概要
始まりは2007年に発売されたASUSのEeePCであり、ネットブックという呼称はIntel_Atomが誕生した2008年に初めて使用された。
歴史
ネットブックが誕生する少し前にOLPCと呼ばれる発展途上国の教育分野向けへの普及を主眼としたPCが誕生していたが、これは廉価で限定的な性能でありながらインターネット端末や電子書籍リーダーとしての機能を併せ持っており、OLPCのモックアップや試作機が発表されると一部の技術者や熱心なモバイルネットユーザーから先進国での発売を期待する声が上がった。
そしてEeePCが発売されると安価で小型軽量なネット端末を求めていたユーザー達が飛び付き、ネットブックという新たな市場とカテゴリが誕生したのである。
2008年になるとEeePCの成功を見た各国の競合他社が次々に同様の商品を展開し、ネットブック戦国時代へと突入することになる。
2009年中盤頃にに入ると市場はやや飽和気味となり、更なる性能やより良い拡張性を求めるユーザーも出てきたため、CPUなどをアップグレードした上位機種を出すメーカーが現れ始めた(機能を向上させ価格は一定水準を維持)。
しかし、2010年代に入るとiPhoneをはじめとするスマートフォンやタブレットの普及が進み、Windows搭載タブレットPCも登場したことで、ネットブックブームは終息していった。「元祖」といえるASUS社のEeePCも2012年春のモデルが最終となったほか、多くのメーカーも同時期に開発を終了した。
ネットトップ
ネットブックとほぼ同じ機能を備えたデスクトップパソコンである。
形状は後のミニPCに近い。