もしかして→破壊光線
データ
初出 | 第1世代 |
---|---|
タイプ | ノーマル |
ぶんるい | 特殊 |
いりょく | 150 |
めいちゅう | 90 |
PP | 5 |
直接 | × |
範囲 | 単体 |
備考 | 技が当たると、次のターンは行動できない |
英語名 | Hyper Beam |
フランス語名 | Ultralaser |
ドイツ語名 | Hyperstrahl |
概要
初代から存在する技。わざマシン番号は第7世代まで(リメイク含む)が15、LPLEでは48、剣盾では08、SVでは163。通称「ロマン砲」。この技と言えばこの人。
強烈な光線で攻撃する大技である。アニメや漫画、pixivのイラストでも口から放つ形で描かれる事が多い。技の名前からして怪獣系が放つ印象があるだからだろう。
技マシンで殆どの最終形態ポケモンが習得できるが、ミニリュウのように初期形態から習得できる者もいる。
「ギガインパクト」とは対の関係にあり、多くのポケモンは「はかいこうせん」と「ギガインパクト」を共に覚えることができるが、中には「はかいこうせん」しか覚えないタブンネや「ギガインパクト」しか覚えないオドシシのようなのもいる。
何故か、第7世代では習得できないポケモンが急増した。ところが、第8世代ではまた殆どが覚えられるように。恐らくダイマックス技で誰でも威力150を出せるようにする措置だろう。
英語名は「Hyper Beam(ハイパー・ビーム)」、「破壊」の意味はないが日本語に訳すと「超級光線」になる。フランス語名だと「Ultralaser(ユルトラ・ラーゼ)」、つまりウルトラレーザー。どちらにせよとんでもない光線である。
自爆技を除けば威力150というポケモンの技の中でもトップクラスの威力を誇る。効果抜群を取れない威力90以下のタイプ一致技より威力が出るため、技の数が少ない昔はこぞって採用されていた。
勿論それ程の威力の技にデメリットが無いわけが無く、使用した次のターンは反動で一切の行動が取れなくなる。
反動で動けないのを覚悟で相手を押し切るか、ラスト1体へのトドメとして用いるか、プレイヤーの判断が求められる。
当初は敵を倒したターンや「みがわり」に攻撃したターンは反動無しと言う理不尽な仕様(バグ?)になっており、当時はこおり技のふぶきやエスパー技のサイコキネシスと共に猛威を振るいまくった。これを習得し、かつタイプ一致・高攻撃力・高い素早さを全て満たすケンタロスが隆盛していた。当時の大会で参加者全員がケンタロスをパーティ入りさせているというのもうなずける。
さすがにそれはやばいということで『ポケモンスタジアム2』では敵を倒した場合も反動が来るようになった(「みがわり」相手はそのまま)。なお、発射による反動という解釈なのかかわされても反動が来ていた。
ちなみに当時は反動で動けないターンも「カウンター」で返せたりしていた(アニメでも、本来なら覚えるはずがないハヅキのヘルガーがやっていた)。
第2世代以降は今の仕様に調整されている。
しかし、世代が進む毎に技も増え、今や火力のインフレと言われる時代。
「はかいこうせん」を撃つくらいなら他の技を2回撃った方が良いという風潮になり、その採用率も世代が進むごとに減少。
さらに第4世代から特殊技に変更され、代わりに第3世代までのはかいこうせんと実質同じ技である「ギガインパクト」が登場。旧来の使用者はそちらを使用するようになり、カビゴンがレベルで習得する技もそちらに変更された。
これにより、例えばギャラドスやカイリューといった「はかいこうせん」のイメージが強かったポケモン達は旧来の威力が出せなくなり、彼らにとって半ばネタ技と化してしまったのは非常に残念なところ。そしてこれはケンタロスも然り。
だがこれに変わってポリゴンZが登場し、正に破壊と呼ぶにふさわしい威力を叩き出せるポケモンとして君臨し始めた。
第6世代以降、「純粋に威力を追求する」、「デメリットを打ち消す」という2軸に分かれた強化が施されている。
威力追求の方は、第6世代にエレザードが登場。特性「サンパワー」による超火力で度肝を抜いた。
さらに、ノーマル技のタイプを変更し、かつ威力を強化する(第6世代1.3倍、第7世代以降1.2倍)特性「フェアリースキン」「フリーズスキン」・「スカイスキン」が登場した。
当然この「はかいこうせん」も適応対象なので、これらの特性を持つポケモンが放つ「はかいこうせん」はタイプ一致が加わり凄まじい威力になる。加えてタイプ変更によって弱点を突くことも可能となるので、抜群を取った時の威力は筆舌に尽くしがたい。
タフさで有名なバンギラスも、砂嵐込でニンフィアのスキン「はかいこうせん」を受けて一撃で沈むことがあるといえばその凄まじさが分かるだろう。
ちなみに第6世代の特殊技弱体化措置からは免れ、威力150を保っている。
デメリット打消しの方は、第7世代にてZワザが登場。1ターンだけ反動を踏み倒すことができ、かつ威力200という凄まじい火力を叩き出すことができる。
第8世代の「ダイマックス」は威力こそ150と変わらないが、3ターンの間必中攻撃を繰り出せ、さらに反動その他も全て消滅することから、実質的に必中「はかいこうせん」を3ターン連続で繰り出すことができるようになった。おまけに相手の「すばやさ」を下げることができる。
このため、例えばポリゴン2やニンフィアがこれを使えば耐性がない相手に文字通り破壊の限りを尽くすことができる他、サブウェポンに乏しい特殊主体ポケモンにもこの技を持たせることで威力150の特殊サブウェポンとして活用することができ、中速ポケモンなら追加効果も役に立つとあって、採用率がそれまでと比べ大きく上昇することになった。
第9世代においては、新たなシステムとしてテラスタイプが登場。
エーフィやポットデスの様な技範囲の狭いアタッカーがノーマルテラスタルを選ぶ際、テラスタイプ技として選ぶ場面が見られた。
テラレイドバトルでは前作とは違い、攻撃すればバリアが剥がれる仕様ではなくなり、バリアに一定の火力を当てないと壊せないように仕様が変化した。
そして、このバリアが異常なほどに硬く、星6クラス以上の難易度では「張られたら絶対不利」と言っても過言ではなくなったため、それならバリアを張られる前に体力を削りきってしまえばいいという発想から、めいそうで特攻のバフをしてうそなきで相手の特防にデバフを入れた状態でフェアリースキンニンフィアがはかいこうせんを放ち確定一発にする戦法がとられることも増えた。
実際にこの戦法で多くの最強リザードンを撃破することができたため、はかいこうせんが最も活躍した時期だと言えるだろう。
※但し最強レイドは通常のレイドとは仕様が違うのもこの戦法をするのに好都合ではあったのもある。
時代は変わり、使用方法は何度も変わっていったが、その大火力という一番の魅力はいつまでも衰えることがない。正にロマン技の代表と言える。
アニメでのはかいこうせん
アニメでは怪獣系ポケモン、特にギャラドスやバンギラス、ボーマンダなどがそのイメージからよく使用する。物理主体のポケモンの筈なのに高い威力を発揮していたり(ただし、第三世代までは物理技だったため、AG編以前はゲームとの矛盾はない)、反動を無視して連射したり行動したりすることもあるがアニポケでは良くあること。
世代ごとや個体ごと、または媒体ごとにカラーリングなどの描写が大きく異なる(参照)。変容は、ゲーム版に準拠していると思われる節もある。『ポケットモンスター THE ORIGIN』では、カビゴンが両目から発射していた。
漫画でのはかいこうせん
漫画でも決め技や、反動お構いなしの普通のビーム技であることが多い。
『ポケットモンスターSPECIAL』では、ワタルが手持ちのドラゴン型ポケモン達に「軌道が自在に折れ曲がるはかいこうせん」を習得させていた。
ポケダンのはかいこうせん
『ポケモン不思議のダンジョン』では、『マグナゲートと∞迷宮』までは幅1マス分の光線が前のポケモンに当たるまで真っ直ぐ飛ぶだけの技で、攻撃・特攻が基で大体の威力が決まる仕様上弱めの技とそう変わらず、次ターンの反動がある程度だったが、『超ポケダン』では性能が変化して、射程は本作ではやや長めの4マス、更になんと着弾点を中心に範囲1マスにダメージを与える技となった。着弾範囲に入った壁も壁下のアイテムごと破壊される。
イワークやレックウザなどの大型ポケモンが撃つと幅3マスで射程10マスの貫通技に変わる。大型ポケモンは伝説のポケモンや怪獣型がほとんどのため全員習得可能。
味方が撃ったらそこそこ心強いが、『超ポケダン』は適正レベルダンジョンの雑魚敵が一撃で主人公達を倒せるほどの高難易度ゲームなので、敵に撃たれたらかなりの脅威である……
勿論反動があるため次のターンは動けない(『風来のシレン』に出るオヤジ戦車を意識すると解りやすい)。
気を付けてほしいのは味方にまで命中することである、うっかり味方まで破壊しないように。
特に『超ポケダン』は、前作までと戦闘面仕様が大きく変わり「特殊スキル『すきまとおし』『すりぬけ』がなくても味方に直線遠距離技が命中せずすり抜けるようになった」ので、CPUの味方が敵を見ただけでタイミングも考えずに発射して、敵の前にいる味方がよく犠牲になる。
ポケモンGOでのはかいこうせん
威力だけならノーマルタイプのゲージ技としては破格の値を誇り、現在は本編と同じ150。
ノーマルタイプを中心に覚えられ、この技のイメージが強いカイリューやリングマの他、カビゴン・ハピナス、雑魚の代表格のラッタやオオタチ、ミミロップ等でも覚えていることがある。
技を選んでから放つまでに多少の溜めが必要なので小回りは利かないが、一度決まってしまえば威力は絶大。しかも反動がないため、すぐに次の行動に移ることができる。
登場当初はポケモンや技が少なかく、純粋な高威力技の方が需要が高かったため、覚えられるポケモンは重宝されていた。
だが現在ではポケモンの総数も増え、技も豊富になったことで威力よりも使い勝手・小回りの方が重視されるようになり、またノーマルタイプ自体の需要も大きく減退したことで、すっかり見向きもされなくなってしまった。
この辺りは本編の歴史を彷彿とさせる。今後独自の強化がなされればよいのだが。
スマブラでのはかいこうせん
『大乱闘スマッシュブラザーズX』以降モンスターボールから登場するデオキシス・アタックフォルムが使用。上空へ舞い上がった後、胸部コアから真下へ強力な光線を放って攻撃する。
実は同じ様なものを使う者としてミッドガルステージに出現するバハムート零式が使う「テラフレア」がある。こちらもまさにはかいこうせん(こちらは衛星軌道上から放つ)
LEGENDSアルセウスでのはかいこうせん
ある意味本作を象徴するラベン博士の台詞「ポケモンは 怖い 生き物です!」を最も印象付けている技。
未開の地であるヒスイ地方にはオヤブンという他の個体に比べて強力かつ狂暴なポケモンが徘徊しており、はかいこうせんを覚えているオヤブンも頻繁に見かける。元々高個体値・高レベルのオヤブンが力業で威力を底上げしてぶっ放してくるため、レベルが釣り合っていない序盤だけでなく、育成がある程度進んだ後でも食らえばひとたまりもない。
また、ゲームシステム変更につき1ターン動けないという制約が無くなっており、それに気付いたプレイヤーたちを恐怖させた。
(ただ、有志による分析によると説明文に明記されていないだけで行動順が遅くなる効果が付いているとのこと)
そして更に今回は野生ポケモンが容赦なくプレイヤー(人間)に向けて撃ち込んでくる。
極太のビームが進路を塞ぐように発射されるため回避が難しく、不意を突こうとして背後に回ろうとしたプレイヤーが返り討ちにされてしまう事もよくある。プレイヤーに当たると、一撃で瀕死寸前まで追い込まれる。更に、近距離だと薙ぎ払ってくる。非常におっかない。
状況によっては、水場で溺れダメージを受けてから上がってきたところに、すかさず回避しようの無いはかいこうせんが撃ち込まれて目の前が真っ暗になる、なんて事も…。
やっぱりこんな攻撃を人間に向けて撃つように指示したワタルはどうかしてる。
余談
当pixivでは、ポケモンに限らず他のジャンルのキャラクターが何らかの光線を撃つ描写があるイラストにもこのタグが付く。
主にポケモン関連でイラストの描き手があとで消します等と宣言したら消したらはかいこうせんとタグ付けされることもある。
消した場合の描き手の命が危ぶまれる。
また、歴代の全技系統でも、もっともゲームハード毎にエフェクトが変化し続けてきた技の一つであり、GB世代の正統派な光線(但しソーラービームやオーロラビームなどと同じ形)からGBA世代の螺旋上にエネルギー弾を撃ち出すようなもの、DS世代の謎の生物かダークマターか何かを吐き出しているかのようなもの、そして3DS作品で再び正統派な光線に戻るのに至るまで、かなり異なっている。また、SEも各世代で結構異なり、『ポケモンXY』以降は光線のSEが初代の音に戻っていたりする。詳しくはこちら↓
アニメでも、これらの変化に伴っている。今後は、スキン系統でタイプが変化するので、さらにレパートリーが増えるかもしれない。
第1世代当時のカードダスではカイリューの触角から放つ技となっていた。
類似技
タイプ | 分類 | わざ |
---|---|---|
ノーマル | 物理 | ギガインパクト |
特殊 | はかいこうせん | |
ほのお | 特殊 | ブラストバーン |
みず | 特殊 | ハイドロカノン |
くさ | 特殊 | ハードプラント |
かくとう | 物理 | スターアサルト |
エスパー | 特殊 | プリズムレーザー |
いわ | 物理 | がんせきほう |
ドラゴン | 特殊 | ときのほうこう・ムゲンダイビーム |
関連イラスト
ビームなため、またロマンとネタ性にもあふれるため、イラストの数と多様性に恵まれている。
関連タグ
ポケモン わざ ポケモン技一覧 ポケモン技絵 わざマシン一覧 ノーマルタイプ
ワタル(トレーナー) カイリュー
ヘルゴンザ
消したらはかいこうせん しねしねこうせん