レトロPCの定義
どこまでをレトロPCと呼ぶかは一定していないが、Windows+PC/AT互換機が市場をほぼ制圧する前の機種、日本ではPC-9821シリーズ(1998年にコンシューマー市場から撤退。2003年に最終機種の受注を終了)以前の機種を指すことが多い。
AT互換機なら概ね初代Pentium以前に相当する。Macintoshは狭い意味でのレトロPCには含めないが、含める場合はジョブズ復帰前の第2世代PowerPCマシンあたりまでが相当するだろう。
レトロPCの歴史
初期のパソコンはBASICなどでユーザー自らがプログラミングを行うことが前提であり、OSすら搭載せず、コンピュータを起動するとBASICインタプリタが起動され、直接BASICのコマンドを入力して処理を行うものだった。買ってきたままの状態では「コンピュータ、ソフトなければただの箱」と揶揄されるほど実用性に乏しく、ワープロ専用機などに比べてハードルが高いものであった。1980年代中頃にはOSはDOSの搭載が標準的になり、表計算ソフトやワープロソフトなどのパッケージソフトを別途購入して使うのが一般的になった。しかしソフトはPCのブランド間で互換性がなかった。
Windows95が出る頃にはPC/AT互換機が席巻し、アプリケーションソフトやディスプレイもあらかじめバンドルされ「つなげばすぐ使える」パソコンが当たり前になっていく。
レトロPCの一覧
※メーカー名の五十音順に配列。統一規格のMSXは末尾に記載する。
8bit機
シャープ・情報システム事業部
シャープ・テレビ事業部
ソード(東芝)
日本電気(NEC)
MSX共通規格(アスキー・マイクロソフト)
※HiTBiT(ソニー)、パソピアIQ(東芝)など多数の賛同メーカーから対応機種が発売された。
16/32bit機
コモドール
シャープ・テレビ事業部
日本電気
- PC-100※開発はNECの電子デバイス事業部
富士通
- FM-16
- FM-R
- FM-TOWNS
MSX共通規格
- MSXturboR(アスキー)
※パナソニックのFS-A1STとFS-A1GTの2機種のみが発売された
関連タグ
MS-DOS Windows Windows3.1 OS/2