伝説のポケモン・ネクロズマの謎を巡る、光と闇のウルトラな冒険が始まる。
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概要
ポケモンシリーズ恒例にして、2008年発売の『プラチナ』以来およそ9年ぶりに登場するポケモン本編のマイナーチェンジ版。
今回は1バージョンのみではなく、『サン』『ムーン』から引き続き『ウルトラサン』『ウルトラムーン』の2バージョンでの発売となる。
『サン・ムーン』では登場しなかったポケモン・Zワザ・着せ替えアイテム・髪形の種類など、多くの新要素が追加され、アローラ地方の各町にも新たな施設が増設されている。
公式から「『サン・ムーン』のもうひとつの物語」と謳われているように、前作『ポケモンBW→ポケモンBW2』のような続編という形ではなく、『サン・ムーン』のシナリオをベースに、序盤から変更や追加要素を加える形で肉付けされているパラレルワールド的な要素の強い作品である事が言及されている。
単純に『サン・ムーン』に追加要素が加えられているだけでなく、ストーリーの流れにも一部変更がある為、『ポケモンルビー&サファイア→エメラルド』や『ポケモンダイヤモンド&パール→プラチナ』といった方が近い。
主要人物達の手持ちポケモンの一部やキャプテン達の試練も一新、さらに100のサブイベントが用意され、シュールなものから考えさせられるものまで様々ある。
USUMのディレクターの岩尾和昌が『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン 公式ガイドブック 完全ストーリー攻略+アローラ図鑑』公式クリエイターインタビューで語ったところによると「ポケモンと人間のかかわりに焦点を当てるエピソードを増やしていくことによって、『ポケモン US・UM』の世界観への没入感を強化することが狙いでした」とのこと。
これまでのマイナーチェンジ版と同様、主人公の基本衣装が『SM』から変更されている。
また、歴代のマイナーチェンジ版としては初めて、初期髪型も新しいものになっている。
どちらも着せ替え要素で『SM』のものに変えることも可能。
発売日はSM発売から1周年前日の2017年(平成29年)11月17日である。この日はアニメ版『サン&ムーン』放送1周年の日でもある。ゲーフリの大森氏によると、この作品が「3DS最後となるポケモンのRPGとなっており、3DSの限界に挑戦、3DSでのポケモンの集大成である」との事。
また、2017年12月1日から翌年(2018年)4月30日まで『ウルトラ!ゼンリョク!幻のポケモンをもらおうキャンペーン』が催され、本編で使えるアイテムは勿論フーパ、メロエッタ、マナフィが協賛するグッズを購入してオマケカード等に記載されたキャンペーンコードをサイトに登録、表示されたワードを明記してゲームに入力すると貰える。ひとつだけでも最初がマナフィなので損はない。SMでも受け取りは可能である。
2019年1日8日13:00~9月3日8:59まで、ナゾの実を含むトクベツな実5つをゲームのネット通信で配布された。これはサン、ムーンでも一個のソフトで1回のみ受け取れる。
新キャラクター
ネクロズマに光を奪われたという異世界から来た集団。
『ウルトラサン』と『ウルトラムーン』で中心として描かれる人物が異なり、共通点として手持ちにウルトラビーストを入れている。序盤から現れ、主人公ともすぐに邂逅を果たしている。
「ウルトラホール」によって時空を超え、ロケット団のサカキを中心に歴代の悪の組織が手を組んだ集団。
新ポケモン
前作では出現しなかった過去作のポケモンも多数追加。『ORAS』の要素も復活しゲーム内で出会える種類はなんと400種類以上にもなる。また一部バージョン違いがあるが過去作の伝説ポケモンが全て登場する。
今作のパッケージを飾るポケモン。
ソルガレオとルナアーラ、それぞれを取り込んだネクロズマの新たなる姿。
昼と夜の中間に位置するルガルガン第3の姿。
早期購入特典で配信される特別な(特性:マイペースの)イワンコだけが進化できる。
サン・ムーンでは登場しなかった未知のウルトラビースト。
でんきタイプとしては初の幻ポケモンである
このように同世代で完全新規のポケモンが追加されるのは、シリーズ初の試みとなる。
新システム
アローラフォトクラブ
好きなポケモンと一緒に、またはポケモン単体の写真を撮れるポケモンXYの「トレーナープロモ」に近い要素。
背景、衣装、アングルなどを自由にアレンジできる。
施設に行かなくてもポケモンが進化した後など、ロトム図鑑から記念撮影をするかどうか尋ねられ、その場で行える場合もある。
マンタインサーフ
新たに登場するライドポケモンであるマンタインの背中に乗りサーフィンを楽しむことができる。
その名の通り、「マンタイン」の背中に乗せてもらいサーフィンを楽しむレジャーであり、島から島への移動手段にもなっている他、多くの技を繰り出してハイスコアを競うミニゲームになっている。
ウルトラワープライド
伝説のポケモンであるソルガレオとルナアーラのどちらかに乗り、別の世界に通じるウルトラホールの中を移動することが可能。前作ではウツロイドのウルトラスペースに一回赴くだけであったが、今作では各UB固有のウルトラスペースや、過去の伝説ポケモンのいる場所に行くことが出来る。
一種のライドポケモンのような位置づけで、上記のマンタインサーフのようにミニゲームにもなっている。
ロトム図鑑DX
人機一体ならぬポケ機一体のデバイス・ロトム図鑑と前作よりも綿密にコミュニケーションを行えるようになり、会話や触れ続けて仲良くなると過去作のデルパワー・Oパワーと同じ効果を持つアイテム「ロトポン」を出してくれたり、戦闘中たまにZワザを再度使えるようにしてくれる。ユーザーの対応次第でロトムの性格も少しずつ変化していくらしい。
また、別売りの玩具はシリーズ初の「ゲームと連動」する機能を有しており、図鑑やバトルで出ているポケモンの情報を解説する事が出来る。
ヌシール
アローラ地方のあちこちに貼られたシールを集め、その数に応じて強敵・ぬしポケモンを仲間にして共に戦う事ができる。シールは至るところに貼られており、取得には道具が必要な場合もある。
ソフトによって入手できるぬしポケモンが異なっており、USではデカグース、ラランテス、アブリボン、UMではアローララッタ、エンニュート、ジャラランガを入手できる。
バトルエージェント
サングラスを身に着けた「エージェント」となり、気軽にレイド形式の勝負を楽しめるフェスサークルの新しい施設。それぞれ3人のトレーナーが強力なポケモンを1体レンタルし、各自の判断や連携を駆使して勝ち抜きのシングル戦を行っていく。
余談
発売前の宣伝内容や主人公の見た目変更等から『BW2』のような続編を期待したユーザーが多く、「マイナーチェンジだと知ってガッカリした」「続編だと思わせたのは商法上問題があるのでは?」等の批判があちこちで聞かれた。また、シナリオが長い点でも不評を買った。歴代から見て高い難易度は賛否両論である。
次回作『ソード・シールド』からは、メガシンカが使えなくなった(増田順一氏のフォローからシステムそのものの廃止ではない模様)上、全てのポケモンをゲーム内に実装出来なくなる事が明言された。
そのため本作は「3DS最後のポケモンRPG」であると同時に「その時点で登場している全てのポケモンが使用可能な最後のポケモン作品」となった。
現状、ウルトラネクロズマと冒険できるのはこの『ウルトラサン・ウルトラムーン』のみである(ポケモン剣盾ではウルトラネクロZが手に入らないため)。
現状DLCも含めて続投していないため、1世代どころか1ソフト限定ポケモンとなってしまった。
果たして、ネクロズマが再び光輝く日は来るのだろうか…
関連動画
関連タグ
ポケモンGSC:同時に発表されたVC。もちろんポケモンバンク対応。
その他のシリーズのタグ
- 第1世代:ポケモンRGBP(RGBP 、赤緑、RGB)
- 第2世代:ポケモンGSC(GSC、金銀、GS)
- 第3世代:ポケモンRSE(RSE 、ルビサファ、RS)
- 第4世代:ポケモンDPt(DPt 、ダイパ、DP、DPPt)
- リメイク(第8世代):ポケモンBDSP(BDSP)/スピンオフ(第8世代):LEGENDSアルセウス
- 第5世代:ポケモンBW(BW)/ポケモンBW2(BW2)
- 第6世代:ポケモンXY(XY)
- スピンオフ(第9世代):LEGENDSZ-A
- 第7世代:ポケモンSM(SM)/ポケモンUSUM(USUM)
- 第8世代:ポケモン剣盾(剣盾)……DLC:鎧の孤島、冠の雪原
- 第9世代:ポケモンSV(SV)……DLC:ゼロの秘宝、藍の円盤