概要
初代より存在する技。1ターン目で空高く飛び上がり、2ターン目で突っ込み攻撃する。
かつてはひでんマシン02の座に居座り続けていたが、第7世代以降はひでんマシン廃止影響で、一般のわざマシンに分類変更された。
言葉通り、習得可能なポケモンは大半がひこうタイプ。
………なのであるが、ポケモン図鑑で「飛べない」と明記されているネイティやアーケンは習得できない。にもかかわらず同じく明記されているドードーやバルチャイは普通に習得できる。逆に飛行可能と明記されているガブリアスは覚えられない。いい加減過ぎるぞポケモン図鑑。
ちなみに初代はミュウを除いて鳥型アイコンポケモン専用であり、リザードンやカイリューですら習得出来なかった。そのデカい翼は飾りか(もっとも、それは進化過程でひこうタイプを得たバタフリーや、体躯が少々アンバランスとはいえ、大きな翼を有するゴルバットにもいえることかもしれないが)。
一応リザードンのみピカチュウ版から習得可能になっている。
故に空を飛べる扱いとなってしまったため、ドードリオは3Dポケモンゲームで足を交互にバタつかせながら飛ぶという妙ちきりんなモーションが与えられる羽目となってしまった。空気を蹴れば浮けるとかいう理論なのであろうか…。
基本的に飛行能力を有しているとはいえ、主人公を運ぶ程の力がないのか、翅がある虫系は基本的に使えない(ウルガモスは使える)。
ポッポなど小さな体躯のポケモンはどうやって主人公を運んでいるのかは不明であったが、『もやもやドガースポケモン世界紀行』によれば、両足を掴んで移動手段としているらしい。アニメのフワンテもこの方法で人間を運んでいたが、ゲームにおけるそらをとぶはフワライドに進化しなければ覚えない。
なお、ゴルーグも習得可能。
デザイナー曰く、「設定に『空も飛べる』と書いたら採用されてしまった」(要約)とのこと。この辺りもポケモン図鑑の記載内容とのブレがある。いやまあとはいえ別の意味で飛べそうな見た目ではあるが。
ちなみに、アニメで描写された飛行方法は、両手と両脚を格納し、手首と腰からジェット噴射するというものだった(ロボットアニメならではの表現を参考にされたのか)。
また、ひこうタイプや特性ふゆうでなくても、翼がある大型ポケモンは習得できる傾向にある(ギラティナ(アナザーフォルム)・レシラム・ジジーロン・ルナアーラなど)。
ピカチュウは通常覚えられない仕様になっているが、配信で入手可能な特別なポケモン「そらをとぶピカチュウ」はこれを覚えている。
また、第9世代ではひこうタイプにテラスタルできる特別なピカチュウを発売日から2月28日までふしぎなおくりものとして配信している(配信期間が早期購入の条件)。
たきのぼりと並んで、ひでん技時代に自力習得者がいた変わった技でもある。
ボーマンダとレックウザが該当する。まあ、ボーマンダは空を飛ぶ為に進化したような物だし。
後述するが、対戦においてはとにかく使い勝手が悪かった技(第6世代までは特に)である。
ストーリーでは威力90で比較的安定した技として使えるが、攻撃に2ターン掛かるという点が難点。2ターンかける割に命中率95%であり、相手の行動次第では当たりづらくなるのも面倒臭い(CPU戦では対人戦で採用されにくいすなかけやえんまくを撃ってくる敵もままいる)。
ブレイブバードやドリルくちばしを習得できるポケモンであればそちらの方が優先されるだろう。反動のデメリットや威力の足りなさはどうぐでいくらでも補えるのだし。
そんな訳で対戦では余り使用されず、専らストーリー上での使用価値ばかりが注目されていた。マップ上で使用可能になれば、一度行ったことがある町などに瞬時に移動できるようになるため、移動の幅が非常に広くなる。
XYまではポケモンセンターのある場所にしか飛べなかったが、ORASでは、道路や水道にも飛べるようになった(ただし。着地地点は場所ごとに固定)。道路の場合は看板がある場所、洞窟や施設の場合はその入口前に着地するのでわざわざポケモンセンターより歩く手間が省けた。
またおおぞらをとぶという要素が追加されている。詳しくはリンク参照。
ちなみにアローラ地方でひでんわざとして存在しないのはシステムの都合……ではなく、ライドギアに登録されているポケモン以外でのこの技による移動は法律で禁じられているから。
特例を除いて、あなをほると共に覚えられるポケモンはそうそういない。リザードンやフライゴン、ランドロスぐらいのもの。
フライゴンやランドロスは、かみなりを無視して空を飛ぶ稀有な存在である。実用性はともかく。
ちなみに初代では、ヤマブキシティは移動先の最後の順番となっている。
対戦において
先述の通り対戦では余り使われて来なかった。
待機ターンをなくすどうぐ(Zクリスタルやパワフルハーブなど)なしでの採用が考えられる候補は、特性の1つ「しゅうかく」とシナジーがあるトロピウス。道具や手持ちの縛りありきであるが、他に印象的なそらをとぶの使い方をしたのはレパルダスであろうか。こちらについてはリンク先を参照。
あなをほるやダイビングと同じく相手の技をスカしたりできる個性はあるが、所詮2ターンかけて威力90でしかなく、ブレイブバードや同じ溜め技のゴッドバードと比べるとどうしても見劣りしてしまう(ただし、ゴットバードはこの技と違って無防備なので一応差別化は可能)。
第3世代まではもっと酷く、何と威力70とドリルくちばし以下。しかも2ターン掛けて。しかし初代ではつばさでうつが酷過ぎる性能であったため、ピジョットやプテラはこれに頼らざるを得なかった。「ひこう技全体がろくな性能でなかったため、2ターン掛けて威力70のそらをとぶすら実戦で投入されるレベルであった」という訳である。
溜め技共通の欠点として相手の交代・積み技を許してしまうのもいただけない。しかも初代には凶悪無比の積み技かげぶんしんの存在もあり、空なんて飛ぼうものならば泥沼の戦いを許すのは目に見えていた。
そのくせ習得可能なひこうタイプが軒並みふぶきで軽く落ちてしまうし。
第2世代以降も優秀な積み技が増えたり半減に出来るポケモンが増えたりしているので、未だ報われていないのが事実である。
受けに出てこられるポケモンや積み技持ちが倒れた終盤であれば思う存分使えるが、何も情報がない前半に安易にそらをとぶのはリスクが大きいのだ。
なにより2ターン内に与えるダメージならばつばめがえしやつばさでうつを2発撃った方が強いというのもある。
第2世代からはさらに「空中にいる間はかみなり・スカイアッパー・ぼうふうは命中し、たつまき・かぜおこしに至っては威力2倍で受ける」という特効効果まで追加されてしまったため、最早戦闘での使い勝手はお察しである。ただし、たつまきとかぜおこしは2倍になっても威力が80なのでそこまで脅威とはいえない。
第7世代ではZワザの登場により、溜めるターンなしで高火力の飛行技として扱う方法が生まれた。といっても、この方法をまともに活かしているのはひこうタイプの物理技をろくに覚えないカイリューとランドロス位。まぁ、ほぼカイリューに限定的だが。とびはねるしか物理飛行技のないギャラドスと似たような事情である。この類の事情を持つポケモンは多いので、勿論ボルトロスやフライゴン等が奇襲目的で習得させるのも大いにアリ。
ひこう技はないと高を括って出て来た連中にファイナルダイブクラッシュでひこう物理の役割を遂行してやろう。
しかし例外もあり、安定威力・安定命中・範囲の広さは魅力ではあり、対戦環境でボーマンダ等の物理アタッカーが第7世代以前に採用していたこともある。
ボーマンダの場合げきりんとは違い操作不能にならず、通りの良い等倍火力で大ダメージを与え、交代して半減で受けて来るポケモンにはじしんを撃つというちゃんと理に適った採用理由であった。つばめがえし採用なら4倍弱点を突いても一撃では倒せず返しの攻撃で倒されてしまうが、そらをとぶなら4倍弱点を突けば一撃で倒せる相手が環境にいたのもある。
上記の様に今まで進化して空を飛べるのにという使い勝手が悪いからと対戦用にそらをとぶを覚えさせてもらえなかったボーマンダの採用技についにそらをとぶが加わったのはどこか感慨深いものがある。
他にも殆どの技を受け付けないという点でどくどくやおにびを仕掛けて時間稼ぎをする戦法やソーラービーム等を使ってきた時にかわして逆にこちらがダメージを与えるということも可能。
第8世代では当初、相手のダイマックスのターンを消費させる技として、あなをほる・ダイビングと共に一気に注目を集めた。
逆にこちらのダイマックスではデメリットを無視できることも追風。特にひこうタイプであるこの技の場合ダイマックス技として使うと素早さを一段階上昇させることも可能。
しかしその注目も長くは続かず、DLC「鎧の孤島」では圧倒的に使い勝手が良くそらをとぶを覚える大体のポケモンが覚える新技ダブルウイングが登場。連続攻撃なのできあいのタスキにも強いため、今後そらをとぶが余り使われなくなった。
他作品でのそらをとぶ
救助隊でもひでんマシンとして登場しており、「てんくうのとう」に再突入するために必要な技となっている。このひでんマシンをバッグに入れるか、この技を覚えたポケモンがいないと突入することが出来ない。
ひりゅうのおかに落ちているが、ストーリーに関わらない上ともだちエリアの「りゅうのどうくつ」を入手していないといけないため入手はやや面倒。
探検隊ではガラガラどうじょうのさいごのまで入手可能。複数手に入れることもできるが、ひでんわざなので特に意味はない。
また、このわざが突入時に必要なダンジョンも特になくなってっている。
アニポケでは空戦可能なポケモンは普通に空中戦を仕掛けるためか、技としての「そらをとぶ」が使われたことは余りない。
一方、ロケット団の退場シーンを比喩としてこういわれることがある。
スマブラではXからファイターとして登場しているリザードンの上必殺ワザとして実装されている。体をきりもみさせながら上方向へ上昇する。連続ヒットするため、真上にいる相手への追打ちにも使える。ただ、上昇の度合いはそこまで高くはないので過信は禁物である。
また、DX以降モンスターボール等から出現するファイヤーが使う。ただ真上へ飛んで行くだけであるが、体に炎を纏っているため触れた敵はかなり強く吹っ飛ばされる。
ミュウ・セレビィ・ジラーチも使うが、こちらは特定アイテムを残して飛び去るだけで、攻撃力はない(作品によってはアイテムを残すことすらせずレアなだけである)。
ポケモンGOでは特にトレーナーバトルでの性能が優秀である。必要エネルギー45に対して威力80(一致96)である。
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【男性向けシチュエーションボイス】限界社畜キャリアウーマンが鳥の羽が生えてる男の背中に乗って空を飛ぶ
*この台本であなたが演じるのは「鳥人男性の背中に乗って空を飛ぶ限界社畜キャリアウーマン」です。 *()内は行動を表すものとなります。演じる際に実際にその音を入れてみたり、その行動があると想定して間を開けて読んでいただければと思います。 *『』内は男性のセリフを復唱してます。前後でアレンジしたりしてください。1,181文字pixiv小説作品