語源
この言葉の語源は様々な説が存在するが、サバが傷むのが早い事から数える際に早く数えてごまかしたことに由来するとする言い伝えが有力である。
対象
ごまかすものは年齢であったり、体型に関する数値などがその対象となることが多い。基本的に「有利となる」ようにごまかされる。実際よりも年齢は若く、男性の身長は大きく、女性の体重は小さく、バストサイズは大きく、ウエストサイズは小さくされることが多い。
この逆を行う場合、逆サバと呼ばれる。
体形
体型、特に身長に関しては「他の人や対象物と並ぶことで発覚する」ことが多い。発覚しないように努力する、例えばシークレットブーツを履く、下着等で矯正するなどの手段がとられるが、努力をもってしてもどうしようもない点も存在するため、公然の秘密となりやすい。
特にジャニーズ事務所のタレントは身長を詐称している疑惑が発生することが多く、このことからアイドルの体重や体形の数字はあてにならないと言われている。
年齢
年齢では「若い方が商品価値がある」とされる業界では若くごまかされることが多い。また、コンテスト等の年齢制限に合致する形で年齢を合わせる、ということも行われるとされる。芸能人でもたびたび年齢詐称騒動が発生することがあるが、後に自らネタにする人も多い。
逆に戦時においては国のために戦おうと血気盛んな少年が軍隊に入隊しようと年齢を徴兵年齢に合わせて多く偽るケースや、それを強いられるケースもある。
- なお、明治初期以前の歴史上の人物は満年齢ではなく数え年である為、換算忘れや、時空移動系の作品でちょっとした齟齬など(現代人キャラが聞いていた年齢よりも、相手が若く見える等)が起きたりするがこっちは鯖読みとは呼ばれない。
日本において昭和20-30年代までは親が出生届を出す際、学校に入学する時期を考えて早生まれだったのを4-12月生まれの間にしたり、出生届の提出を忘れており期限内に出さないと過料(制裁金の一種)を取られてしまうため誕生日をごまかし、戸籍上と実際の年齢が違うといったことがしばしあった。
年齢サバ読みが判明するのは本人が自主的に公表したり(手島優、眞鍋かをり、小林稔侍、島田一の介)後でこっそり修正することもあれば、勲章や褒章を受賞した際に一緒に実年齢が載ったり(森光子、桃井かおり、原田芳雄、由紀さおり)、週刊誌に報じられる(久本雅美、冠二郎)、本人が亡くなった際の訃報(手塚治虫、島木譲二、太田淑子、一城みゆ希)、犯罪で逮捕される(小桜セレナ、愛沢のあ、桜井野の花)といったものがある。
この他には妹と一緒に笑っていいとも!に出演したとき妹が名乗った年齢が姉よりも年上だった(磯野貴理子)、番組出演したときに映ったパスポート(はるな愛)、手術した際のレントゲン写真をメディアに配布したがそこに載っていた(美川憲一)のような偶然や、病気を公表したときに夫が記者から尋ねられて(大山のぶ代)という事例もある。
なお、結婚の際に年齢のサバ読みがバレないように婚姻届を相手に先に書かせるというのも離婚裁判を受け持つ弁護士業界によればよくあることらしい。
女性の方が10歳以上サバを読んでいたにもかかわらず子供が出来ていたことから離婚できなかったケースもあるらしく(慰謝料がどうなったのかは不明)、婚姻届を出す前に昔ハマったアニメやドラマの話題を出して騙されないように注意しよう。
水商売
またホステスなどや風俗嬢などのスリーサイズや年齢等の詐称が当たり前になっている世界もある。場合によっては指名用の顔写真すらも修整済みな事が多い(所謂「パネマジ(パネル・マジック)」。フォトショップ登場後は一般化しており、現在ではプリクラやスマホにさえ所謂「美白機能」等が搭載されている)。
風俗の世界においては芸能界と同じく年齢を若く誤魔化す事が多いが、未成年が就業するために18歳以上と誤魔化す事もあり、それが原因で逮捕される風俗店店長等も存在する。そのため「あの娘、姉貴の免許証を持ってきたんだぞ!」と「自分の方こそが被害者だ」と主張する者も存在するとか。
水商売業界ではやはりよくあることであり、面接の際に干支を確認したりその他の質問で18歳未満を見抜く自衛手段のノウハウを持っている店もある。
年齢サバ読みしていたことを公に認めている有名人
※知らぬ間にサバ読みしてた時の年齢に戻しているものも含む
- 荒井注(コメディアン)6歳若く公称
- 飯島愛(タレント)1歳若く公称
- IZAM(歌手)4歳若く公称
- 石田純一(タレント)1歳若く公称
- インリン・オブ・ジョイトイ(グラビアアイドル)4歳若く公称
- 冠二郎(歌手)5歳若く公称
- ダンディ坂野(芸人)4歳若く公称
- 手島優(グラビアアイドル)2歳若く公称
- 手塚治虫(漫画家)2歳上に公称
- 夏川純(女優)3歳若く公称
- 久本雅美(タレント)2歳若く公称
- ボビー・オロゴン(タレント)7歳若く公称
- 由紀さおり(歌手)2歳若く公称
- 眞鍋かをり(タレント)1歳若く公称
- 三浦亜沙妃(元AV女優)7歳若く公称
サバ読みをしている設定のあるフィクションのキャラクター
- あるぴん(えくそだすっ!)12歳若く公称
- 宇崎花(宇崎ちゃんは遊びたい!)身長を5cm大きく公称
- 遊佐恵美(はたらく魔王さま! )3歳上に公称
- 城ヶ崎美嘉(アイドルマスターシンデレラガールズ)スリーサイズを小さく公称
- メアリー・コクラン(アイドルマスターシンデレラガールズ)一時期、バスト・ヒップサイズを10cm以上大きく公称
- MEMちょ(【推しの子】)7歳若く公称
- 矢澤にこ(ラブライブ!)バストを3大きく公称
- 山田葵(WORKING!!)年齢を16歳と自称
- 由紀さおり扮する腰元(ドリフ大爆笑のバカ殿コント)30代なのに10代の年齢を自称。先述の通り、由紀自身も公称年齢と本当の年齢が違ったため、実際にサバ読みしている人物が年齢詐称する役を演じていたことになる(由紀のサバ読みが判明したのは遅くとも2012年の芸術選奨文部科学大臣賞受賞時でバカ殿出演時代よりもずっと後。2023年にスポーツニッポン連載「我が道」で大人になって再デビューして以来、サバ読みしていたことを明かす)