データ
初出 | 初代 |
---|---|
威力 | 120 |
命中 | 100 |
PP | 10 |
タイプ | くさ |
分類 | 特殊 |
攻撃範囲 | 単体 |
直接攻撃 | × |
備考 | 1ターン目に光を吸収し、2ターン目に攻撃する。天候が「はれ」の時は1ターンで撃つことが出来る。天候が「あめ」「すなあらし」「あられ」の時は威力が半減する |
英語名 | Solar Beam |
概要
太陽の光を浴び、その光から得た葉緑素のエネルギーをビームとして撃ち放つ大技。
しかし、溜め技で隙が大きいことと、くさ自体が不遇であったこともあり、第1世代では採用率は低く、威力40であるがPP10で回復効果がある「メガドレイン」の方がまだ優先順位は高かった。
第2世代から「にほんばれ」等天候「はれ(ひざしがつよい)」の下では溜めなしで放てる様になり、主に晴れパーティで採用されるようになった。
ただし同時に「はれ」以外の天候では威力が半減されてしまうため、天候維持が課題になった。
第4世代からはほのおポケモンが軒並みこの技を覚えられるようになり、天候「はれ」とのシナジーを生かしてサブウェポンとして搭載できるようになった。
(ほのおポケモン最終形態で覚えないのはブースター・ガラガラ(アローラ)・エンニュート・ヒートロトム・ガオガエン・オドリドリ・ズガドーンのみ)
同世代では「パワフルハーブ」も登場し、晴れでなくても1度だけ溜めなしで撃てるようになった。
ちなみに『DP』限定であるが、「はれ」状態で撃とうとした際に相手が先行で自爆系の技を使って相手の場に誰もいない状態になると、何とフリーズしてしまうという不具合がある。
第6世代では威力120の特殊技が軒並み110に下げられたが、溜め技なのが幸いしたのか「きあいだま」同様威力が120のままになっている数少ない技だったりする。ちなみに「はなびらのまい」の方も威力は据え置きのままである。「リーフストーム」は下げられたが。
第7世代ではZクリスタルが登場し、この技をZワザ化することで一度だけ天候が何であろうと問答無用で威力190のくさ技を使えるようになり、サブウェポンとして大きく価値を上昇させた。さらに第8世代『ソード・シールド』では「ダイマックス」によって3ターンの間必中威力140のくさ技として好き放題放つことができるようになった。しかも使うと「グラスフィールド」が展開されるため2ターン目以降威力が上昇するというおまけつき。
同時に今まで使われていた「パワフルハーブ」戦法は鳴りを潜めた。
くさタイプの技ではあるが肝心のくさタイプでの使用率は芳しくない。というのも天候「はれ」はくさの弱点であるほのお技までも強化されるせいで倒される危険性が大きく増してしまうのだ。
くさタイプ自身が使うのであれば同じ威力で溜めなしで攻撃できる「はなびらのまい」やノーリスクで攻撃できる「エナジーボール」などを使った方が使いやすい。
そのため対戦でのこの技の使用者はほのおタイプに多く苦手なみず、いわ、じめんの各タイプへの対抗策として使われる。
特性「ひでり」のキュウコン・メガリザードンY・コータス(第7世代から)であれば無条件で放つことができ、実際サブウェポンとしての搭載率が高い。
伝説戦ではグラードン・ゲンシグラードンも同様の戦法が使えるが、刺さる相手が少ないのとグラードンではとくこうが足りないせいで採用率は今一つ。
ギガイアスも図鑑設定から「ソーラービーム」を覚えるが、とくこうが60しかないため草4倍でも確1で落とせる相手は少なく、結局はネタにしかならない。
が、後述のポケモンGOでは物理特殊の区分がないのでネタ抜きで使える。
ちなみに、「ソーラービーム」を選択したターンに先攻で「ひざしがつよい」以外の天候に変えられると、溜めが必要になる上に威力も半減してしまうので注意。特にくさ技を等倍で受けられる「あめふらし」ペリッパーや砂嵐で特防が1.5倍に跳ね上がり「じゃくてんほけん」のトリガーにされかねない「すなおこし」バンギラスとは相性が最悪である。また「ゆきふらし」とも相性が悪いが、ほのおタイプが使うのであればむしろ返り討ちにできる上に交代出しはまずされないとみてよい。
くさ技なためか特性「そうしょく」で食べられてしまう。もはや「食べる」というより「吸収」と言った方が適切なのかもしれないが。
LPLEでは何と威力が200になっている。
同ゲームに「にほんばれ」「パワフルハーブ」「Zクリスタル」がないせいで溜め技が明らかにデメリットしかないため、その救済措置と思われる。
エフェクトの変貌がかなり激しい技で、初代~RSまでは単純なビーム発射だが、DP辺りでは天から降り注いだり、XY以降はエネルギーを打ち上げて斜めに照射したりと全く違うエフェクトになっている。
ポケモンGOでは
ゲージを溜めて使う技になっているが、その威力は同ゲーム中トップクラスの180(参考までに「みらいよち」は120、「ハイドロポンプ」と「ふぶき」は130、「でんじほう」と「きあいだま」と「じしん」は140、「はかいこうせん」と「りゅうせいぐん」は150、「オーバーヒート」は160である)。長らく単発の威力としては最高の数値であったが、2019年11月にレジギガスの同時に実装された「ギガインパクト」の威力200に抜かれてしまい、現在では2位となっている。
その分技が出るまでのモーションが遅いが、そんなデメリットなど気にならない程に威力が高いので、覚えるポケモンには積極的に採用されている。
天候ブーストが適用されると、216というわけのわからないレベルまでさらに威力が上昇し、向かってくる敵を悉く薙ぎ払うリーサルウェポンへと変貌を遂げる。
ここまでの威力ともなれば最早タイプ相性によるダメージ軽減などほんの気休め程度にしかならず、いまひとつであろうがばつぐんであろうが問答無用で大ダメージを受けてしまう。
特に、ただでさえ攻撃力が強化されたレイドボスがブースト効果まで得た上で放った渾身のソーラービームの威力は尋常でなく、まともに喰らおうものなら(「HP」や「ぼうぎょ」種族値にもよるが)くさ技をばつぐんで受ける相手はほぼ即死なのは勿論、等倍以下でも大ダメージは必至。
最近では「ハードプラント」や「リーフブレード」といった技が主力化している傾向にあり、破壊力は健在するものの、レイドバトルやトレーナーバトルではたまに見掛ける程度となっている。
ちなみに、こういった事情があるせいで、まだ「じしん」の威力が120であった時のグラードンの最高打点が「じしん」ではなく「ソーラービーム」であったり。
もちろんタイプ相性を考慮すると、タイプ一致「じしん」を使った方がダメージ効率が良いケースもある。目的・相手に応じて使い分けるのが1番である。
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