという長所に。
- 一致技以外にもかくとうやでんき技を覚えられるので、こちらの弱点を突いてくるはがねやみずタイプのポケモンにも一矢報いることが可能(いわゆる“役割破壊”)。
- ゲージを効率良く溜められる「ロックオン」を使えるため、スペシャルアタックの回転効率がよく、相手にシールドを要求しやすい。
その安定性の高さはGOロケット団の従えるシャドウポケモンとの戦闘でも遺憾なく発揮できる。特にひこうタイプのポケモンを繰り出してくるパターンでは、相手の面子やこちらの立ち回り方によってはレジロック1匹で3タテも可能という圧倒的な実力を見せつけてくれる。
使用トレーナー
- ジンダイ:ピラミッドキング:フロンティアブレーン(ホウエン)
- ラジュルネ:バトルシャトレーヌ※
※スーパートリプルバトルのみ
余談
レジ系の戦争をめぐる都市伝説については、反論も含めてレジ系の項を参照。
関連イラスト
関連タグ
伝説ポケモン いわタイプ RSE
376メタグロス→377レジロック→378レジアイス
レジ系
レジアイス レジスチル レジギガス
レジエレキ レジドラゴ
ウソハチ/ウソッキー、ノズパス、ズガイドス/ラムパルド、ダンゴロ/ガントル/ギガイアス、イワンコ/ルガルガン、タンドン、イシヘンジン…同じ単岩タイプ。