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iPadPro

あいぱっどぷろ

「iPad Pro」とは、Apple inc.が開発、販売するタブレット型コンピュータである。
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概要編集

iPadの中では最上位モデルと位置付けられ、iPadシリーズの中で最も先進的な技術を投入している。2023年2月時点で6世代にわたるモデルが投入されている。


全てのモデルが4スピーカーを搭載しており、Apple Pencilや専用のタイプカバーであるSmart Keyboardに対応。Apple Pencilやキーボードは後にiPad AirやiPad(無印)も対応したが、4スピーカーを搭載したiPadは、2023年2月時点で他にない。


第1世代編集

2015年11月11日に、12.9インチモデルが発売。ノートパソコン並みの大画面、大容量のメモリと高性能なSoC、スタイラスペンのApplePencilによって、イラスト描画や動画編集などのクリエイティブな作業にも対応できる。Smart Keyboardで大量のテキスト入力やプログラミングなどにも対応した。4スピーカーを搭載し、本体を横にしても高品質なサウンドを楽しめるだけでなく、擬似的なサラウンド機能を実現している。


ハードウェアとしては、前年に登場したiPad Air 2がベースになっており、フルラミネーションのRetinaディスプレイ、Touch IDなどは共通。解像度も同じく264ppiであるが、プロセッサがA8XからA9Xに置き換えられ、メインメモリも4GBに増強されている。Air2ではは本体下部に2個のみだったスピーカーを、本体上部に追加。合計4個となる。


さらに、新しい入力デバイスである、Apple Pencilとの連動に対応。Apple Pencilは圧力と傾きの検出に対応しており、高い描画品質を実現している。

また、本体の左側面に、Smart Connectorという端子が追加されている。これは、iPad Pro専用のキーボードであるSmart Keyboardを使用可能にするための端子であり、マグネットで簡単に装着できる。


ただし、当時のiOSはファイル管理がしにくい、大画面なのにマルチタスクができない、マウスに対応していないなどといった不備があり、パソコンと比較されると劣っている点が目立ってしまう結果となった。さらに、Apple Pencilは円筒形で転がりやすい上、充電方法は蓋を外してLightning端子に挿す形であり「不格好である」「蓋を無くしやすい」「端子を壊してしまう可能性がある」などと批判を浴びた。

七海とApple Pencil第一世代


2016年3月31日、9.7インチモデルが発売。

基本性能は12.9インチ版を踏襲しながら、一部機能が強化されている。ただし、メインメモリが2GB止まりとなっている。まず、Retinaディスプレイを25%色域が広い新型に変更。それに伴い、環境光に合わせて画面のホワイトバランスを調整する新機能、True Toneを初めて採用した。

さらに、カメラ性能を強化している。外側は1200万画素、内側は500万画素に向上。ただしカメラが出っ張っている。当時はApple Pencilが使える最安値でコンパクトなモデルということで、iPadの中でも人気が高かった。


第2世代編集

2017年6月6日、12.9インチのほか、9.7インチモデルに代えて10.5インチモデルが登場。10.5インチに大型化したことで、小型でもフルサイズのキーボードが使えるようになった。ベゼルが細くなったので、本体はそこまで大型化していない。両モデルともSoCがA9XからA10Xになり、カメラ性能を強化、True Toneに対応、メモリ4GBとなった。


もっとも大きな変更点は、ProMotionテクノロジーを採用したこと。

A10Xの採用により、グラフィック性能が大幅に向上しており、画面のリフレッシュレートを従来の最高60Hzから、最高120Hzに倍増させた。Apple Pencilで筆記をする際も、画面の遅延が減少したことで、描き心地はさらに良くなっている。また、リフレッシュレート可変方式となっており、動きが無いときはリフレッシュレートを低下させることで、電力消費を抑制している。


また、2017年9月に登場したiOS 11によって、旧世代共々アプリによる統一的なファイル管理と、画面分割によるマルチタスクに対応したことで、iPadでの作業性が大幅に向上した。さらに、Apple Pencilによる書き込みの自由度も向上している。


この世代のうち10.5インチモデルに関しては、第3世代発売後もしばらく継続販売していたが、Apple Pencil対応のiPad Air(第4世代)の発売により販売終了した。


第3世代編集

2018年11月7日発売。12.9インチモデルと11インチモデルが登場した。12.9インチモデルは画面サイズはそのまま本体を小型化し、11インチモデルは本体サイズはそのまま画面を大型化したモデルである。なお、11インチは本世代が第1世代となる(そのため下記の第4世代以降のモデルも11インチは世代数が-2で表記)。iPad Air 2から続いたデザインを一新し、これまでとは大きく印象の異なる外見となった。ホームボタンが廃止され、上下左右でベゼルが同じ太さになり、ベゼル自体も細くなったことで、面積に対する画面の割合が増加している。外周部は平坦になり、厚さは5.9mmにまで薄型化。(従来は12.9インチが6.9mm、10.5インチが6.1mm)されたが、その代償でカメラの出っ張りはさらに増している。また、Smart Connecorが本体背面へと移動し、本体の右側面には磁気コネクタを新たに追加している。


4スピーカー、True Tone、ProMotionテクノロジーなど従来機種で採用していた機能を引き継ぎつつ、SoCは新たにA12Xを搭載した。同プロセッサのパフォーマンスは先代のA10Xの2倍、ハードウェアによる機械学習にも対応し、当時の世の中に出回っていたノートPCの92%よりも高速とされた。さらに、Lightningコネクタに代えてより汎用性の高いUSB Type-Cコネクタを搭載した。


ホームボタンの廃止により、Touch IDが使えなくなった。これの代わりにiPhone Xシリーズで採用したTrueDepthカメラを搭載し、顔認証機能であるFace IDに対応。iPhoneとは異なり、本体を横向きにしても顔認証ができる。操作に関してもiPhone Xと同様のジェスチャーコントロールが導入されているが、これはiOS 12へのアップデートにより、全てのiPadに適用される。


前世代には無かったストレージ1TBのモデルを新設。なおこの1TBモデルに限り、メインメモリが6GBに増強されている。(他は4GB)


本体デザインの刷新と共に、周辺機器も新しくなった。特に新型のApple Pencilは、一辺が平らとなり、ペンを指先でタップすることで、ペン先を切り替えられるようになった。さらに、本体の右側面にマグネットで装着でき、磁気コネクタを通して充電ができるようになったので、これまでのペンの収納場所や充電に関する問題が一気に解決した。


第4世代編集

2020年3月25日発売。第3世代から基本設計を引き継ぎ、外見の印象も変わらない。前世代同様、12.9インチモデルと11インチモデルが用意される(11インチとしては第2世代)。SoCのA12Zは先代のA12Xと比べ処理能力の向上は毛が生えた程度(A12Xで無効であったGPUコアの一部を有効にしただけ)であるものの、依然として高水準である。全てのストレージ容量でメインメモリが6GBに増強された。また、モデルにもよるが全体に2〜3万円ほど安価になり、最も安価な11インチWi-Fiモデルは税別8万4800円から購入できた。


主な進化ポイントは外側カメラに超広角レンズとLiDAR(ライダー)スキャナが追加された点である。LiDARスキャナとは、照射した光の反射して戻ってくるまでの時間を検出し、画素ごとの反射時間差を立体的な画像情報として記録するためのセンサーであり、一般にToFセンサーと呼ばれるものである。主に空間認識・物体検出に活用できるとされ、より拡張現実(AR)関連の動作に適したデバイスとなる。


発売と同時にiPadOS 13.4が公開され、iPadの更なる機能性向上が図られている。

先立って2019年9月のiPadOS 13.0にて、ホーム画面の改良・コピー&ペーストのジェスチャー・USBメモリなど外部記憶装置やその他拡張デバイスなどに対応した。ver13.4では、マウス&トラックパッドへの本格的な対応・macOSと同等のライブ変換機能が目玉となっており、今までどうしてもMacに劣っていたテキストの編集については、大きな向上が見られる。


5月にはトラックパッドを搭載した専用のタイプカバー、Magic Keyboardが発売された。Smart Keyboardとは異なるシザー式キーボードを搭載し、画像角度調整も無段階で行えるようになり、ハードウェア的にもノートパソコン感覚で扱えるようになった。


第5世代編集

2021年5月発売。前世代同様、12.9インチモデルと11インチモデルが用意される。外見は第3、第4世代を引き継ぐが、SoCはMacと同様のM1チップを採用し、先代のA12Zと比べCPU、GPUとも処理能力が4~5割向上した。機能的にはハイダイナミックレンジ (HDR) コンテンツに対応したLiquid Retina XDR液晶の搭載が目玉で、バックライトにミニLEDを採用し、有機ELに迫る高表現力と従来の液晶同様の長寿命を実現した。そのため、前世代に比べて厚みがわずかに増している。また、独自の反射防止コーティングのおかげで屋外でも画面の反射が少ない。


Cellularモデルでは5G通信に対応した。メインメモリは、ストレージ1TB以上のモデルが16GB、それ以下の容量だと8GBになっている。一方で(特に12.9インチモデルは)価格も上がり、12.9インチ128GBモデルは12万9800円。2TBモデルは26万1800円からとプロ仕様である。


フロントカメラは超広角レンズを新たに搭載し、被写体となる人物が移動しても自動的に追尾してくれる「センターフレーム」機能に対応した。


第6世代編集

2022年10月発売。4世代連続となる12.9インチと11インチの2モデル体制。筐体も第3世代以来のものを引き続き採用し、また12.9インチモデルは前世代同様ミニLEDバックライトのLiquid Retina XDR液晶を搭載。


SoCがM2チップになったことを除けばほとんど前世代の第5世代から変化はないものの、新たにApple Pencilのホバー機能に対応。液晶タブレットにはよく搭載されているペン先を画面から数ミリ浮かせた状態で線の太さなどをあらかじめ確認できる機能であり、絵を描く上での利便性が向上した。


iPad Pro(M4)編集

2024年5月発売。命名規則が一新され、第x世代表記から単に搭載チップを後ろに表記する形に変更となった(同日発表のiPad Airも同様。今後無印iPadやiPad miniにも波及するかは不明)。Ultra Retina XDRディスプレイと銘打たれた有機ELディスプレイの採用が目玉であり、これによって特に13インチモデルは100g以上の大幅な軽量化を達成。厚さも5.1mmとApple製品史上最薄となるガジェットとなった。またベゼルも薄型化が行われ、ディスプレイの大きいモデルは12.9インチから13インチへと表記が改められた。他にも11インチモデルは第4世代以来久しぶりに大型モデルと同等のディスプレイ性能となり、初めてHDRに対応したディスプレイを搭載したモデルとなった。


SoCにはM4チップを採用。M3を飛ばしての採用となり、またMacではなくiPad Proが初採用となるチップであったため発表時は驚きを持って迎えられた(特にMacBook Airにはわずか2ヶ月前にM3搭載モデルが登場したばかりであったため)。

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Apple_inc. iPad

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