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ハードディスク

はーどでぃすく

磁気ディスクの一種。多くの場合は、記憶メディアであるディスクと読み書きのための磁気ヘッドや周辺回路が一体化した装置として構成されている。
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概要編集

大容量の磁気ディスクの一種。ディスクアルミガラスといった硬い素材でできていることから「ハードディスク」と言われる。ほとんどの場合プラッタ(磁気ディスクメディア)と読み書きのためのヘッドが一体でケースに密封されており、ディスクメディア単体で入れ替えることができないことから、正確にはハードディスクドライブ(HDD)と言うべき装置である。このためNECなど旧来のメーカーは「固定ディスク」と呼ぶこともある。しかし過去にはJazなどディスクカートリッジを入れ替えできるリムーバブルハードディスクもあった。


記憶容量が大きい割に安価であり、アクセススピードもそこそこ速いので、1990年代2000年代パソコンにはつきもののストレージであった。近年は、パソコンのOSなどを格納する起動ディスクとしてはフラッシュメモリを使用したSSDにお株を奪われた感はあるものの、USB接続の外付けストレージやDVD/Blu-rayレコーダー、ファイルサーバー防犯カメラなど、大量のデータを保存する必要がある用途に多く使われている。


将来編集

フラッシュメモリの低価格化・大容量化と信頼性の向上に伴い、かつては圧倒的であったHDDの優位点は徐々に縮まった。2022年ごろから一般・サーバー向けのいずれもハードディスクドライブの市場規模は急激に狭まり「2028年にはハードディスクの市場はもう残っていないだろう」とする観測もあった。


そんな中、2024年には次世代HDDとして長年研究されていたHAMR(マイクロ波アシスト磁気記録方式)がついに実用化され、記憶容量で半導体ストレージを再び突き放すことで、少なくともサーバー向け用途では当面HDDが生き残ることが確定的になった。今後数年で数十テラバイトクラスの製品化が視野に入っており、IoT生成AIで日々大量に生成されるものの保存スペースがないために大半が捨てられているビッグデータの格納が容易になると期待がかかっている。


種別編集

※接続方式(インターフェース)についてはストレージを参照。


内部のプラッタの大きさにより、3.5インチ、2.5インチ等の種類がある。現在生産されているのはこの2種類のみだが、過去には5インチや8インチといった大きなもの、小型のものでは1.8インチ、1.3インチや1インチ(マイクロドライブ)、さらには携帯電話に内蔵できる0.85インチという非常に小型のものもあった。…が8インチや5インチといった大きなものは1990年代の技術革新による小型化で市場から消え(5インチが1990年代半ば頃)、小さいものは2000年代なかばからフラッシュメモリに取って代わられて市場からは消えた。


3.5インチと2.5インチがまだ広く使われているのは、価格対容量比と寿命が半導体メモリストレージでは代替できるような領域ではないからである。


余談編集

ハードディスクドライブは磁気によってデータを読み書きしているため、磁気バブルほどではないものの外部ノイズを嫌う。

以下のリンクはサン・マイクロシステムズ社員の実験によりディスクに異常が発生した例。

データセンターで大声を出してはいけません - Publickey


関連タグ編集

ドライブ 周辺機器 ハードディスクドライブストレージ

フロッピーディスク SSD CD DVD Blu-ray

フォーマット ファイルシステム NAS

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