概要
表示装置のモニタ、キーボードやポインティングデバイスなどの入力装置、バッテリーなどがコンピュータ本体と一体化され、ユーザーが任意の場所へ移動させて利用する(持ち運ぶ)ことを前提として設計された、2つ折りで軽量のパーソナルコンピュータの総称。
なお、ノートパソコンは和製英語であり、英語ではnotebook computerとかlaptopと呼ばれている。
据え置きで使うパソコンはデスクトップパソコンと呼ばれる。
歴史
持ち運びできるコンピュータ自体は1975年のIBM 5100が初めての製品であったが、これはCRTを内蔵しており、折り畳み式ではなかった。
フラットパネルディスプレイを内蔵した現在のノートパソコンの原型は、1982年に発売されたGrid Compassである。その後1989年に東芝から発売されたDynaBookは19万8000円という当時としては画期的な低価格でノートパソコンの市場を確立。さらにその翌年に登場したアップルのPowerBookは、キーボードの手前にパームレストとポインティングデバイス(当時はトラックボール)を配置するというその後のノートパソコンの形態を決定づけた。
2000年代以降は、コンピュータ部品の小型軽量化と低消費電力化が進み、ノートパソコンが市場の主流になっている。