概要
1989年に設立された公開会社。
正式名称は「ASUSTeK Computer Inc.」または「華碩電脳股份有限公司」。
中華民国(台湾)台北市に本社を置く。日本法人は「ASUS JAPAN株式会社」。
社名・ブランド名は「Pegasus(ペガサス)」が由来。英単語の内4文字から取って大文字に名付けている。
「ペガサスが象徴する強さ・創造性・純粋さを具体的に実現する」という意味が込められている。
現在では激安PCやAndroid端末の変態構成ぶりで有名になってしまったが、かつての自作PCブームではAOpenとともに「ここのM/Bで動かないものは地雷認定」が当然というくらいの優等生マザボメーカーだった。
現在AOpenの方はマザボ一般販売事業を整理してしまったが、ASUSは健在。優等生扱いなのも健在だが、そのイメージも若干GIGABYTEに食われつつある印象も。また、総じて他社に比べると若干割高である。
ちなみに、「変態だけど安定性は優秀」なASRockは元々ASUSの製造子会社である。
「ASUS」の発音(日本語表記)について
現在は公式に「エイスース」とされている。
長らく日本での取引は電機メーカーのPC用マザーボードやLANカードのOEM供給を主体とした所謂BtoB取引が主で、ASUSの商品そのものがさのまま直接エンドユーザーに販売されるBtoC取引はあまり意識していなかった。そのため、公式日本語表記が設定されていなかった。
1990年代末から2000年代(ゼロ年代)にかけての自作PCブームの隆盛期は、まだ正式に日本法人を開設しておらず、「ユーエーシー」他複数の代理店を通して販売していた。そのため、「ASUS」の読み方については、「アサス」「アスース」「エイサス」「アスッス」など、代理店、及び並行輸入業者によって、様々な呼び方がされていた。
2008年に日本法人が開設される直前には、ほぼ「アサス」で通るようになっていた。この為、自作PC界隈では(若年者も先達の教えを請うことが多いこともあって)現在でも「アサス」と呼ばれることも多い。
主なシリーズ携帯電話端末
移動通信回線5G対応端末をいち早くリリースするという、新たな変態ぶりを魅せている。
ブランドのシリーズ名は日本の伝統である座禅の禅に由来している。
またかつてはSIMフリー端末タブレットも開発していた。
Zenfone
現在のメインストリーム。元は「ZenFone」表記だったが、下記のコンパクト化を契機に現在の表記になった。
一時期はシリーズ機が膨れ上がりすぎるといった事もあったが、最近はハイエンドの一機構成で、比較的コンパクトな端末を主軸にしている(5.9インチなので小型という程でも無いが、他メーカーが軒並み6インチ以上の大柄なため相対的にコンパクト感を手に入れている)。その前には外カメラが回転してインカメラになる変態仕様な端末も出していた。5Gモデルもリリース。
また、この手のSIMフリー機には珍しくFeliCaチップを搭載、モバイル交通系ICカード機能に対応している。
ROG Phone
ゲーミングスマートフォンのブランドで、その名の通り耐久性やフルスペックの維持等に舵を切ったシリーズである。関連アクセサリとして低遅延イヤホンや端末冷却クーラー等も完備。
Nubiaの「Red Magic」、及びXiaomiの「POCO」「Black Shark」と並ぶ数少ない生き残りでもある(近年ではLenovoの「Legion」シリーズがゲーミングスマホから撤退した)。
自社オリジナルパソコン
Windowsのオペレーティングシステムを搭載するノートパソコンのシリーズ。
※動画はZEN BOOK 17Fold OLEDのもの。
ZenBook
ROGAlly(エイライ)
ROG Phoneをゲーミングパソコンに携帯型ゲーム機にしたもの。更にコンピュータゲーム向けを開発しているAMDのRyzen(Z1 Extreme)を採用。(プレイステーション・ポータブルやNintendo Switchにそっくり)
外部リンク(日本法人)
関連イラスト
pixivでは以下の様なブランドの擬人化イラストなどが投稿されている。
関連タグ
One-NetBook(ONE-NETBOOK Technology社):こちらは中国(中華人民共和国)である意味ライバル。(ONEXPLAYERの外観はAllyのボタン(キー)の配置デザインがほぼそっくり)