概要
自社が開発するiOSから派生したタブレット端末のiPad向けにカスタマイズされたiPad専用のオペレーティングシステムの名称である。
iPadの第7世代以降からこれを初期バージョン(工場出荷時の状態)として搭載される様になった。
ひとつ前の世代ではアップデートにてiPadOSにアップデートできる世代が存在する。Appleの公式サイトにはiPadOSにアップデートできるiPadの世代が公開されている。
ApplePencilに対応している。アップデートしてもAppleWatchとの連動は可能である。
iOSからアップデートしてもAppStoreアプリは引き続き利用可能。詳しくはiPadを参照。
iOSとの違い
iPadは画面サイズがiPhoneよりも大きいため、複数のアプリを開くマルチタスキング機能や同じアプリ(ブラウザやWordなど)を重複して開くことができる。以下にiPad限定の代表的な機能を列挙する。
アプリアイコンの表示量増加
iPadOS 13からの機能。iOS12よりアプリのアイコン数が1列増加し、最大30個のアイコンを表示できる。
Dock
Macに実装されていたDockのiPad版。iOS11から追加された機能。
ブラウザやオフィススイート、SNSなどよく使う項目を画面下部に固定しておくことができる。左側は固定しているアプリが、右側には最近使ったアプリが表示される。
Slide OverとSplit View
iOS 9から実装された機能。iOS11から追加されたDock上にあるアプリのアイコンを端に置かずにドラッグ&ドロップすると使用できる。
Slide Overは全画面で表示されているアプリの上に小さなフローティングウィンドウとして表示し、移動も可能。
iPadOS15で機能が増強されており、AppスイッチャーでSlide Overを複数表示することができる。
Split ViewはSilde Over状態のアプリを画面端に移動させたり、Dockで画面端にアプリのアイコンをドラッグ&ドロップして使うことができる。画面が分割されて複数のアプリを同時に開くことができる。
iPadOS 15からは開いているアプリをサムネイル表示する「Appスイッチャー」からSplit ViewやSlide Overを開くことができる。
メモ機能の強化
iPadには、iPhoneと同じくメモアプリが標準でインストールされているが、いくつかの機能が追加されている。
クイックメモ
Apple Pencilなどで特定の操作をすると、クイックメモと呼ばれる機能が起動し、簡単にメモを取ることができる。
Apple Pencilと連携した機能
Apple純正のペンであるApple Pencilと連携し、円や線などを正確に描写したり、手書きの文字を認識して入力したりと多くの機能がある。
マウスの使用
iPadOS 13.4以降で使用できる機能。普通のカーソル(矢印)とは異なり、丸い形をしている。この形は状況に応じて変化する。
Swift Playgrounds
2016年にリリースされたプログラミング環境。
学生やプログラミング初心者から上級者など幅広い範囲をカバーしており、チュートリアルからテンプレート、白紙のものもある。また作ったアプリをApp Storeで公開したり、ベータテストで利用者からフィードバックを受けることもできる。