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米マイクロソフトが開発・販売していたオペレーティング環境。

概要

概要

米マイクロソフトIntel8086系CPUを搭載した16ビットパソコン用に開発・販売していたオペレーティング環境で、Windowsが普及する以前のパソコンで広く使用されていた。IBMへのライセンス版はPC DOSと称する。


もともとはマイクロソフトが、米IBMから依頼を受けてIBM PC専用に開発したもの。米シアトル・コンピューター・プロダクトが8086用のOSとして作ったCP/M互換のDOS-86を買い取って作り直したものである。


1981年にIBM PC用のPC DOS 1.0として発売。マイクロソフトはPC DOSをIBM以外に販売する権利を獲得し、1982年にMS-DOS 1.25として発売した。


その後、1983年にMS-DOS 2.0、1984年にMS-DOS 3.1、1986年にMS-DOS 3.2、1988年にMS-DOS 4.0、1991年にMS-DOS 5.0、1993年4月にMS-DOS 6.0とバージョンアップを行った。マイクロソフトはMS-DOS 5.0を最後にIBMへのライセンス提供を中止し、IBM版のPC DOSと分離した。


機能

機能

ディスク管理とデバイスドライバ読み込みを中心とした、簡素なOSである。操作にはキーボードからコマンドを入力するCUI(Character-based user interface)を使用する。機能はUNIXや後のWindowsなどに比べると非常に貧弱で、階層型のファイルシステムを持つが、本来はエクスプローラなどのグラフィカルなシェルは持たない(バージョン4と5ではDOSシェルが付属したが、日本ではあまり普及しなかった)。


OS本体にはグラフィックやサウンドの制御機能は持っていなかったが、デバイスドライバの仕組みを導入することで互換性の問題をある程度解決、サードパーティが周辺機器を販売しやすくなった。もっともデバイスドライバ導入時にユーザーが設定ファイル(CONFIG.SYS)を書き換えなければならず、きわめて煩雑でトラブルが起きがちなものであった。BIOSが一時にアクセス可能なメモリ空間は最大でも640KB程度であり、デバイスドライバなどを追加するとシステムメモリを圧迫した。DOSのこうした仕様は後にパソコンが高性能化するに伴って問題になり、Windowsが普及するまでユーザーの頭を悩ませた。


日本におけるMS-DOS

日本におけるMS-DOS

日本ではNECが販売権を獲得し、PC-9800版が、当初はソフトにタダで付いてきた(2.25まで)。


MS-DOS 3.2は広くリリースされていないが、NECが独自に拡張したMS-DOS 3.3がPC-9800用にNECブランドで発売された。と同時に、悪名高い「EPSONチェック」(NEC純正以外の互換機では起動しなくなるチェッカー)を導入したため、対抗してEPSONも販売権を獲得、98互換機用に発売した。4.0はNECは発売せず、EPSON版のみ発売。5.0は両者から発売された。

他に日本ではFMR及びFM TOWNS用に富士通が販売権を獲得、FM TOWNSでは3.2相当のものを3.1として発売した。4.0は未発売、後に5.0が発売された。


日本では、1994年5月に発売したPC AT互換用のMS-DOS 6.2/Vを最後に、単体パッケージとしてのリリースは終了した。またPC-9800用MS-DOS 6.2がPCメーカー経由での最後の供給となりWindows95以降はMicrosoftが独自の販売網で発売した。


その後のMS-DOS

その後のMS-DOS

ただしMS-DOSはその後も開発が続けられた。というのも、Windows95Windows98WindowsMeは、「自動的かつ強制的にGUIソフトを立ち上げるMS-DOS」であったため、実態として動いているOSは依然、MS-DOSそのものであったのである。

Win9x系の不安定さはこれによるもので、実際にはOSのカーネル部分が16bitのMS-DOSのままだったため、メモリ周りでの不具合が相次いだ(とは言え、98SEはだいぶ安定していたと評価される)。

フロッピーディスクで起動ディスクを作成すると、MS-DOS同様にコマンドプロンプトで操作を受け付けるようになっている。


この頃には、ほぼPC/AT互換機(とMacintosh)のみになっていた他国と異なり、日本では、海外製ソフトがPC-9800版Windows9xでは起動しない、正常に動かないなどの問題も残った。これを完全に解消するのはWindows2000まで待つことになるが、同時にPC-9800向け最後のメジャーOSになる。


さらにその後

WindowsXPにもオマケとしてついてきた。当時はWindowsが起動しなくなった時にフロッピーディスクから起動して修復するやり方が一般的だったが、Windows2000にはこれがついていなかったため不便を発生させていた。この為、XPではMS-DOSベースの起動ディスクを作成するツールが添付された。


2001年にIBM版のPC-DOSの販売が終了した。


マイクロソフトが2003年に仮想マシン環境のVirtual PCを買収してからは、Virtual PC上でのMS-DOSの動作が正式サポートされ、実機ではなく仮想環境上で動かすことが多くなった。そして、その存在も忘れ去られて久しい2014年、WindowsXPのサポート終了とともにその長い歴史に完全に幕を下ろした。


マイクロソフトからの公式サポートは打ち切られて久しいが、現在でもDOSの需要はゼロではないため、MS-DOS互換の環境がいくつか存在している。


関連タグ

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Windows3.1:MS-DOSの拡張環境としてDOSからWindowsへの過渡期を支えた。

FreeDOS:MS-DOS互換の代替環境を目指し開発されているフリーソフトウェアのDOSで、MS-DOSのプログラムを動かすことができる。MS-DOSのサポートが打ち切られた後に登場した新技術にも対応しており、単独でFAT32をサポートする。


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米マイクロソフトIntel8086系CPUを搭載した16ビットパソコン用に開発・販売していたオペレーティング環境で、Windowsが普及する以前のパソコンで広く使用されていた。IBMへのライセンス版はPC DOSと称する。


もともとはマイクロソフトが、米IBMから依頼を受けてIBM PC専用に開発したもの。米シアトル・コンピューター・プロダクトが8086用のOSとして作ったCP/M互換のDOS-86を買い取って作り直したものである。


1981年にIBM PC用のPC DOS 1.0として発売。マイクロソフトはPC DOSをIBM以外に販売する権利を獲得し、1982年にMS-DOS 1.25として発売した。


その後、1983年にMS-DOS 2.0、1984年にMS-DOS 3.1、1986年にMS-DOS 3.2、1988年にMS-DOS 4.0、1991年にMS-DOS 5.0、1993年4月にMS-DOS 6.0とバージョンアップを行った。マイクロソフトはMS-DOS 5.0を最後にIBMへのライセンス提供を中止し、IBM版のPC DOSと分離した。


機能

機能

ディスク管理とデバイスドライバ読み込みを中心とした、簡素なOSである。操作にはキーボードからコマンドを入力するCUI(Character-based user interface)を使用する。機能はUNIXや後のWindowsなどに比べると非常に貧弱で、階層型のファイルシステムを持つが、本来はエクスプローラなどのグラフィカルなシェルは持たない(バージョン4と5ではDOSシェルが付属したが、日本ではあまり普及しなかった)。


OS本体にはグラフィックやサウンドの制御機能は持っていなかったが、デバイスドライバの仕組みを導入することで互換性の問題をある程度解決、サードパーティが周辺機器を販売しやすくなった。もっともデバイスドライバ導入時にユーザーが設定ファイル(CONFIG.SYS)を書き換えなければならず、きわめて煩雑でトラブルが起きがちなものであった。BIOSが一時にアクセス可能なメモリ空間は最大でも640KB程度であり、デバイスドライバなどを追加するとシステムメモリを圧迫した。DOSのこうした仕様は後にパソコンが高性能化するに伴って問題になり、Windowsが普及するまでユーザーの頭を悩ませた。


日本におけるMS-DOS

日本におけるMS-DOS

日本ではNECが販売権を獲得し、PC-9800版が、当初はソフトにタダで付いてきた(2.25まで)。


MS-DOS 3.2は広くリリースされていないが、NECが独自に拡張したMS-DOS 3.3がPC-9800用にNECブランドで発売された。と同時に、悪名高い「EPSONチェック」(NEC純正以外の互換機では起動しなくなるチェッカー)を導入したため、対抗してEPSONも販売権を獲得、98互換機用に発売した。4.0はNECは発売せず、EPSON版のみ発売。5.0は両者から発売された。

他に日本ではFMR及びFM TOWNS用に富士通が販売権を獲得、FM TOWNSでは3.2相当のものを3.1として発売した。4.0は未発売、後に5.0が発売された。


日本では、1994年5月に発売したPC AT互換用のMS-DOS 6.2/Vを最後に、単体パッケージとしてのリリースは終了した。またPC-9800用MS-DOS 6.2がPCメーカー経由での最後の供給となりWindows95以降はMicrosoftが独自の販売網で発売した。


その後のMS-DOS

その後のMS-DOS

ただしMS-DOSはその後も開発が続けられた。というのも、Windows95Windows98WindowsMeは、「自動的かつ強制的にGUIソフトを立ち上げるMS-DOS」であったため、実態として動いているOSは依然、MS-DOSそのものであったのである。

Win9x系の不安定さはこれによるもので、実際にはOSのカーネル部分が16bitのMS-DOSのままだったため、メモリ周りでの不具合が相次いだ(とは言え、98SEはだいぶ安定していたと評価される)。

フロッピーディスクで起動ディスクを作成すると、MS-DOS同様にコマンドプロンプトで操作を受け付けるようになっている。


この頃には、ほぼPC/AT互換機(とMacintosh)のみになっていた他国と異なり、日本では、海外製ソフトがPC-9800版Windows9xでは起動しない、正常に動かないなどの問題も残った。これを完全に解消するのはWindows2000まで待つことになるが、同時にPC-9800向け最後のメジャーOSになる。


さらにその後

WindowsXPにもオマケとしてついてきた。当時はWindowsが起動しなくなった時にフロッピーディスクから起動して修復するやり方が一般的だったが、Windows2000にはこれがついていなかったため不便を発生させていた。この為、XPではMS-DOSベースの起動ディスクを作成するツールが添付された。


2001年にIBM版のPC-DOSの販売が終了した。


マイクロソフトが2003年に仮想マシン環境のVirtual PCを買収してからは、Virtual PC上でのMS-DOSの動作が正式サポートされ、実機ではなく仮想環境上で動かすことが多くなった。そして、その存在も忘れ去られて久しい2014年、WindowsXPのサポート終了とともにその長い歴史に完全に幕を下ろした。


マイクロソフトからの公式サポートは打ち切られて久しいが、現在でもDOSの需要はゼロではないため、MS-DOS互換の環境がいくつか存在している。


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Windows3.1:MS-DOSの拡張環境としてDOSからWindowsへの過渡期を支えた。

FreeDOS:MS-DOS互換の代替環境を目指し開発されているフリーソフトウェアのDOSで、MS-DOSのプログラムを動かすことができる。MS-DOSのサポートが打ち切られた後に登場した新技術にも対応しており、単独でFAT32をサポートする。


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もともとはマイクロソフトが、米IBMから依頼を受けてIBM PC専用に開発したもの。米シアトル・コンピューター・プロダクトが8086用のOSとして作ったCP/M互換のDOS-86を買い取って作り直したものである。


1981年にIBM PC用のPC DOS 1.0として発売。マイクロソフトはPC DOSをIBM以外に販売する権利を獲得し、1982年にMS-DOS 1.25として発売した。


その後、1983年にMS-DOS 2.0、1984年にMS-DOS 3.1、1986年にMS-DOS 3.2、1988年にMS-DOS 4.0、1991年にMS-DOS 5.0、1993年4月にMS-DOS 6.0とバージョンアップを行った。マイクロソフトはMS-DOS 5.0を最後にIBMへのライセンス提供を中止し、IBM版のPC DOSと分離した。


機能

機能

ディスク管理とデバイスドライバ読み込みを中心とした、簡素なOSである。操作にはキーボードからコマンドを入力するCUI(Character-based user interface)を使用する。機能はUNIXや後のWindowsなどに比べると非常に貧弱で、階層型のファイルシステムを持つが、本来はエクスプローラなどのグラフィカルなシェルは持たない(バージョン4と5ではDOSシェルが付属したが、日本ではあまり普及しなかった)。


OS本体にはグラフィックやサウンドの制御機能は持っていなかったが、デバイスドライバの仕組みを導入することで互換性の問題をある程度解決、サードパーティが周辺機器を販売しやすくなった。もっともデバイスドライバ導入時にユーザーが設定ファイル(CONFIG.SYS)を書き換えなければならず、きわめて煩雑でトラブルが起きがちなものであった。BIOSが一時にアクセス可能なメモリ空間は最大でも640KB程度であり、デバイスドライバなどを追加するとシステムメモリを圧迫した。DOSのこうした仕様は後にパソコンが高性能化するに伴って問題になり、Windowsが普及するまでユーザーの頭を悩ませた。


日本におけるMS-DOS

日本におけるMS-DOS

日本ではNECが販売権を獲得し、PC-9800版が、当初はソフトにタダで付いてきた(2.25まで)。


MS-DOS 3.2は広くリリースされていないが、NECが独自に拡張したMS-DOS 3.3がPC-9800用にNECブランドで発売された。と同時に、悪名高い「EPSONチェック」(NEC純正以外の互換機では起動しなくなるチェッカー)を導入したため、対抗してEPSONも販売権を獲得、98互換機用に発売した。4.0はNECは発売せず、EPSON版のみ発売。5.0は両者から発売された。

他に日本ではFMR及びFM TOWNS用に富士通が販売権を獲得、FM TOWNSでは3.2相当のものを3.1として発売した。4.0は未発売、後に5.0が発売された。


日本では、1994年5月に発売したPC AT互換用のMS-DOS 6.2/Vを最後に、単体パッケージとしてのリリースは終了した。またPC-9800用MS-DOS 6.2がPCメーカー経由での最後の供給となりWindows95以降はMicrosoftが独自の販売網で発売した。


その後のMS-DOS

その後のMS-DOS

ただしMS-DOSはその後も開発が続けられた。というのも、Windows95Windows98WindowsMeは、「自動的かつ強制的にGUIソフトを立ち上げるMS-DOS」であったため、実態として動いているOSは依然、MS-DOSそのものであったのである。

Win9x系の不安定さはこれによるもので、実際にはOSのカーネル部分が16bitのMS-DOSのままだったため、メモリ周りでの不具合が相次いだ(とは言え、98SEはだいぶ安定していたと評価される)。

フロッピーディスクで起動ディスクを作成すると、MS-DOS同様にコマンドプロンプトで操作を受け付けるようになっている。


この頃には、ほぼPC/AT互換機(とMacintosh)のみになっていた他国と異なり、日本では、海外製ソフトがPC-9800版Windows9xでは起動しない、正常に動かないなどの問題も残った。これを完全に解消するのはWindows2000まで待つことになるが、同時にPC-9800向け最後のメジャーOSになる。


さらにその後

WindowsXPにもオマケとしてついてきた。当時はWindowsが起動しなくなった時にフロッピーディスクから起動して修復するやり方が一般的だったが、Windows2000にはこれがついていなかったため不便を発生させていた。この為、XPではMS-DOSベースの起動ディスクを作成するツールが添付された。


2001年にIBM版のPC-DOSの販売が終了した。


マイクロソフトが2003年に仮想マシン環境のVirtual PCを買収してからは、Virtual PC上でのMS-DOSの動作が正式サポートされ、実機ではなく仮想環境上で動かすことが多くなった。そして、その存在も忘れ去られて久しい2014年、WindowsXPのサポート終了とともにその長い歴史に完全に幕を下ろした。


マイクロソフトからの公式サポートは打ち切られて久しいが、現在でもDOSの需要はゼロではないため、MS-DOS互換の環境がいくつか存在している。


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Windows3.1:MS-DOSの拡張環境としてDOSからWindowsへの過渡期を支えた。

FreeDOS:MS-DOS互換の代替環境を目指し開発されているフリーソフトウェアのDOSで、MS-DOSのプログラムを動かすことができる。MS-DOSのサポートが打ち切られた後に登場した新技術にも対応しており、単独でFAT32をサポートする。


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もともとはマイクロソフトが、米IBMから依頼を受けてIBM PC専用に開発したもの。米シアトル・コンピューター・プロダクトが8086用のOSとして作ったCP/M互換のDOS-86を買い取って作り直したものである。


1981年にIBM PC用のPC DOS 1.0として発売。マイクロソフトはPC DOSをIBM以外に販売する権利を獲得し、1982年にMS-DOS 1.25として発売した。


その後、1983年にMS-DOS 2.0、1984年にMS-DOS 3.1、1986年にMS-DOS 3.2、1988年にMS-DOS 4.0、1991年にMS-DOS 5.0、1993年4月にMS-DOS 6.0とバージョンアップを行った。マイクロソフトはMS-DOS 5.0を最後にIBMへのライセンス提供を中止し、IBM版のPC DOSと分離した。


機能

機能

ディスク管理とデバイスドライバ読み込みを中心とした、簡素なOSである。操作にはキーボードからコマンドを入力するCUI(Character-based user interface)を使用する。機能はUNIXや後のWindowsなどに比べると非常に貧弱で、階層型のファイルシステムを持つが、本来はエクスプローラなどのグラフィカルなシェルは持たない(バージョン4と5ではDOSシェルが付属したが、日本ではあまり普及しなかった)。


OS本体にはグラフィックやサウンドの制御機能は持っていなかったが、デバイスドライバの仕組みを導入することで互換性の問題をある程度解決、サードパーティが周辺機器を販売しやすくなった。もっともデバイスドライバ導入時にユーザーが設定ファイル(CONFIG.SYS)を書き換えなければならず、きわめて煩雑でトラブルが起きがちなものであった。BIOSが一時にアクセス可能なメモリ空間は最大でも640KB程度であり、デバイスドライバなどを追加するとシステムメモリを圧迫した。DOSのこうした仕様は後にパソコンが高性能化するに伴って問題になり、Windowsが普及するまでユーザーの頭を悩ませた。


日本におけるMS-DOS

日本におけるMS-DOS

日本ではNECが販売権を獲得し、PC-9800版が、当初はソフトにタダで付いてきた(2.25まで)。


MS-DOS 3.2は広くリリースされていないが、NECが独自に拡張したMS-DOS 3.3がPC-9800用にNECブランドで発売された。と同時に、悪名高い「EPSONチェック」(NEC純正以外の互換機では起動しなくなるチェッカー)を導入したため、対抗してEPSONも販売権を獲得、98互換機用に発売した。4.0はNECは発売せず、EPSON版のみ発売。5.0は両者から発売された。

他に日本ではFMR及びFM TOWNS用に富士通が販売権を獲得、FM TOWNSでは3.2相当のものを3.1として発売した。4.0は未発売、後に5.0が発売された。


日本では、1994年5月に発売したPC AT互換用のMS-DOS 6.2/Vを最後に、単体パッケージとしてのリリースは終了した。またPC-9800用MS-DOS 6.2がPCメーカー経由での最後の供給となりWindows95以降はMicrosoftが独自の販売網で発売した。


その後のMS-DOS

その後のMS-DOS

ただしMS-DOSはその後も開発が続けられた。というのも、Windows95Windows98WindowsMeは、「自動的かつ強制的にGUIソフトを立ち上げるMS-DOS」であったため、実態として動いているOSは依然、MS-DOSそのものであったのである。

Win9x系の不安定さはこれによるもので、実際にはOSのカーネル部分が16bitのMS-DOSのままだったため、メモリ周りでの不具合が相次いだ(とは言え、98SEはだいぶ安定していたと評価される)。

フロッピーディスクで起動ディスクを作成すると、MS-DOS同様にコマンドプロンプトで操作を受け付けるようになっている。


この頃には、ほぼPC/AT互換機(とMacintosh)のみになっていた他国と異なり、日本では、海外製ソフトがPC-9800版Windows9xでは起動しない、正常に動かないなどの問題も残った。これを完全に解消するのはWindows2000まで待つことになるが、同時にPC-9800向け最後のメジャーOSになる。


さらにその後

WindowsXPにもオマケとしてついてきた。当時はWindowsが起動しなくなった時にフロッピーディスクから起動して修復するやり方が一般的だったが、Windows2000にはこれがついていなかったため不便を発生させていた。この為、XPではMS-DOSベースの起動ディスクを作成するツールが添付された。


2001年にIBM版のPC-DOSの販売が終了した。


マイクロソフトが2003年に仮想マシン環境のVirtual PCを買収してからは、Virtual PC上でのMS-DOSの動作が正式サポートされ、実機ではなく仮想環境上で動かすことが多くなった。そして、その存在も忘れ去られて久しい2014年、WindowsXPのサポート終了とともにその長い歴史に完全に幕を下ろした。


マイクロソフトからの公式サポートは打ち切られて久しいが、現在でもDOSの需要はゼロではないため、MS-DOS互換の環境がいくつか存在している。


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Windows3.1:MS-DOSの拡張環境としてDOSからWindowsへの過渡期を支えた。

FreeDOS:MS-DOS互換の代替環境を目指し開発されているフリーソフトウェアのDOSで、MS-DOSのプログラムを動かすことができる。MS-DOSのサポートが打ち切られた後に登場した新技術にも対応しており、単独でFAT32をサポートする。


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