基礎データ
全国図鑑 | No.648 |
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イッシュ図鑑第1版 | No.154 |
イッシュ図鑑第2版 | No.299 |
ぶんるい | せんりつポケモン |
英名 | Meloetta |
タイプ(ボイスフォルム) | ノーマル / エスパー |
タイプ(ステップフォルム) | ノーマル / かくとう |
高さ | 0.6m |
重さ | 6.5kg |
とくせい | てんのめぐみ |
概要
2012年夏公開の映画『キュレムVS聖剣士ケルディオ』の同時上映『メロエッタのキラキラリサイタル』に登場するポケモンとして発表された。
ポケモン映画で短編が同時上映されるのは、2003年の『おどるポケモンひみつ基地』以来実に9年ぶりとなる。
五線譜を思わせるような長い髪や、音符やト音記号などの音楽記号のような部分が随所に見られるのが特徴。
映画公式サイトによれば、歌やダンスが得意で、その歌声やダンスでポケモンの感情が変化するという不思議な力をもっているらしい。ポケモン図鑑では歌で感情を操ると解説されており、こちらの場合はどこか恐ろしさを感じる解説となっている。また、メロエッタの歌は人間にインスピレーションを与え、多くの名曲が誕生したと言う。この事から元ネタはイギリスに伝わる妖精リャナンシーではないかと思われる。尤もあちらはインスピレーションを与えるかわりに命を奪ってしまう恐ろしい妖精なのだが。
名前は「メロディ」+「ピルエット(片足のつま先で立って行うバレエの旋回)」、もしくは「アリエッタ(会話の間などに歌われる曲、小アリアのこと)」からだろうか。
また、通常状態では緑髪の「ボイスフォルム」で、頭についた音符がインカム状になっているなど『歌う』事に特化したデザインになっているが、ある歌をきっかけに『踊る』事に特化したオレンジ髪の「ステップフォルム」へとフォルムチェンジをする。
このフォルムになると髪や目の色が変わり、衣装がバレリーナのようなものに変化する(どちらかと言うとフラメンコダンサーか)。
また外見だけでなく、タイプもノーマル・かくとうという珍しい組み合わせのものになる。恐らく「舞踏」と「武闘」を掛けたシャレになっている物と思われる。
第6世代になって新たにフェアリータイプが追加されたが、
こんな可愛らしい見た目から某白い悪魔の如くノーマル→フェアリーになるかと思ったらそうでもなかった。
一応、技マシンでマジカルシャインは習得できる。
メロエッタは幻のポケモンであり、ゲーム本編では2012年の劇場版や2017~18年のポケモンスクラップなどの配信でしか手に入らない。
ただし上述したように初登場がケルディオやゲノセクト等とは異なり同時上映作品なので、それらの幻達と比べて地味にインパクトに欠けてしまっている。なお、このような作品が初登場となった幻のポケモンはメロエッタが唯一。
この関係で2023年現在正規の色違い個体は存在しない。
専用技「いにしえのうた」を覚えさせれば戦闘中のみステップフォルムにフォルムチェンジできる。ちなみにいにしえのうたはレベルアップでは覚えられず、NPCに技を教えてもらう必要がある。
どうでもいいがはいてない。
あと、断じて「エロメッタ」ではない。
性別は不明であるが、多くのメディアではデザインなどから『女の子』として扱われる傾向にある。
性能
フォルム | HP | こうげき | ぼうぎょ | とくこう | とくぼう | すばやさ |
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ボイスフォルム | 100 | 77 | 77 | 128 | 128 | 90 |
ステップフォルム | 100 | 128 | 90 | 77 | 77 | 128 |
戦闘中のフォルムチェンジによってタイプも変わるので、同じくFC持ちかつタイプ可変のロトムとはまた違った使い方が求められるポケモン。
レベルアップで覚える技は「りんしょう」、「うたう」、「フラフラダンス」、等といった前述の記述も含めまさに歌姫らしい技を覚え、「サイコキネシス」「インファイト」といった実践的な技も覚える。
ボイスフォルムの場合、とくこう・とくぼうが高く、極めて優秀なステータスを持つ。
ステップフォルムにチェンジすると、ステータスが入れ替わり、とくこうととくぼうがガタ落ちする代わりに攻撃と素早さに秀でた能力を有するようになる。
注目すべきは素早さで、ステップフォルムのときの素早さ種族値は128である。メガシンカを含めてかくとうタイプ2位(1位はメガミミロップ)で、「インファイト」を覚えるかくとうタイプに限定すれば最速となる。
ボイスフォルムとステップフォルムでは、得意不得意なタイプがほとんど逆であり、状況に応じたフォルムチェンジの発動が求められる。
攻撃面は、エスパータイプのお決まり「サイコキネシス」「サイコショック」を筆頭に、3色パンチや「ストーンエッジ」「10まんボルト」「シャドーボール」など、相性補完ができる技を覚えることができる。
フォルムチェンジに必要な技「いにしえのうた」は、威力こそさほどではないが、2匹同時に攻撃できるのでダブルバトルでは役に立つうえ、まれに相手を眠らせる追加効果がある。
技の多彩さを生かして両刀型にしてもおもしろい。
難点はフォルムチェンジに「いしにえのうた」が必要な分技スペースや立ち回りを制限されること。
同技は特殊技であり、ステップフォルム向きの育成をしていると威力が心許ない。かつこの技でダメージを与える必要があり、ゴーストタイプや特性「ぼうおん」持ちの前ではフォルムチェンジ不可能となるのが非常に痛い。
特性「てんのめぐみ」も活かしきれているとは言えず、3割以上の発動率を持つもので実用に耐えうるのは「かみなり」「ひみつのちから」「いわくだき(ただし「グロウパンチ」を覚えられる)」くらい。せめて「ずつき」でも覚えてくれれば。
せっかくフォルムチェンジがあるのに戦いやすいのがフォルムチェンジ前というのはいかんともしがたいところである。シェイミやフーパと異なりボックスに預けただけで元に戻る謎仕様ではないのが救いか。
なお、『ソード・シールド』では5世代の幻勢の中で唯一登場出来なかった。
アニメ
サトシの旅シリーズ
性格はかなり恥ずかしがりや、助けてくれたサトシのことが大好き(公式サイトより)。
CV:中島愛
映画に先駆けて『ベストウイッシュシーズン2』に登場。
サトシに助けられて、共に冒険することになる。
これまで伝説のポケモンや幻のポケモンが1,2話のゲストで出てくることはあれど、主人公一行と冒険することは殆どなかった。
姿を消す力と人の心を癒す力を持つ。また彼女が口ずさむ歌にはなんらかの力があるようで、ロケット団から狙われている。
シーズン1第82話でロケット団の追跡を逃れるためポケウッドの道具倉庫へ入り込み、ここでサトシと接触、この時逃げようとして置いてあった板にぶつかり、倒れてきた板から助けてもらったのがきっかけ。
その後サトシ達の後を追いかけタチワキシティにも登場、姿を消した状態でサトシのジム戦を観戦。
シーズン2第1話でロケット団に見つかり襲われるがなんとか振り切り、ケガをして弱ったところをサトシ達に保護、治療してもらった。
体調が回復したあと姿を消すが、やっぱりサトシ達の後を追いかけ、共にイーストイッシュまでやってきた。
漫画版
『ポケットモンスターSPECIAL』
第10章に登場。ヒウンシティの「いこいのしらべ」に現れるが、バルチャイに襲撃されていたところを10章主人公の一人・ホワイトとベルが出会う。ギタリストの代わりにベルが弾いたギターの音に反応して「いにしえのうた」を歌い、フォルムチェンジしてバルチャイの群れを圧倒し、ベルの進む道を見つけるきっかけを作った(余談だが、そのバルチャイのリーダーはホワイトの手持ちとなった)。
外部出演
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』以降の作品でアイテムのモンスターボール、マスターボールからボイスフォルムで登場。
「エコーボイス」は上下に向けて音玉を発射し、地形に玉を反射させて攻撃する。
関連イラスト
ボイスフォルム
ステップフォルム
中の人ネタ
中の人が他に演じるキャラで、特に緑髪&歌手繋がりでランカ・リーとGUMIが出てくることもよくある。
ちなみに同じ緑髪ツインテール歌姫繋がりでミクエッタなるものも出ている。
余談
なぜエロメッタと呼ばれているのかと言うと、
単に「メロエッタ」という単語の聞き間違いではあるのだが、その他の説として、アニメに登場したメロエッタの鳴き声は「メロ」や「ロエッタ」などだが、とあるファンが「ロエッタ」を「らめぇ」と間違って聞き取ったというものがあるらしい。
真相は定かではないものの、エロメッタのタグが付いているメロエッタは大抵「らめぇ」と鳴いている(?)ので、意外と信憑性があったりするとか。
ただし鳴き声が喘ぎ声に聞こえる例は前例のないことではない。
関連タグ
ポケモンBW 幻のポケモン ポケモン一覧
ノーマルタイプ エスパータイプ
緑髪 オレンジ髪 歌姫 バレリーナ
0647.ケルディオ→0648.メロエッタ→0649.ゲノセクト
同タイプ
ボイスフォルム
キリンリキ/リキキリン ヤレユータン
イエッサン(オス/メス) アヤシシ
ステップフォルム
ヌイコグマ/キテルグマ メガミミロップ