アタックフォルム
あたっくふぉるむ
ポケットモンスターに登場するデオキシスのフォルムのひとつ。ノーマルフォルムに比べかなり刺々しい外見に変貌した。
第三世代ではソフトによって使えるフォルムが決まっており、アタックフォルムはファイアレッドでのみ使用できた。
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ |
---|---|---|---|---|---|
50 | 180 | 20 | 180 | 20 | 150 |
元々高かった攻撃面にさらに特化し、紙だった防御面は更にその薄さを増した。
近年のメガシンカ登場による種族値のハイパーインフレ状態に晒されながらも、未だに攻撃種族値全ポケモン中4位、特攻種族値全ポケモン中2位、素早さ種族値全ポケモン中5位という超高水準の地位を維持している。ちなみにメガレックウザとは攻撃系の種族値が全く同じ。
攻撃面と防御面の格差があまりに極端すぎるため、混乱して自分を攻撃するとその一撃だけで体力の大半が消し飛ぶ。下手するとそれだけで自滅する。
もし、相手に「イカサマ」でも使われようものなら、上述の全ポケモン中4位の攻撃力が自身を襲う事になる。おまけに「イカサマ」はあく技であるため、タイプ相性によりそのダメージは2倍になる。余程攻撃力が下げられた状態でも無いと助からないだろう。
だが、元々高速紙耐久で極端な種族値をしたノーマルフォルムをより洗練させたと考えれば、無駄のない賢明な種族値配分といえるだろう。
人気があるのも、対戦で使用率が高いのも、Pixivで圧倒的にイラスト投稿が多いのもこのフォルムである。
対戦では
耐久力が全くないので「きあいのタスキ」はほぼ必須。
「カウンター」や「ミラーコート」で反撃する事も可能なので「サイコブースト」後の隙を補うのに役立つ。
一方で「いのちのたま」を持たせて攻撃力を高め、超速攻アタッカーとして相手に指一本触らせないまでに突破力を上げる構築も見られる。
具体的にはC特化「サイコブースト」でHP252振りグラードンが確1という破壊力である。いくら昨今のエスパー技の通りが悪いと言っても、ここまで火力が高ければ別だろう。
攻撃面では「サイコブースト」の存在からC振りを意識したくなるが、「ばかぢから」や「けたぐり」も覚えるのでA振りベースも有用である。
きあいのタスキ持ちかつA振りの場合、格闘技からの「しんそく」で同じく「しんそく」持ちのアルセウスに対抗できるのは大きな魅力。
素早さは最速にしたくなるが、準速でも130族抜きの素早さを発揮できる。とはいえ最近は130族より速いコライドンやザシアンも登場したので最速優先か。
ライバルとしてはとくこうが上回るメガミュウツーYや、物理攻撃にも対応するようになったメガミュウツーXがライバルとして立ちはだかる。こちらはメガ枠を消費しないことや専用技「サイコブースト」が差別化ポイントと言える。
後に同速のエスパーアタッカーとして黒馬バドレックスも登場したが、やはり二刀流ステータスによる受けにくさや1ターン目での火力では此方が大きく上回っている。
9世代で解禁された直後のレギュレーションEの環境を考えた性能では、テツノツツミやハバタクカミ、パオジアンを抜き去っていることは非常に優秀。
ハバタクカミとパオジアンにはタイプ相性的に不利だが、そもそもで等倍でも耐える事は出来ないので襷を持っていればそこまで対面は悪くはない。
むしろ両刀気質であるため、相手に合わせて物理と特殊を使い分ければ突破性能は飛躍する。
また「しんそく」を覚えるため、相手の先制技で出鼻を挫かれることもない。むしろSをそこまで振っていないカイリューなら一度りゅうのまいをされても相手のしんそくのさらに上から浴びせることも可能。
ただ、「しんそく」はハバタクカミに対しては通らないため、ブーストエナジーでSを上げられていると少々きつい。
弱点としてはやはり上記でも少し触れた通り、上から動かれてしまうことと襷を貫通する連続攻撃。特に水ウーラオスに関しては「すいりゅうれんだ」を喰らえばまず落ちる。タイプ相性は有利ではあるが、相手がきあいのタスキやこだわりスカーフを持たせていた場合は対面で負けてしまう。さらには強力な悪タイプがいることで専用技の通りが悪いことも上げられる。
非常にピーキーな性能は変わらないが、それでも環境上位にささる性能は持っている。
ちなみに防御面はあってないようなものなので性格補正は攻撃面よりも防御下降がおすすめ。
(ダウンロード対策として物理防御を下げたほうがよりお得。)
また、「サイコブースト」が連発に不向きなのもあって、満遍なく技強化ができるステラテラスタイプと非常に相性が良い。テラスタルしてもタイプが変更されない点など、超低耐久のアタックフォルムには殆ど関係ない。
レギュレーションGなどの対伝説(幻)まで含めた性能だと、単エスパーということで攻撃がさらに通りにくいが(伝説はエスパーや鋼タイプが多い)、それでも台頭している黒バドレックスと同速、コライドンには格闘弱点をつけるのでそれほど悪くはない。
デオキシス(番外作品)も参照
ポケモンGO
本作ではフォルムチェンジができない。
ノーマルフォルムより極端になり、サイコブーストはHP満タンのカイリキーを余裕で消し飛ばす程の攻撃力を得たが、防御がたったの46しかなく、クロスチョップでも4分の3削られる程弱い。総じてバトルではノーマルフォルムより使いにくく、コレクション向けにせざるを得ない……のだが、このフォルムの特徴はそこではない。
理由はソロでの撃破が可能であるため。通常★5レイドはHPが高くなる関係上耐久がべらぼうに高くなり、複数人と共闘しなければ制限時間に倒すことができないが、アタックフォルムは防御種族値があまりにも低すぎるため、弱点を突く面子さえ用意すれば、ソロでも5分以内に倒すことができるのである。
このため、ディフェンスフォルムの次に需要が高かったりする。★5レイドはアメも含め報酬が豪華なため、レイドボスとして現れたら積極的に挑んでみよう。