概要
本来の年齢と異なる年齢を公表し、実年齢を偽る不正行為。俗に「サバを読む」とも言う。
実際に年齢詐称を行っている人物に関してはサバ読みなどの記事を参照のこと。
単純に「若く見られたい」「大人に見られたい」というものから仕事におけるイメージづくりや、コンテスト、オーディションなどの年齢制限を回避するため、というものまで動機は様々。
芸能人、特にアイドル(グラビアアイドル)やタレントにはたびたび見られ、本人の希望だけでなく事務所からの指示であることも多い。
10歳以上という大幅な詐称もあれば、学年などを調整するため数日〜数ヶ月分だけという短い詐称もある。
年齢非公開や「永遠の○○歳」(○○には、その人の活動歴から考えるとありえないような数字が入ることが大半である)というように、実年齢にあえて触れない場合は「詐称」とは言えず、どちらかというと年齢不詳にあたる。
ほかにも、あくまで普段は実年齢を名乗りつつ特別な活動におけるキャラクターとしての設定上の年齢や、正確な生年月日が不明で便宜上の日付を名乗っていたり、数え年と満年齢の違いだったりといった「ある点では正しくないが、ある点では誤りではない」というもの、たまたま誤記や誤植などでずれたデータのまま定着したものなど、誰かを騙そうという意図がないまま起こってしまうものもある。
自宅や地域の産院での出産が多かった時代は、学年の調整や縁起、各地の風習などの関係で、親が出生届を出す際に誕生日を変えることもしばしあった(日本では昭和40年代までは行われていたようである。有名な例だとカンニングの竹山隆範など)。これらに関しては「詐称」や「サバ読み」とは言えない。
実在の人物で有名な事例として、手塚治虫は年齢を2歳上に詐称(※理由については複数の説があり、数え年から満年齢への表記変更でズレたという説や、箔をつけるため、実際の旧制中学→大阪帝国大学付属医学専門部卒業ではなく、旧制中学→旧制高校→大阪大学医学部卒業という経歴にしようとしたという説などがある)しており、実年齢が判明したのは彼の死後のことである。
pixiv上では
前述のような年齢をサバ読みしたり、年甲斐もなく若作りをしていたりするキャラクターのイラストが大半を占めているものの、逆に実年齢を公表しているにもかかわらず、その容貌が年齢と一致しない(年の割に身体の発育が良い・童顔/老け顔…など)キャラクターなどにもこのタグが付けられることもある。