ふぶき(ポケモン)
ふぶき
初代はまさに「氷河期」といわんばかりの技であった。冷遇ではなくむしろその逆。
威力120に命中率90%、こおり確率30%というぶっ壊れ性能で猛威を振るい、当時の対戦環境ではこおり技に弱いというだけで不遇扱い。
そしてこおり&みずポケモンはこおり技を半減&全員「ふぶき」を覚えられ(唯一の例外はコイキング)、こおりの弱点を突けるが耐性はないほのおタイプも危うかった。
ちなみに初代のこおり状態は自然回復せず、事実上の戦闘不能であったといえばその脅威が伝わるであろう。
※当時から『こおりなおし』『なんでもなおし』『かいふくのくすり』はあったのでプレイヤーが治すことは出来たが、ナナシのみはなかった。
お陰で、相手はいつ凍り付かせられるか “ひやひや” させられっぱなし…“こおり” タイプだけに!w
一応「相手からほのお技を受ける」「相手が『くろいきり』を使う」といった方法でも解除されるが、わざわざそんなことをするような奴などいないし、ラス1でもなければトドメを刺すより「かげぶんしん」や「ちいさくなる」などの積み技を使った方が得。
こうしてノーマル技の「はかいこうせん」、エスパー技の「サイコキネシス」と共に対戦環境を蹂躙していたのであった(当時はエスパータイプが非常に強く、はかいこうせんも「倒し切れれば反動なし」というインチキじみた性能であった)。
あまりに強力なため、ポケスタ1、ポケスタ2、ピカチュウ版の通信対戦機能「コロシアム2」ではこおり状態となる確率が10%に下方修正されている。日本国外版では全ソフトで10%にナーフされている。
なお、VCでの初代復刻後の再評価でこおり弱点が逆にメリットとなる局面があることが判明している。
対戦ではこおり状態で行動不能になると、その隙にかげぶんしん(ちいさくなる)を積まれてしまう展開が多く、もし一撃で倒された場合、積まれずに済むからである。
第2世代以降
威力はそのままだが命中70・こおり10%に落とされ、またこおり状態が一定確率で自然回復するように。
このためこおり技の主軸は威力95と大分下がるが命中100で安定性がある「れいとうビーム」に譲ることになった。
そして第2世代の時点では威力を除く全面においてれいとうビームの劣化と化しており、こおり状態の追加効果発生確率は設定上ではどちらも10%であるが、命中率が70%に下がっているのを考慮すると実質的に7%に落とされている。そもそも追加効果は技自体が当たらなければ発生しない。
しかし第3世代では全体攻撃となったので、ダブルバトルでは採用の価値が見出され(といっても当時は威力が分散されて60相当にしかならなかったが)、
第4世代からは天候「あられ」で必中するようになり、特性が「ゆきふらし」のユキノオーを中心とした霰パの強力なメインウェポンとなった(ダブルバトルでの威力も90相当に改善した)。
第6世代では「かみなり」や「だいもんじ」と共に威力が10減ったが、それでもこおりタイプの主力技としての地位は揺らいでいない。