概要
事実とは異なる嘘情報のこと。
語源はドイツ語の「デマゴギー(Demagogie)」で、元々は政治的思惑により意図的に流す嘘を指す言葉であった。
「風の便り」という言葉があるように、伝聞でデマが大衆に広がることは昔から多々あったが、近年ではネット社会とSNSの発展により、デマの拡散されるスピードと規模が増大しており、しばしば問題になる。
誰にも実害のない嘘のトリビア(ガセビア)のような内容でも、「つまらない真実より面白いデマのほうが広がりやすい」といった特性もある。
特に災害時には、正義感や恐怖から来る集団心理により、流れてきた情報を鵜呑みにしたり尾ひれをつけて拡散してしまう光景が散見される。特にまとめサイトやチェーンメールのように拡散される様な情報は非常に危険だろう。
本当である場合は単純に市町村など関係する自治体や企業などの公式サイトにも重要情報として明記されている可能性が高いため、情報源として明記する手もなくはない。
大手メディアも例外ではなく、テレビニュースや新聞にもデマが含まれている事はある。
また、デマの中には特定の個人もしくは組織を有利・不利に導くよう、故意に流されるものもある。
刹那的な感情で情報を信じるのではなく、メディアリテラシーを持って情報の選別を心がけるよう意識されたい。
特にデマを信じてSNSを巡回、どのような情報を見てもネガティブな心情になっていくと非常に危険であるので、公式の正確な情報のみを収集すると言う事は非常に重要なのである。
デマに偽装するもの
しかし、一方でデマという言葉自体がデマではない真実に対しても使われるケースも存在する。
主に特定の人物にとって不都合な真実を情報操作で不特定多数に「事実ではなくデマ」と信じ込ませて真実を闇に葬るというものであり、早い話が真実を隠すためのデマと言える。
当事者であればデマと疑われないよう、録画・録音といった証拠を十二分に揃え内部告発やSNSやYoutubeなどにアップロードにするといった手もある。
デマに対する専門業者からの反論(一例)
こちらはコロナ禍ならびにワクチンに纏わる葬儀業者を騙ったデマに対する反論。
デマに対して「違う」という事をきちんと解説するの事がデマに対抗する手段である。
関連項目
フェイクニュース 嘘 ミスリード メディアリテラシー 偽装 印象操作
まとめサイト(まとめブログ・ゲーム系迷惑サイト) ソフィスト デマゴーグ
トイレットペーパー:品薄になるというデマが度々拡散される。オイルショックやコロナウイルス流行時には、信じた大衆による買い占めが起こり、現実のものとなった。前者はインターネットがない時代だが、後者に関しては……。