概要
ポケモンSVの追加コンテンツ、ゼロの秘宝藍の円盤で登場した19種目のテラスタイプ。本格的に見れるのは、エリアゼロ真の最深部である「ゼロの大空洞」に到達してからになる。
テラスタルジュエルの形状も他のタイプのものとは異質を放っており、テラパゴスを模したジュエルの周りを、従来のタイプのアイコンが描かれた宝石が回っているというもの。
テラピースは従来通り存在しており、野生のテラスタルポケモンもいるが、このテラスタイプのポケモンは他のタイプとは違い虹色の輝きを放っている。
少々ややこしいが、「ステラタイプ」というタイプはポケモン世界に存在せず、テラスタイプとしてのみ存在する。
当然、対応しているポケモンや技も皆無で、当テラスタル中のテラバーストとテラクラスターのみがステラに変化する。
テラスタイプ相性と特性
攻撃側 | 対象 |
---|---|
抜群(2倍) | テラスタル中のポケモン |
等倍(1倍) | テラスタルしていない全てのポケモン |
半減/無効 | なし |
防御側 | 対象 |
抜群(2倍) | 元のポケモンの相性依存(ステラは無条件で2倍) |
等倍/半減/無効 | 元のポケモンの相性依存 |
テラスタイプ特性
特徴
ステラテラスタイプは他のテラスタルとは一線を画す性能であり、用途が従来とは大幅に異なる。
実際の所、有用に使えるポケモンはかなり限られており、新要素ながら上級者向けのテラスタルと言える。
- タイプ毎の技が1つ高威力で出せる
このテラスタイプの最大の特徴。
使用ポケモンの持つ攻撃技が、それぞれのタイプにつき一度だけ強化される(テラパゴスだけは回数制限がない)。強化される技は選択画面で縁が虹色に光るようになるため判別可能。
また技が外れたり無効化されたり、「まもる」で防がれるなど、技の効果が一切発揮されなかった場合、ステラの威力補正は消費されず持ち越しが可能。
複数タイプ持ちや、苦手タイプ対策用のサブウェポンを搭載したポケモンにはピッタリ。「りゅうせいぐん」の様に瞬間火力は高いが、次のターンにはサブウェポンで戦わざるを得ないようなポケモンとも相性が良い。「だいばくはつ」に至っては一度使えば即退場なので高相性。
特に戦い方が相手依存であるメタモンなら、相手の技構成関係なく、確実な威力強化が見込める。
ただし、同じタイプの技を2回以上放っても強化はされないので、こだわり系の持ち物を持たせたポケモンをステラにするのは推奨できない。
また、上記の通りてきおうりょくは対象外となった結果完全に無効化されてしまう為、シザリガーやイダイトウなどこの特性を主軸にするポケモンはステラにはしない方が良い。
他にも威力強化の倍率は他タイプのテラスタルのタイプ一致倍率とは異なる。
ポケモン自身の元タイプと同じタイプの場合、一致テラスタル時と同じく2.0倍に上がる。
一方で、異なるタイプの場合は1.2倍にしかならない。普通の不一致テラスタルは通常のタイプ一致倍率と同じく1.5倍なので、かなり大きな差がある。
また、元のタイプとしてステラを持つポケモンがいないため、ステラタイプの技になるテラバーストなども1.2倍のダメージ補正しか得られない。
威力60未満が60に底上げされる仕様に関しても同様で、倍率がかかる時に限って威力が底上げされる。
色々分かりづらいが、下記表の通りになる。
通常のテラスタル | 回数制限なし | |
---|---|---|
テラスタイプと元のタイプの両方と一致した技 | 2倍 | |
テラスタイプか元のタイプのどちらかと一致した技 | 1.5倍 | |
どちらとも不一致の技 | 1倍 | |
ステラテラスタイプ | 1回目 | 2回目以降 |
元のタイプ一致技 | 2倍 | 1.5倍 |
不一致技+テラバースト | 1.2倍 | 1倍 |
テラパゴスのみ | 回数制限なし | |
ノーマル技 | 2倍 | |
不一致技+テラクラスター | 1.2倍 |
※上記の通り、回数判定は持ち技のタイプごと。
- タイプ自体は変化しない
従来のテラスタルでは使用したポケモンのタイプが変化し、良い意味でも悪い意味でもテラスタル使用前後で変わることが多かったが、このテラスタイプは元のタイプから変化しないという特徴を持ち、基本的に変わるのは火力面のみ。
上記の特徴を合わせて見ると瞬間火力特化のテラスタルと捉えることができる。
このためデオキシスアタックフォルムの様に防御面をかなぐり捨てたようなアタッカーなら、通常テラスタルの上位として扱える。
これによりタイプ変化による相手の読みを崩すことも可能だが、逆に言ってしまえば元の弱点を覆す従来の使い方は出来ないという欠点を抱えている。
それまでのテラスタルでは旨味が少なかった、良複合のポケモンやバンギラスなどは逆にシナジーがあり好都合なため、比較的運用しやすいだろう。
なおへんげんじざいやリベロは発動しなくなるが、メロエッタのような戦闘中のフォルムチェンジでタイプが変わる効果は有効。
- テラバースト及びテラクラスターが特殊仕様になる
テラスタイプに応じてタイプ相性が変化するテラバーストだが、このテラスタイプで発動した場合、威力が100になり、全てのポケモンに等倍のダメージが入り、そしてテラスタル中の相手に対し必ず効果抜群になる。
強力な効果だが相応のデメリットも存在しており、使用したポケモンの攻撃と特攻が1段階ずつ減少してしまう。あまのじゃく持ちでなければ乱発はせず、最後の切り札にとっておきたい。
また、上記の通りタイプ一致補正は1回目の1.2倍だけしかかからない。
デメリットをいっそ受け入れる発想としては、「だっしゅつパック」との併用という手もある。中和するなら「しろいハーブ」という選択肢も。
テラパゴスの専用技・テラクラスターの方はこのデメリットが無く、範囲も役割対象も強化されるため、積極的に使っていきたい。
- テラレイドバトルでの仕様
テラレイドバトルでは、1回限定という制限が撤廃され常時威力が強化された状態になる。
これだけ聞くと純粋強化に思えるが、大きな弱点がある。
敵が発生させるバリアに有効打となるのは「テラスタイプと同じタイプ」の技だけなので、能力低下のデメリットが追加されたテラバースト以外でバリアをろくに壊せなくなるのだ。
そのためステラタイプを扱う場合は、必ず技一つをテラバーストで固定しなければ意味がなく、技の選出範囲もその分狭まる。
ならばテラバーストで一撃でバリアを割ってしまえばいいように思えるが、★4ならともかく★5以上でそんなことができるポケモンは限られており、そもそもそこまでの火力を出せるのならわざわざステラにならなくてよいため、結局出番がない。
よってステラテラスの性能は、対リキキリン用のサポート型ヤミラミ等、タイプチェンジ自体にデメリットが生じるサポーター向きのものと言えるが、そもそもサポーターがわざわざテラスタルするメリットがあるかというと……
ゆえに、ステラテラスタイプは、基本的にテラレイドに不向きである。
しかしあらゆるポケモンに対してそれが当てはまるかというとそうでもない。
アルセウスは特性マルチタイプにより気軽に自身のタイプを変更でき、かつ様々なタイプの攻撃技を覚えるという個性を持ちながらテラスタイプだけは気軽に変更できないためにその汎用性が活かしづらかったが、ステラテラスタイプにすることでその難点を解消、バリアが割りづらいという唯一のデメリットを変化技でフォローさえすればほぼ全てのテラレイドに対して有効打となりうるポケモンになった。
入手法
プレイヤーが使用できるようになる手段は今までの18タイプと変わらず、野生のステラテラスタル個体を捕まえるか、「テラピースステラ」50個を宝食堂に持っていき手持ちに与えるかの二択。
大空洞の個体はゲット不可の上二度と出現しないが、クリア後はテラリウムドーム内の各地に野生のステラテラスタルポケモンが出現するようになる。
こちらは捕獲・再戦が可能で、勝利できればテラピースも多く手に入るので、積極的に狙っていきたい。加えて偶に隠れ特性持ちとなっている事があるので、二重の意味で狙い目と言える。
関連タグ
レジェンドプレート:恐らくこの仕様の先駆けになったと思われる仕様だが、あちらは自身のタイプをへんげんじざいのように変更した上で技を放っているため、実質は別物。