概要
データレコーダとは、かつて使用されていたパソコン用周辺機器である。CMTインタフェース、即ちオーディオ用カセットテープにデータを記録するため、コンピュータ本体との連携機能を有したカセットテープレコーダである。
解説
1970年代末~1980年代初頭はまだフロッピーディスクドライブの価格が高く、ハードディスクに至ってはビジネス用途はともかく、個人ユーザーには夢のまた夢という時代であった。このためホビー用途では比較的廉価、かつ比較的大容量なメディアとしてオーディオ用カセットテープに、変調した音声の形でデータを保存するCMTインタフェースがよく使用されていた。
CMTインタフェースの"ドライブ”として使用可能なものは、一般的なカセットテープレコーダーが多かったが、中には本体から制御可能な制御信号用端子も有し、CMTインタフェースのドライブとして使用することに特化した機種が存在した。これがデータレコーダである。
データ転送速度が遅い上、目的のデータを読み取るにはその度に早送り・巻き戻ししなければならずロード時間が長かった。ランダムアクセス性に優れるフロッピーディスクの低価格化と普及に伴ってCMTインタフェースの使用頻度は落ち、それに伴ってデータレコーダの需要も終了した。
関連タグ
データレコーダー - 表記ゆれ