基礎データ
全国図鑑 | No.0806 |
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アローラ図鑑 | No.393 |
UBコードネーム | UB:BURST |
ローマ字表記 | Zugadoon |
分類 | はなびポケモン |
タイプ | ほのお / ゴースト |
高さ | 1.8m |
重さ | 13.0kg |
せいべつ | 不明 |
とくせい | ビーストブースト |
タマゴグループ | タマゴみはっけん |
各言語での名称と由来
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | ズガドーン | 頭(ズ)がドーン(爆発音) |
英語・スペイン語・イタリア語 | Blacephalon | blast(爆発)+cephalon(頭部)+encephalon(脳) |
ドイツ語 | Kopplosio | Kopf(頭)+Explosion(爆発) |
フランス語 | Pierroteknik | Pierrot(ピエロ)+pyrotechnique(花火) |
韓国語 | 두파팡 | 두(頭)+파팡(ババーンという爆発音) |
中国語(簡体字) | 砰头小丑 | 砰(バンという爆発音)+头(頭)+小丑(道化師、ピエロ) |
中国語(繁体字) | 砰頭小丑 | 砰(バンという爆発音)+頭+小丑(道化師、ピエロ) |
コードネーム
言語 | 名称 | 由来 |
---|---|---|
日本語 | UB:BURST | burst(英語で爆発する) |
英語 | UB Burst | 日本語名に同じ |
ドイツ語 | UB Detonation | Detonation(爆発) |
スペイン語 | UE Explosivo | explosivo(爆発) |
フランス語 | UC-Détonation | détonation(爆発) |
イタリア語 | UC Fragor | fragor(スペイン語で轟音) |
韓国語 | UB버스트 | 日本語名に同じ |
中国語 | UB:爆炸 | 爆炸(爆発する) |
概要
第7世代『ウルトラサン・ウルトラムーン』で初登場した、アローラ地方を脅かす謎の存在ウルトラビーストの一種。
UB:BURST(バースト)というコードネームで呼ばれている。
首が繋がっていない風船のような頭部と、細身のピエロのような身体を持つポケモンで、非常にポップかつカラフルな配色になっている。
この丸い頭部は不思議な火花の集合体であり、なんと自在に取り外して花火のように大爆発させることができる。爆発させても死ぬような事は無く、首元の穴から一瞬で新しい頭が生えてくる使い捨て可能な仕組みとなっている。
後述の専用技では爆発によって多少の負担が出ているようだが、「はじけるほのお」など他の技で使う場合はその限りではなく、頭を爆発させずに火花だけを飛ばす事も出来る。
クネクネとおどけたような動きで相手を油断させて近づき、不意に頭を爆発させて驚かす。
そして相手が驚愕したその隙を付いて、生気を奪い自分のエネルギーにしてしまうというゴーストタイプらしい習性を持つ。
また"驚嘆"の感情からもエネルギーを取れるようで、常に相手を沸かせるムーヴを心がけた、見た目通りエンターティナー気質の強い存在でもあるようだ。
首がないため正確には頭はくっついておらず若干浮いており、首周りの襟(?)の当たりを転がすように動かすことが有る。
実体がないということを強調しているのか、公式イラストやアニポケでは頭部のみ主線が描かれていない。ポケリフレでも頭から下はどこも触ることができるが、頭には実体がなく触った時の音が幽霊ポケモンを触った時の音になっている。
その頭部の左右にある爆発マークは目となっており、感情が和らぐと角が取れて花柄のような形状となる他、よく見ると黄色い丸の部分がときどきまばたきしている事が分かる。
ポケリフレなどでは目の位置の都合上若干見難いものの、笑顔になったり目を閉じたりと意外とちゃんと表情が有ることがわかり、ポケモンキャンプで顔を近づけたり、カレーの出来が良いとアクジキングと同様笑顔になる。
また頭に付いたブツブツの火花は、喜ぶと黄色一色になり、怒ると赤一色になり、嫌がると青一色になる特徴がある。
名前の由来もおそらく「頭(ず)がドーン!」(あるいは「ズガーン」と「ドーン」という2種類の擬音語)。英語名も"Blast(爆発)"、"Blaze(燃え上がる)"+"cephalon(頭部)"でまんま「頭がパーン」である。
なお色違いも厳選でき、白かった部分が真っ青になるというこれまたビックリな変化を遂げている。
デザインモチーフは「ニューイヤークラッカー」及び「カウントダウン花火」。正月に関連するUBとして門松、熨斗と同じグループに属する。ちなみにアローラ地方のモデルとなったハワイでも年明けの際には盛大に花火が打ち上げられるようだ。
なお、後述するポケマスでも2024新年にプレイアブル実装された。
ゲーム上での特徴
ウルトラサン・ウルトラムーン
- 捕獲
- ビックリヘッドを使用するので自滅されないように、特性しめりけを持つポケモンで挑みたい(ビックリヘッドは自爆技扱いのため、不発に終わる)。
- また、UB共通のオーラを纏っており、特攻が2段階上昇した状態でバトルが始まるので、スペシャルガードを使うなどで攻撃を耐えられるようにしなければ危険で、ゴーストタイプであるためそのままではみねうちやてかげんが通らない。
- 元々の捕獲率もあまり高くないため、ウルトラボール以外のボールで捕まえたい場合、みずびたしで水タイプにする、きもったまでみねうちを当てるなどの工夫が必要となる。
ソード・シールド
- DLC『冠の雪原』で内定。DLCシナリオクリア後に拠点の入り口近くにあるキラキラを回収して「でんせつのメモ?」を入手後、マックスダイ巣穴に向かいピオニーに渡す事で、ダイマックスアドベンチャーでUB達が出現するようになる。
性能
種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
53 | 127 | 53 | 151 | 79 | 107 | 570 |
見た目ではタイプが分かり辛いが、シャンデラやアローラガラガラと同じほのお・ゴーストの複合。
同タイプであるシャンデラよりもさらに攻撃的な性能で、特攻の値はUBの中でデンジュモクに次ぐ151。同じ炎タイプのレシラムをわずかに超える。
素早さ107は全ポケモン中ズガドーンのみであり、ガブリアスよりも速いがゴウカザルや三闘よりも1低いと言う絶妙な数値。
攻撃の値も同タイプのアローラガラガラよりも高めだが、メイン・サブ共に範囲が被ったり威力に不安があったりする為基本は特殊一本で運用される。
ビーストブーストでの能力強化は意外と広く、攻撃・特攻・素早さ、そして特防(!?)にもかけられる。
しかし、無難に特攻を強化するのが一番だろう。
他の能力を強化する場合、特攻の努力値をほぼ振れなくなってしまう為、実質(ほのお技以外の)火力を捨てる羽目になるため推奨されない。
UB中唯一の専用技「ビックリヘッド」は威力150・命中100という凄まじい性能。
最大HPの半分を削るという大きなデメリットはあるが、あのシャンデラより高い151という特攻から飛んでくる150(タイプ一致で実質225)の技はまさに驚異の一言。
たとえ半減だったとしても生半可な特殊耐久だと一撃で落とされかねない。但し味方も巻き込むのでシングル以外では注意。
こと一致火力においてはシャンデラの追随を許さない物がある。
ちなみにこの技によるHP半分消費は小数点以下切り上げなので、HPを奇数にしても偶数にしても2回打つと倒れる事になる。(一応HPを偶数にしておけば1発撃った段階でオボンのみを食べることができるので3回打つことができるようにはなる。)
欠点としては、耐久面……特に物理耐久がすこぶる低いと言う事。
その低さや何とポッチャマ並。ほのお・ゴーストは耐性も多い方ではあるが弱点も多いタイプであり、弱点の物理技を喰らえばひとたまりもない。というか半減でも結構持っていかれるため迂闊に後出しもできない。
特に「ふいうち」や「かげうち」などの先制技を使われると自慢の特攻を活かす前に呆気なく落ちる。
また、高い攻撃力と低い耐久のせいで攻撃↓性格+個体値0ですら「イカサマ」で致命傷(一応この条件+タイプ不一致であれば50%の確率でギリギリ耐える)となる。
特殊耐久に関しては物理耐久よりはマシな程度にはあるが、全体的に見ればやはり低い方。
主力技が「ビックリヘッド」になり易い為、紙耐久御用達のきあいのタスキはまず持たせられず、場持ちも非常に悪い。その為、長期戦はほぼ出来ないと思った方が良い。
また、サブ技の乏しさも難点。
一致以外の特殊技は「サイコキネシス」や「はかいこうせん」位しかなく、「あくのはどう」は範囲がゴーストとダダ被りなのでまず採用されない。
相性補完が良いくさタイプ攻撃技は「めざめるパワー」のみ。
物理技は範囲的に「ニトロチャージ」や「だいばくはつ」がいいところである。狙ったかの様に「ポルターガイスト」は覚えなかった。
やはりUBらしく癖があるポケモンなので、漠然と運用するのは難しい。繊細に、なおかつ強烈に攻めるまさに花火の様な戦い方を要求されると言えるだろう。
それでも黒いあいつと異なり、ほのお耐性がないと消し炭にされかねないという点は変わらないので注意は必要である。
対戦での変遷
第7世代
当初はその魅力的な火力のお陰でランク上位に名を連ねたものの、次第にサブウェポンの無さ・耐久の無さが浮き彫りになり一気に順位を落としてしまった。
また、バンギラスに対しては「うちおとす」と「めざめるパワー」以外は全て半減以下で受けられてしまうため為す術がなかった。
一応「トリック」を自力習得できる為、こだわりアイテムの押しつけと言う事も出来なくもないが、メガストーンやZクリスタルの前にはそれも無力であった。
第8世代
第8世代では「ニトロチャージ」と「だいばくはつ」が没収された代わりに「さいみんじゅつ」「アンコール」そして「ソーラービーム 」を習得。
ズガドーンの耐久上、使うにはひでり持ちのカバーやダイマックスなどの工夫は必要になるが、岩や水に対抗できる術をようやく得る事になった。
また、ドラパルトの登場により素早さにブーストを掛ける事も考えられた。
耐久調整したHS振りや、「オーバーヒート」後に「じばく」で相打ちを狙うAS振りなどが考慮されたが、やはりCS振りが最も流行った様である。
使用トレーナー
番外作品
ポケモンマスターズ
ミクリ(24シーズン)&ズガドーン
モデルが上述の概要の通りに「ニューイヤークラッカー」及び「カウントダウン花火」という事からか、2024年正月に実装され、まさかのミクリがバディーズとなった。イリュージョン繋がりだからだろうか?
元々パシオの海岸に開いたウルトラホールから迷い混んできた個体で、偶然居合わせたミクリと意気投合して敵意が一切無くなったものの、ホールが閉じて帰れなくなってしまい、彼のバディーとなった。
技
シャドーボール |
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20%の確率で相手の特防を1段階さげる |
ホウエンの分析 |
味方全員の次回特殊技威力ブーストを1段階あげる |
味方全体の場をホウエンサークル(特殊)にする。ホウエンサークル(特殊)は以下のすべての効果を発揮する。
|
この効果は味方全体の場にホウエンのタグを持つバディーズが多いほどさらに上昇する |
シンクロわざ:怪炎ビックリヘッド |
【解放条件】自分が技を1回つかったとき |
【封印条件】なし |
自分の次回特殊技威力ブーストを0~10段階のいずれかの量をあげる(ブーストの段階が大きいほどあげる確率はさがる) |
ショーを始めよう! |
味方の特攻を4段階+急所率を3段階あげる |
バディーズ技
燃えあがるエレガントなファイアーレイ |
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★6EXに★アップ後: 初めてバディーズわざをつかう直前に以下の場の効果を発生させる。このときだけ発生した場の効果の時間を延長する。
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Bダイマックス技
ダイホロウ |
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相手全員の防御を2段階さげる |
ダイバーン |
天気をひざしがつよい状態にする |
パッシブスキル
ビックリ イリュージョン! |
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バディーズダイマックスわざをつかったあといろいろな追加効果の中からどれかひとつが発動する |
とどめ時特殊ブースト2付与9 |
技をつかって相手を倒したときに自分の次回特殊技威力ブーストを2段階あげる |
BD技後BC加速2 |
バディーズダイマックスわざをつかったあとバディーズわざ発動可能状態までのカウントを2減らす |
アニメ版
アニポケ・サトシの旅シリーズ
- サン&ムーン78話
- 花火大会を行っていたメレメレ島に突如出現し、サトシ達の前でパフォーマンスを行った。しかし、そのパフォーマンスで行った爆発で新たなウルトラホールが開いてしまい、デンジュモクが出現してしまう。
- 当初サトシは「花火マン」と呼んでいた。
- 送電施設に現れ、デンジュモク相手にパフォーマンス対決(サトシとスイレン曰く「ドンドンバチバチ対決」)を始めてしまう。対決を続けられると周囲が危険な為、サトシとカキがゲットを試みるも失敗(その際の二人の顔が…)
- サトシが提案した「派手なパフォーマンス…花火を見せつけて誘き寄せる」という、ウルトラガーディアンズのポケモン達による合体技に反応、そこにサトシのルガルガンのZワザ「ラジアルエッジストーム」を受け、デンジュモクと共にウルトラボールで捕獲。その後、元の世界へと帰っていった。
漫画版
ポケットモンスターSPECIAL
第14章に登場。ウラウラ島・ポータウンでサンの手伝いを受けてリラが捕獲しようとするが失敗し、サン達を攻撃しようとした際にカプ・ブルルに吹き飛ばされ、そのままポニ島を目指す。
半年後には複数の個体がエーテル財団に利用されてラナキラマウンテンの警備を行っていたが、スイレンとハプウによって撃破される。
関連イラスト
関連タグ
0805.ツンデツンデ→0806.ズガドーン→0807.ゼラオラ
同複合タイプ
関連ポケモン等
- バリヤード:同じく芸達者なピエロポケモン
その他
- くねくね:「くねくねした動き」「近くで驚愕した相手の生気を吸い取る」といった習性から、もしかしたら元ネタにしているかもしれない。