概要
ハードウェアの基本的な制御や管理を行うためのソフトウェア(基本ソフト)。
ここではコンピュータ工学的な意味におけるオペレーティングシステムについて解説する。一般のパソコンのオペレーティングシステム(基本ソフトに加え、ある程度の作業がこなせるアプリケーションが付属している)は「OS」の記事を参照。
オペレーティングシステムとは
基本ソフトともいい、ハードウェアとのやり取りを抽象化して応用ソフト(アプリケーション)に提供する機能を持つ。ライブラリと言われるソフトウェアの機能部品を大量に持っており、アプリケーションはこれを利用するだけでかなりのことができてしまう。
ソフトウェア・ユーザーとハードウェアのやりとりをOSが仲立ちすることでシステム開発を容易にするほか、低レベル(ハードウェアに近い)層を抽象化して開発者が直接触れないようにすることで安全性(セキュリティ)を向上させる役割を持つ。
パソコンや携帯情報機器などのほかにも、普段OSの存在を意識しない(あらかじめ機能が固定されており、アプリケーションが動作しない)様々な機器においても使われている。制御装置などではその処理に特化するため、制御する対象向け専用のOSを採用する例もある。たとえば自動車や電話交換機などのOSは専用の用途に特化しているため、ユーザ側は一部の設定を変更するくらいの操作しかできない。フィーチャーフォン時代のOSは意識されることが少なかったが、近年ではスマートフォンなどの普及により、iOSやAndroidなどのモバイルOSも意識されることが増えている。
複数のアプリを動かさないゲーム機は、ハードの性能を限界まで引き出すためにOSを使わないのが普通だったが(アプリ以外にOSが立ち上がっていればそれだけメモリを食う。Windows CEを採用した事で話題になったDreamcastも、実際にWindowsを利用したゲームソフトは少なかった)、Xbox360とプレイステーション3では、利便性向上やCPUのマルチコア化に伴い、パソコンと同様に常にOSが立ち上がる方式となった。
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