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ストレージ

すとれーじ

ストレージとは、コンピューターの補助記憶装置。データやプログラムの格納に用いる。
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ストレージとは

英語ではstorage。ストーリッジともいう。一般用語としては、容器収納倉庫など物品を格納する空間装置のことをストレージと呼ぶが、ここではコンピューターのストレージのことを解説する。


コンピューターのストレージ

プログラムを直接実行する場である主記憶装置(メインメモリ、主にDRAMが使われる)に対し、フラッシュメモリFlash SSDUSBメモリなど)をはじめハードディスクドライブ光ディスクドライブ・光磁気ディスクドライブなど、データを記録・保存する補助記憶装置の総称である。


インターフェース

フラッシュメモリなどが基板に直付けのものも多いが、脱着ができるものもあり、ここでは現在、あるいは過去に使われた各種の接続方式について説明する。


内蔵

Serial ATA

デバイス内蔵のハードディスクドライブや光ディスクドライブの接続方式の主流で、SSD接続にも用いられる。データ供給に特化した規格のため、外付けできるeSATA(external Serial ATA)もあったが、各種の問題によりUSBやThunderboltに取って代わられた。


M.2

現在のパソコン用内蔵SSDの主流で、基板に専用のコネクタで接続する。電気的にはSATAやPCIe、USB3.0を拡張したもの。各種のサイズがあり、SSD用としては「Type 2280」と呼ばれる縦22mm×横80mmの横長のものが最も一般的。


U.2

個人向けとしては馴染みがない規格だが、主に業務用途(エンタープライズ)向けのSSDやHDDで採用される。大きさは2.5インチまたは3.5インチの2種類で、稼働中の抜き差し(ホットスワップ)に対応している。


UltraATA

Serial ATAに対してパラレルATAとも。リボンケーブルを使用して接続し、パラレル通信を行う方式。これも電源を別途供給してやる必要がある。かつては内蔵型ハードディスクドライブや光ディスクドライブの主流であったがSerial ATAにその座を譲った。


mSATA

正式名称は「Mini SATA SSD」。Serial ATAをベースにSSDに特化した規格である。形状はMini PCIeスロットと同様で、ノートパソコンなどで一時期普及したが、M.2の普及により、新しい機種では採用されていない。


外付け

USB

フラッシュメモリのストレージとしてはUSBメモリとしてお馴染みで、光ディスクの外部接続方式としても主流である。


外付け型ハードディスクに使われる場合は、ハードディスクユニット自体は上記のSerial ATA方式で、そこからケース内部でUSBに変換している機種が多い。2.5インチまでのドライブであればケーブル1本で接続可能であるが、3.5インチの場合は900mA(3.0の場合)の制限をオーバーするので、別途電力供給用のACアダプタが必要になる。また、電源供給能力が500mAであった2.0時代には、2.5インチドライブであっても別のコネクタから電力供給するための枝分かれしたケーブルが添付されている製品も多かった。また、ユーザーがSerial ATAドライブを別途購入することを前提に、ケース単体でも市販されている。


中には複数台を搭載してRAIDさせるものもある。この用途では3.0であっても機能が不足気味で、後述のThunderboltが使われる事も多い。USB4でThunderboltと完全統合された。


SCSI

かつての外付け型ハードディスクドライブの主流方式であり、光ドライブや内蔵ハードディスクドライブの接続にも広く使われた。パラレル方式で、デイジーチェイン(数珠つなぎ)という方式を使用して複数台を連結することができた。現在ではUSBにその座を譲っている。


SAS

Serial Attached SCSIの略。シリアル通信を行うよう改修されたSCSIであり、サーバ機用の高性能規格である。Serial ATAのハードディスクは1日8時間程度の動作時間を想定して設計されており、24時間ノンストップ稼働を行うサーバ機にはこのSAS規格のものを採用することが望ましいと言われている。


IEEE1394

i.Link、FireWireとも。本来はSCSIの後継だがサーバ機ではSASに代替され普及しなかった。USBに比べデータ転送速度が安定している(コンピュータ本体のCPUに負荷をかけるUSBでは処理落ちが発生しデータ転送が滞ることがよくあった)ということでMacintoshVAIOではよく使われていたが、パソコン本体の性能が向上した現在はUSBでほぼ代替され、ハイエンドのニーズもThunderboltに移行している。


Thunderbolt

IEEE1394の事実上の後継規格。コネクタの形状はTunderbolt2まではmini Displayportと同じ、Thunderbolt 3はUSB3.0と同じであり、いずれもデイジーチェーン接続が可能(その場合、USB機器は末端に接続しなければならない)。Thunderbolt 3は最高40Gbpsと超高速で一般的な使用にはオーバースペック気味だが、複数台のハードディスクを一本のケーブルで接続するRAIDにはニーズがある。


メモリーカード

脱着ができるカード型の記憶媒体。SDカードとその派生規格が最も一般的だが、詳細は当該記事を参照。


NAS

LAN接続のストレージ。簡易的なファイルサーバーで、PCやスマートフォンやTVなど複数の端末からアクセスできる。


関連タグ

コンピューター コンピュータ ファイルシステム

クラウド アップローダー オンラインストレージ

保管 保存 収納 倉庫

ストレイジ:発音が同じだが意味は全く異なる。

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